その1 ポリテックとは


日本進化論





この時期やたら忙しいのですけど、
忙しければ忙しいほど本を読みたくなるのですね。
話題の書です。
作者は落合陽一氏。
最近よくテレビなどマスコミに登場していますね。

マラソンファンの私には、どう見ても
「設楽悠太」のお兄さんとしか見えないのですけどね。(失礼!)

まだ31歳の新進気鋭の実業家。
父親は国際ジャーナリストとして有名な落合信彦氏。
しかし、この落合氏の肩書があまりに多くてよく分かりませんね。
実業家でありながら、博士でもある大学教員、メディアアーティスト。
筑波大学の学長補佐や大阪芸術大学の客員教授・・・。
31歳でありながらすごいですね。
人は彼のことを天才と呼び、現在、若手のオピニオンリーダーなのでしょうね。

その天才が、将来の総理候補、小泉進次郎氏との対談集ですから
思わず飛びつきました。


ブログで政治のお話はご法度として、
絶対書かないこととしていますが、そういう若き天才が
何を思っているか知りたいからなのですね。

税理士のオジサンが税金の本ばかり読んでいると、
頭が固くなって、税務署職員みたいに「杓子定規」に
なってしまいますからね・・・。(これも失礼!)

こういう本もあえて読むようにしております。


さて、冒頭で話題の言葉、この本のキーワードとなる
「ポリテック」に触れられています。


この言葉は、彼が考えた「造語」らしいのですが、
こういう新しい言葉を聞くと、オジサンとしては「頭のさび」が
こそげ落ちていくようで、本当にうれしいのです。

 

まずその「ポリテック」とは、「政治」を意味する「Politics」と、
「技術」を意味する「Technology」を掛け合わせた造語です。
一言で言えば、
「政治とテクノロジーがより深いレベルで融合すること」


分かりますか。
若い新進気鋭のオピニオンリーダーが


「戦後つくられた社会制度の多くが耐用年数を過ぎて劣化し、
様々な局面でポリティクス(政治)が機能不全を起こしている」


とズバリ。


「テクノロジー(技術)による問題解決を選択肢のひとつとして
持っておくのは、この国の未来のために望ましいこと」


なかなか痛快ですね。
「ポリテック」という言葉は、今年流行るのではないでしょうかね。





その2 限界費用のゼロ化とは


AI(人工知能)、自動運転、ブロックチェーン、AR(拡張現実)、
VR(仮想現実)、5G・・・

この本には最新のテクノロジーがたくさん出てきます。
さすが「メディア・アーティスト」ですね。

私の様なオジサンは大変ですね。
でもここが肝心なのですね。
若い人にはこれから教育を変えることにより、
「テクノジーはわれわれに何をもたらすか」
というテーマで教えられるのですね。

問題はもう教育を受け終わった大人たちなのですね。
これには私のような普通のおじさんから始め、
「ポリテック」をこれから実践してもらわなければならない
政治家も含まれるのでしょうね・・・。

これからは
「テクノロジーを使いこなせる人とそうでない人の
『テクノロジーデバイド』が問題になる」そうです。

それもそうでしょうね。
年配者には今どきパソコンすら使えない人も多いのでしょう。
それこそ頑なに拒絶する人すらいますからね。

こういう拒絶する人種を「テクノフォビア」というのだそうです。
少なくとも政治家はこの「テクノフォビア」ではあってはならない
世の中になるのでしょう・・・。

 

テクノロジーの進化が世の中にどういう指向性を導き出すか。
これは勉強になりますね。
これからのビジネスを考えるうえで重要なキーワードですね。


「限界費用のゼロ化」


これを言っています。
お分かりになりますか?
これをご理解していただかないと新世代のビジネスは
考えられないというのです。


「限界費用のゼロ化」とは
「モノの生産量を増やした時に、新たにかかる費用のこと」

 

Photo_2

 

 

これどういうことかというと、分かりやすくたとえましょう。
今朝ドラで「まんぷく」(日清食品の創業者がモデルのドラマ)
をやっていますね。
主人公の萬平さんは、日本初のインスタントラーメンの開発をしていますね。

