その1 聞く力とは?



ご存知ベストセラーのご紹介。

Kiku


実はずいぶん前に買っていた本です。
池上彰さんの「伝える力」を連想して買ってしまう人も多いでしょうね。
阿川佐和子さんはテレビでも有名ですからね。
「聞くことの極意を学びたい!」そう思うからでしょう。


最初に「森で働く名人に高校生がインタービューする」という
お話から始まります。
「聞き書き甲子園」というのだそうですが、そんなの初めて聞きました。
それのアドバイザーを著者はやっているらしいのです。


木こりなど森の名人に対して「どうやって聞いたらよいのか」を
「聞く名人」が高校生にアドバイスするのですね。


「そうかそうか!聞くテクニックは何だろう?」


そう読み進めるのですけど、最初からそのテクニックは
まったく披露されません。


「何だこの本は!」実はそう思ったとたん、
読みかけにしてしまっていたのですね。


でも、あることをきっかけに「聞くことはビジネスでいかに大事か」
教わったので、あらためて読み直してみました。
(このお話はそのうち・・)


売れている理由がよく分かりました。
これはある意味「対談集」ですね。


「北野武」や「笑福亭鶴瓶」、「柳家小さん」、「黒柳徹子」など
そうそうたる顔ぶれの対談がたくさん面白おかしく出ているのですね。


でもどの方も「しゃべりのプロ」です。
しかも「鶴瓶の家族に乾杯」や「徹子の部屋」など
独自の人気インタビュー番組も持っているぐらいの方ですね。


当然「相手はどんなことを聞いてくるか?」
「どう答えたら面白いか?」
瞬時に考えている人なのですね。
まさに「芸人」ですから・・・


黒柳徹子さんに
「子供の頃何になりたかったのですか?」
という質問に対して
「私ね。スパイになりたかったの・・・・」


実に面白い答えですね。聞く側も驚くお話です。
普通なら「ピアノの先生に・・」とかでしょうけど
これではつまらないと思っているからでしょう。


「国際スパイになって世界中を飛び回りたかったの・・・」


「でもね。結局『おしゃべり』はスパイになれないって言われたの!」


これも実に面白い答えです。
最初から「オチ」まで考えたトークです。


これではインタビュアーのテクニックを
披露している訳ではないのですね。
つまり、阿川さんの聞く力が素晴らしかったのではないのです。


黒柳さんの「聞き手の力を読み取る力」と
単なる「ネタ」だからですね・・・。





その2 面白い対談集です

「阿川さんってどこが『聞き上手』なんだろう?」


この本を読んだ人は必ず感じるでしょうね。
昨日ご紹介した「しゃべりのプロ」への対談は
ほっておいても向こうから面白いことしゃべりますからね。


どうしたら、面白いことをしゃべらせられるか?
「聞く力って何なの?」と。
実はそれが読んでいてもよく分からないのですね。
例えば、プロゴルファーの尾崎将司、ヤクルト監督の野村夫妻、
相撲の若貴兄弟まで登場してきます。


それに対し阿川さんは、ゴルフも野球も相撲もまったく無知。
これを恥ずかしげもなく披露しています。


「ヤクルトってセリーグでしたか?パリーグでしたか?」と。


「こんな何も分からない人がインタビューして
面白い話が聞けるはずないではないか!」


誰でも思うでしょうね。
でもこの本では、すべて「すばらしい対談」に仕上がったと
自画自賛しています。


対談後
「野村夫妻は、アガワさんがこれほど野球を知らないとは、
気がつかないまま、気持ちよくお帰りになったと思いますよ。」


と結んでいるのですね。
でもこれは違うと思うのですね。
相手はその道のプロ級のプロですね。
そんなことはお見通しだと思うのですね。


私も税理士として、税務相談を今まで数千、数万人くらいは
やってきました・・・。
知ったかぶりする人、知らない振りする人・・
相手はまさに様々千差万別です。
でもお会いして、ほんの数分で相手の税務の知識力量、
それこそ人間性まで見抜くのですね。
それがプロだと本当に思うからですね。


「阿川さんってどこに聞く力があるのだろう・・・?」


不思議な本です。


極め付きは、女優のジュリー・アンドリュースへの対談です。


会ってすぐ、本人の前で不遜にも「サウンド・オブ・ミュージック」を
披露したそうです!?


この本は、「対談の極意」なのでしょうか?
普通の人は、まずインタビュアーにはならないですからね。
そういう意味で、この本は「面白い対談集です。」と
言ったまでです・・・。




その3 阿川流ノウハウ



「誰も阿川さんのようにテレビや雑誌で
インタヴューなんかする訳がない。」


と昨日つい本音を言ってしまいましたが、
まず、一般人は「聞き手」になんかななるはずがないのは
間違いないですが、
ならないまでも、やはり日常的には「会話」は大事ですね。
特にビジネスでは、メール全盛の現在でも、
やはり人間同士コミュニケーションを円滑に取ることは
絶対必要不可欠です。


この本で感心したこともいくつか紹介しておきましょう。
詳しくはぜひ買って読んでください。


「なぐさめの言葉は2秒後に」


これは高級テクニックですね。即座に反応すると、そう思っていることが
ばれてしまう。3秒だと長すぎて、フォローの言葉を考えていることが分かる・・・。



「相手の目を見る」


射抜くような鋭い見方ではなく、真摯で謙虚で、聞き手を安心させてくれるような
温かみに満ちたまなざし・・・。


「目の高さに合わせる」


人様に「お話を伺う」という気持ちがあるときは、少なくとも相手より低い位置に
自分を置くことが大事。



「安易に『分かります』は言わない」


似通った自分の経験を探り出し、そのときの気持ちを重ねることは必要だが、
その経験とてどれほど相手と似ているかは、誰にも分からない・・・。



「相槌の極意」


これは結構納得しました。
ただ阿川さんが発見したのではなく、作家の城山三郎さんから
教わったそうです。
ニコニコ楽しそうに、
「そう」、「それで?」、「面白いねえ」、「どうして?」、「それから?」
ほんの一言挟むだけ。
結構難しそうですが、これが極意なんだそうです。



最後に、この本を普通に読むと、ただ笑い飛ばして読み終わるかも
しれませんが、
真面目にじっくり読むとビジネスにかなり役立ちます。



私も人様の相談に乗るのが仕事です。
まさに「聞く力」も要求されるのですね。
阿川さんのように、「ニコニコ顔で」、「それで?」、「それから?」
と、もっと聞き上手になろうと思います。


阿川さん、「極秘ノウハウ」ありがとうございました。



(聞き上手シリーズ おしまい)

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