その1 人口減少問題を真正面から 



未来の年表


現在のベストセラーですね。
人口減少問題をこれだけまともに取り上げた本はない
ということで非常に売れているようです。

「未来の年表2」ということなので、
「1」も当然存在します。
「未来の年表」という本ですね。


もちろんこれも読みましたけど、「1」は率直に言って
「ノストラダムスの大予言」を読んでいるようですね。
今から40年以上も前のことでしたでしょうか。
子供の頃に
「1999年7月に人類が滅亡する」
そんな本を読んで本当に恐怖に感じましたね。
1999年になって
「ホラ外れた・・・・」
と。

前著「未来の年表」を読んで皆
「ホントかよ・・・あのノストラダムスのように外れてほしいね・・・」
とたぶん思いますね。


著者曰く、

「前著の未来の年表において、人口減少カレンダーを作成することで
西暦何年に何が起きるかを俯瞰した・・・」

と解説していますので、前著はそのとおりざっと読んでいただいて、
「2」の方をじっくり読んだほうが分かりやすいです。

 


ここで本の内容に入る前に、「自慢話」を・・・。(すみません。)
人口減少問題は実は私のライフワークでもあるのですね。


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この図を見ていただけますでしょうか。
これは私が講義する「簿記講習会」で使用しているものです。
2011年に東北大震災がありましたね。
その直後から、テキストを改訂して人口減少問題を
テーマに取り上げています。

「簿記講習会」で「人口減少問題」を解説する講師は
日本で私一人だけでしょうね・・・。

あの頃は、
「こんな大変な時にノンビリ講習会なんかしていられない・・・
簿記以外にも何か学んでほしい・・・」


必死に考えて改訂したのですね。
この図は総務省の統計局平成22年発表のものです。

この図で何が言いたいかというと、
「平成7年、つまり1995年をピークに労働生産人口が減少に
なっている。15歳未満より65歳以上が上回ったのがまさに1995年」

1995年こそが転換点の年。
1995年はまさにウィンドウズ95発売された年でもあり、
あの神戸に大震災があった年でもありますね。

これをもう8年も前から私は力説しているのです。
意味が分かりませんか?
お聞きになりたい方は私の講義にぜひ出席してください。

 

さあ!人口減少問題を真面目に熱く語ってみましょう・・・。





その2 初めて出生数が100万人以下 




2016年に年間出生数が、前年より2万8699人も減り、
ついに、出生数97万6978人になりました。
100万人に届かなかったのは、統計を取り始めて初めてのこと
何だそうです。
100万人?といってもピンときませんか。

では2017年の年間の死亡数はいくらか分かりますか?
逆に過去最高の134万4000人です。

「生まれた人より死んだ人が多いということ」

これなら分かりますね。
年間40万人近くも人口が減りだしているのです。
しかも、生まれる人が急速に減り、
死んだ人が急速に増えているということは
人口減少に強烈な拍車がかかっているということなのですね。

さらに驚くべき数字が出ていました。
現在出産している女性の8割は「25歳〜39歳」です。
出産適齢期というのでしょうか。

では2017年時点で、その年齢層から脱した40歳(1977年)生まれが
何人いるかというと、85万1720人です。
ではその層に新たに加わった25歳(1992年)生まれの女性は
58万6853人です。
この数字びっくりですよね。
3割も減っているのです。

子供を産む女性が急速に減っているのですから
これでは人口が今後増える訳ないですよね。
因みに、今年2018年に3歳になる女性は
なんと49万225人です。
冒頭に年間出生数が100万人を切ったと申し上げた
のですから当然でしょう。
大規模なベビーブームが長期にわたって起きなければ
人口が減るということを納得していたけるでしょうか。

「少子高齢化」

という言葉は政治家が選挙のたびに繰り返していますね。
昨年10月にあった総選挙でも安倍首相も
言っていました
「国難と呼ぶべき事態」
という表現までしたそうです。

しかし、実際にはその後この「少子高齢化・人口減少問題」には
何もしていないのですね。

 


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面白い表現ですが、
これを「ダチョウの平和」
というそうです。