これはまさに「昭和のビジネス」なのですね。
インスタントラーメンの開発に成功して巨万の富を得たのですが、
ここでいう「限界費用」は莫大にかかるのです。
工場を作る、人を雇う、営業所を作る・・・。
大変ですね。
インスタントラーメンを増産するには莫大なコストが
かかると想像できるでしょう。


しかし、新世紀のビジネスはこの追加費用がゼロになる・・・。

「仕事のAI化」、
「事業のプラットフォーム化」、
「インフラの再活用」

の3つによって限界費用を抑制できるというのです。

つまり、もっと簡単に言えば
「初期投資を可能な限り抑制し、人間の介在を減らすことで、
人件費を削減する・・・」


萬平さんがその後苦労したことは新世紀には必要ないのです。
新世紀のビジネスは、そういう意味でチャンスだと思いませんか。






その3 少子高齢化の時代に向けて


「限界費用のゼロ化」

これは考えさせられましたね。
ただ背景を、もう少し詳しくご説明しないと難しいでしょうか。

 

 

Photo_3

 

 

やはりコレですね。
私もブログで何度も取り上げていますね。
私の長年の研究テーマの一つである
「少子高齢化」
ですね。

 

2055年には人口は1億人を切ると予想されています。
しかも、現在高齢化率は20%台後半ですが、
今後さらに増えていき、2060年位は40%にまでなると
予想されています。
本当に「老人大国」になってしまうのですね。
当然「働き方」も変わらざるを得ないのですね。

 

昭和の時代の2大キーワード、
「終身雇用」
「年功序列」
がかつてありましたね。
この「少子高齢化」という時代にあってはそぐわないものと
当然ながら考えられますからね。

「人を使わないビジネス」
というのを考えていかないのですね。

これこそ「限界費用のゼロ化」なのですね。

今朝テレビ見ていて驚きました。
アメリカでは無人のコンビニがすでにあるのですね。

Amazongobadge

 


「amazon-go」(アマゾンゴー)ですね。

写真のようにスマホの端末を入り口でかざすだけ。
好きな商品を取って出口を出れば自動的に決済される・・・。

驚きですね。
これ見た瞬間
「限界費用のゼロ化」を思い出しました。

「これか・・・。」

もちろん、開発費用や設備投資に莫大な費用をかけているのは
分かります。

 

でもこの仕組みを応用すれば、
どんな業種でも「無人・・・」ができますね。


例えば現在飲食店はどこでも人手不足です。
この仕組みを使えば「無人居酒屋」が簡単にできそうですね。

入り口でスマホ端末をかざして入店。
店内に並べてある酒やつまみを自由に取って食事ができる・・・。
出口を出れば自動決済・・・。


落合氏のいうとおり、「限界費用のゼロ化」は
本当にキーワードだと思いませんか・・・。




その4 人口減少はチャンス

確定申告時期になってやたら忙しいのですが
落合氏の本を必死になって何度も読んでいます。
知らない単語がたくさん出てきますが
これも未来を読み解く勉強だと思っています・・・。

「人口の減少はチャンスである」

こう落合氏は言っています。

「なるほど!」

これは興味深く読みました。
いままでどの評論家も

「これから人口が減って大変だ!」
と大騒ぎしていますが、若きオピニオンリーダーは
たくましいですね。

日本の総人口は1億人を切っても、
5Gの登場でスマホの通信速度は100倍になり、
次世代GPSによって位置情報はセンチ単位になる・・・。
AIやロボットは着実に社会の中に存在感を増していく・・・。