ダチョウは危険が迫ると頭を頭の中に突っ込んで
現実を見ないようにするそうです。
つまり、穴の中に安倍首相の頭があるということなのです。

つまり、選挙ではこの耳障りのよい「少子高齢化」を
叫んでも実際には何もできない。
人口減少問題こそこの「ダチョウの平和」に
陥りがちな難題なのだそうです・・・。






その3 だちょうの平和では許されない現実 




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2017年に国立社会保障・人口問題研究所が
作成した表です。
2015年(平成27年)の人口は1億2710万人ですね。
それが25年後の2040年には1億1092万人に
なると予想されています。


差額計算すると1618万人ですよね。
25年で割ると年間約65万人です。
昨日2017年で生まれた人と死んだ人の差が40万人でしたね。
ということはこれからの18年あまりで、
加速度的に生まれた人と死んだ人の差が広がると予想されているのですね。


恐ろしくなって、つい電話たたきましたが、
2040年から2065年までの25年間で2284万人減ります。
ということは25年で割ると、年間91万人です。
想定すると年間で生まれる人が60万人だと仮定すると
死んだ人が150万人・・・??

これはいったいどんな世の中になっていると思いますか?

 

またこの表を良く見ると、65歳以上の高齢者の人数は減っていないのですね。
一方で15歳〜64歳の「労働生産年齢」に当たる方が
急激に減り続けるのです。
これこそ「少子高齢化」

「ダチョウの平和」では許されない現実が待っているのですね。

 

これから50年後はちょっとピンと来ないかもしれませんが、
例えば2040年というのはこれから22年後ですね。
今生まれてくる赤ん坊が社会人として巣立つ年です。
明るい未来を迎えてほしいと本当に思いませんか・・・・。


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これも面白い表です。
逆に40年前と比較しています。

「新卒採用が難しくて・・・・」

そう嘆いている経営者にまずこの表をお見せしなければ
いけませんね。
そもそも若手の労働者がいないのですから・・・。
40年前と今とは違うということを認識して採用しなければ
ならないのですね。


昨日たまたまコンピュータ関係の経営者の方と話をしたのですが


「今は若手SEがなかなか採用できなくて、
現場では40代、50代のSEがたくさんいます。
『SE30歳定年説』なんてもう昔話です。」

 

なるほど!と思いました・・・。




その4 あの代ゼミでさえ・・・ 



「少子高齢化」
というフレーズは政治家のための言葉ではないのですね。
「最良のビジネスヒント」
になるそうです。
それはそうでしょうね。
これからの10年、20年を考えてビジネス展開するのと
しないのでリスクがあまりにも大きいからですね。


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今から4年前の2014年8月に
代々木ゼミナール(代ゼミ)が27校あった校舎を7校にしてしまった
のですが、これはご存知でしょうか?
理由は浪人数の激減ですね。


私の世代でしたら「代ゼミ」とは予備校の雄でした。
駿台や河合塾もありましたがやはり規模が違いました。
大学受験の際に代ゼミで模試を受けたことを覚えていますが、
ものすごい数の学生がいましたね。

あと、自慢ではないのですが、私が育った池袋は
日本で一番人口密集度の高かったところです。
隣近所に子供はたくさんいました。
小学校は近所にたくさんあり、どこも4クラスか5クラス。
公立中学校は7クラスあったでしょうか。
子供が多いだけ、熾烈な受験戦争が待っていました。



私は都立高に進学したので、まあ古き良き時代。
「一浪」と書いて「ヒトナミ」と読むくらい、一浪、二浪は当たり前・・・。
早稲田慶応の倍率が皆どの学部でも10倍くらいあったのですからね・・・。
多くの友人がこの名門代ゼミに通っていました。

 

最近代々木に仕事でよく行くのですが、学生なんか見かけません。
代ゼミの凋落を目の当たりに見ると
これこそ「少子化」を実感するときですね・・・。

あとこれもまた昔話ですが、
小学校の時に「小学一年生」という雑誌がありましたね。
二年生になれば「小学二年生」、三年生になれば「小学三年生」・・・
これも少子化の影響でなくなってしまったそうですね。



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2017年からは「小学8年生」となったのだそうです。
「小学生が落第なんかするか!」

と怒らないです下さい。
8の文字を自分の学年の字に塗りつぶすんだそうです。
何だか変ですね・・・。


あと私の子供の頃で一番楽しみな雑誌は学研の「科学と学習」でしたね。
これも「1年の化学」とか「3年の学習」とかそれぞれ分かれていたと
思います。
何が楽しみかというと「ふろく」です。
まさに奇想天外なふろくがついていました・・・。

しかしこのシリーズも2010年に廃刊になってしまっています。
もちろん、これも少子化の影響です・・・。




その5 高齢化が進むと・・・ 



少子化」のお話はまだまだありそうですが、
一方の「高齢化」も今後のビジネスだけでなく、
ご自身のや暮らしを考えるには
非常に大事なことなのです。

 


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身近な例ででていました。
「マンション住民の高齢化」という問題です。

実は私も都会のマンション暮らしです。
もう20年以上にも前になりますか。
税理士になる直前の30代の頃。
無理してローンを組んで新築のマンションを買いました。
当時の入居者はたいていは30代、40代の方々。
それももう皆50代、60代になっていますね。
当然年金暮らしの方も出てきていますね。

この本では恐ろしい言葉ででていました。

「マンションのスラム化」

です。
私の住んでいるマンションはまだないのですが、
マンションの管理費の滞納者や空き家も増えてきているそうです。

自分の身に置き換えて
これから20年、30年経ったらどうなるのか?

「ダチョウの平和」

ではないですが、考えておく必要があるのでしょうね。
さらに今ある「タワーマンション」に対する警鐘です。


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この図を見て考えさせられますね。
確かに高層階を購入している方は外国人投資家です。
ぜったいに一生住み続ける人種ではありません。
中層は富裕層なのですね。
残りの低層階は一般の会社員ですね。

20年後、30年後を考えたら、大規模修繕の時に
どうなるのでしょうか?
半分は年金暮らしの住民です。大規模修繕が果たして可能なのかどうか・・・。


「高層マンションのスラム化」


が現実に起こりうるかもしれませんね・・・・。

 

マンションだけに限らないお話ですね。
大規模な分譲地開発の場合はどうなるのでしょうか?

30年前に郊外で行われた「○○タウン」がその後の今を考えたら
ある程度分かるお話なのでしょうね。

やはり高齢者ばかり残り、スラム化する可能性だってあるのでしょう。

「今後は、戸建てにせよ、マンションにせよ、資産価値の目減りを
少しでも避けるためには世代の循環が必要だ。
これからの物件選びには建物の見た目やロケーションだけでなく、
その地域の高齢化率の将来予測も重要なチェックポイントになるだろう。」

 

まさにそう思います・・・・。




その6 割を食う世代 



「少子化・高齢化」を見てきましたが、
この流れで「非常に割を食う世代」がいるのですね。

この本を読んでかなり考えさせられました・・・。
年間の出生数が200万人を超えた
「第二次ベビーブームの世代」
なのですね。
1971年〜1974年(昭和46年〜49年生まれ)の世代です。
「団塊ジュニア世代」とも言われますね。

その「団塊ジュニア世代」は現在44歳〜47歳。
まさに働き盛りの世代でもあります。

しかし、この世代以降から30代の後半にかけて、
日本経済のまさに「失われた20年」の直撃を受けた世代なのですね。
卒業時点では「就職超氷河期」をまともに受けた世代です。

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恐ろしい表がでていました。
親と同居しその収入をあてにしている世代の35歳〜44歳は、
なんと217万人もいるんだそうです。
本当に急増していますね。
働かない「フリーター」となった理由のトップは
「やむを得ず」がトップ。
まあ現実に就職難でしたからね。

しかし、この世代の若者には「ひきこもり」という言葉がよく使われましたね。
このひきこもが言われ出したのが1980年代。
そのひきこもり世代が大人になって、そのまま親と同居・・・。
それが今や40代ですね。


また恐ろしい言葉も出ていました。
「8050問題」
そんなひきこもり世代が50代になったらどうなるのか?
という現実ですね。
親は確かに80代なのでしょうけど、いつまでそんな安穏とした生活が
続けられるのでしょうか・・・。


Photo_2

 

 

またこの表も見てください。
勤続30年の方の賃金の上昇率。
昔は、勤続30年もすれば、新入社員のころの給料の
2.3倍くらいにはなったのですね。
今では2倍にも満たないのですね。

「失われた20年」で多くの企業が賃金を抑制し、
不安定な働き方に追いやったからなのでしょうね。
当然こういうこ理由こそがその後の少子化を加速させる要因にも
なったのですね。
またこの世代もリーマンショックも受けていますからね。