平成という昔が終わり新しい元号とともに新しい時代が始まろうと
しているのですね。

労働者人口が減ることにより、ご説明した
「限界費用のゼロ化」
ですね。
分かりやすく言うとキーワードは
「省人化」と「自動化」
なのです。

「20世紀までの労働環境は毎日オフィスに出勤して
仕事をするのが当たり前でした。」

しかし、
「ビデオ通話サービスのSkypeやチャットツールのSlackなどが
登場し、自宅やカフェを拠点に働く人も増えています。」

ということは都市集中に地方の過疎化もこれらAIをはじめとする
ハイテク技術により解決できるかもしれませんね。
新しい働き方が生まれてくるのでしょう。

「地方には仕事がないから、都会に出ていかないと働けない」
という固定された価値観も変わってくると思うのです。





その5 タクテックを提唱したい・・・


人口減少問題と地方の過疎化問題これを解決するには
落合氏のいう「ポリテック」が本当に必要なのでしょうね。


「ハードウエア的なインフラが後退した地域でも、ネットワークインフラさえ
確保されていれば何不自由なく仕事ができる環境が整いつつあるのです。」


そうなのですね。
何も大都市でなければ仕事ができないという時代でもなくなるのです。

過疎化に悩む地方都市こそ、政治家にこのキーワード「ポリテック」が
求められるのでしょうね・・・。


ここまで落合氏の「請け売り」でしたが、
言いたいことを言う、書きたいことを書くのが「吉田ブログ」の
基本方針でしたね。
ただ、政治ネタは書きませんから、税金ネタで「風刺」します・・・。

1月31日までは、住民税の「総括表」と固定資産税の「年度申告」の期限
でした。
多くの会計事務所でこれを電子送信したと思います。
先日、ある地方の町役場の税務担当から電話がかかってきました。

「固定資産税の申告の仕方に誤りがあるようですが・・・」

その電話を受けてすぐ訂正したうえで、電子申告し直したのですね。
その担当官にすぐ電話しました。

「すいません。誤りに気が付いてすぐ送信し直しました。
確認してもらえますか?」

でもその担当者の言葉にあぜんとしました。

「明日にならないと送信データが分からないので明日確認します。」

その町役場はオンラインでつながっていないのでしょうか?
それともどこかで受信したデータを郵送でもしているのでしょうか?

そんな地方の町では、申し訳ないですが、
過疎化が進んで当たり前なのでしょうね。

「ネットワークインフラ」という言葉の意味さえ、
その過疎化の首領は知らないのではないでしょうか。

また、住民税の総括表がどのような形で地方の役場に届いているのか
も一度聞いてみたいと思いますね。

実は面白いお話ですが、以前ある会社の住民税の総括表の提出を
期限後の6月頃に電子申告したことがあります。
市区町村でまったく処理能力が違ったのですね。
すぐ処理され特別徴収の納付書を送ってきた市区町村と
2カ月たっても処理できない市区町村と・・・・。


内緒ですが
「ポリテック」ならぬ「タクテック」(Tax Technology)を
私は提唱したいですね・・・。





その6 若きオピニオンリーダーに期待したい


どうも業界の批判が出てしまったので
そろそろまとめましょうか。

高齢化社会でも成長し続けるデンマークの例が出ていました。
ここ20年は日本の実質GDP成長率は1%程度の低い水準で
停滞していますね。まさに「失われた20年」

一方、デンマークでは、日本と同様の高齢社会でありながら、
成長をし続けているそうです。

それは何故か。
産業構造の転換をうまくできたそうですが、
もう一つは行政の効率化を行ったのです。
デンマークではテクノロジーを活用した政府運営の効率化を進め、
医療福祉、金融、教育などのIT技術を介した連携が、
国家戦略によって推進されたのです。

「電子申告」一つでさえまともに進まない日本とは大違いですね・・・。


落合氏の「ポリテック」に賛同し、大いに推奨したいと思いますが、
なかなかそれも理解されず、進まないようです。

それはまた何故か。
日本固有の問題なのですね。
これは勉強になりました。


それは、

「60歳以上が有権者全体の4割を占めるといういびつな構造」

をあげています。
政治家が有権者に気に入られ、当選するためには、

「『テクノロジーへの投資をします』というより『介護保険料を安くします』
という方が65歳以上の有権者に受け入れやすい」

こういう根本的な問題があるそうです。
なるほどと思いませんか。
これを、
「シルバー民主主義」
というのです・・・。


「多くの政治家は次の選挙に当選して生き残ることに
頭が一杯で、自分が議員でいられるかもわからない
未来について考えをめぐらす余裕のある政治家は
ほんの一握りでしょう・・・」

厳しい意見ですが、的を得ていますね。

 

未来の子供たちのためにも

 

「ポスト平成の日本はどうあるべきか」

 

 

本気で考えなければならないのでしょう。


また、こういう若きオピニオン・リーダーにもっと活躍してほしいと
心から思います。



(ガンバレ! 若き天才シリーズ おしまい)




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