運よく正規の仕事が見つかっても低賃金のまま・・・。
結婚したり、子供を作ることをためらったりするのはやむを得なかったとも
思うのですね。
しかし、そういう世代が、年金にも加入できず、貯蓄もできないまま、
やがて老後を迎えてしまうのです。


Photo_3

 


こういう団塊世代以降が高齢者に最初になる年は2042年。
これを「2042年問題」というそうです。

表現が厳しすぎますが
「貧乏定年」
を迎える人が多いのだそうです・・・・。


もし、この世代がもし皆生活保護を受けるとなると
20兆円にも近い追加予算が必要なのだそうです。

結局そのつけは人口ボリュームの少ない次の世代に・・・。
それでは日本は破綻してしまいますね・・・・。




その7 事業承継税制改正の背景 



団塊ジュニア世代や就職氷河期世代のこれからの10年が
非常に気になりますね。


Photo_5

 

 

こんな表が出ていました。
賃金は抑えられ、仕事内容も新人が採用できないので
40歳になっても新人の仕事をさせられ、
さらにポスト不足でやる気のない平社員が急増・・・。
結論としては

「社員のモチベーションを高める努力がさらに求められる」

確かにそうなのでしょうけど、個人的には
これからの日本はこの30代、40代の方々が背負っていくのですね。
そんな「やる気のない30代、40代ばかりではない」
と本当に思うのです。

この中から早く優秀な政治家が出てきて日本を変えてください。
いつまでも、60代70代のおじいさんたちに日本を
任せてはいけないのですね・・・。


政治のお話はブログではタブーなのでこれくらいにしておきます。
「少子高齢化問題」
を確かに税金のなかで解決しようと検討はされているのですね。

今流行の「働き方改革」で税制も大幅見直しされそうです。
このあたりのお話は今度ブログで詳しくアップします。

取りあえず今年の4月から改正されたお話。
「高齢化」
ということで中小企業の経営者問題が検討されていました。


Photo_2

 


中小企業の廃業が今後ますます増える・・・。
税制改正の勉強会で何度か見せられた表ですね。


Photo_6

 


しかも、2025年までに70歳を超える経営者は
なんと245万人も!
そのうち3割が後継者不足!


Photo_7

 

 

このままでは
「技術が海外に流出して国際競争力が落ち込む」
「熟練した技能者や優良技術者が途絶える」

何より
「650万人の雇用が失われる!
22兆円のGDPが失われる!」

そういうことで、中小企業の事業承継税制が大幅に
改正されたのですね。

私も日本経済立て直しのために頑張ります!!




その8 旧ビジネスモデルの終焉 



何度も書きますが「少子・高齢化」は
私自身のライフワークのテーマなので書きたいことは
たくさんありますが、そろそろまとめましょうか。


税制に関しては、近年に発表された「税制改正大綱」を
よく読むと間違いなく、この「少子・高齢化」を前提とした
方向に向かっていると思います。
ただ、まだまだ時間はかかるとは思いますが、
何らかの手は打っていくと思います。


しかし、この本では結論はどうなるのだろう?
考えながら何度も読み直しました。

著者の河合氏のいう結論としては


「国家としての衰退を避けるには『戦略的に縮む』ことが必要」


であるとしています。
平成までのビジネスモデルは終焉したということでしょう。

この「旧ビジネスモデル」はどういうことかというと

「大量生産・大量販売」

「東京一極集中」

という昭和・平成という時代を一貫して行われてきた
ビジネスモデルということなのですね。

当然ですが、人口の増加が大前提だった訳です。
奇しくも来年4月から新しい元号なのですね。
新しい時代がやってくるのです。

「大量生産・大量販売の代わりに『こだわりの一品』を
提供するビジネスモデルに転換させていく」

という時代が来るそうです・・・・。

もちろん、ビジネスという範疇にとどまらないお話なのですね。
これはそれぞれの世代、年代が考えていかなければ
ならないことのようです。

「昭和・平成」はまさに「らくだの平和」だったのです。
この現実を見てそれぞれが戦略を考える必要がありそうですね。


最後に書きますが、

「俺はもう○○代だから『逃げ切り世代だ!』」

ということも絶対ありえないのですね・・・・。

またこの問題はよく研究して発表します・・・。


(皆で考えよう! らくだの平和シリーズ おしまい)









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