その1 あまり知られていない静岡の居酒屋チェーン店



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アマゾンで何となく題名に惹かれて
衝動買いした本だったのですが、
非常に有益な本です。
これだから読書は面白いのですね。


「岡むら浪漫」という静岡中心の居酒屋チェーンのお話。
「岡むら」という店名は、多分ご存知ないでしょうね。
静岡と言っても藤枝市が中心らしいですからね。


主人公は、岡村佳明氏。50歳。
母親が始めた居酒屋「岡むら」を35歳で引き継ぎ、
その後15年間で藤枝市の「遊酒 岡むら」を始め、
なんと7店舗まで拡大し、繁盛店に。


この方の半生がまた面白い。
高卒後、調理専門学校に数カ月だけ通ったけどすぐ辞め、
その後ガソリンスタンドでバイトしたりして、
「プラプラ」して過ごします。
遊びが中心の、どこにでもいそうな若者ですね。
それが22歳でこの母親の経営する「岡むら」を手伝うことに
なります。
でもその手伝いを始めた理由が面白い。


「好きなウィンドサーフィンを思いっきりやりたかったから」


なんと35歳まで「家事手伝い」といいながら
ウィンドサーフィンに熱中します。


そこで母親の一言。


「新しい店はあんたに任せるよ。これからはあんたの時代だから
あんたの好きなようにやってごらん。きっと大丈夫だから。」


これで岡村氏が変わるのです。
人生初のやる気のスイッチが入たのです・・・。


この本でご紹介したいことはたくさんありますが、
まず感動したのは、人間これほどまでに変われるのか・・・。


そう思いますね。


35歳まで普通に遊んでいた男が、急に大繁盛の居酒屋経営者に
変身するのです。


これから居酒屋を始めようとする若い人に
この本を「居酒屋経営のバイブル」としてお勧めしたいですね。


本当にそういう方々のために、ご紹介していきましょう・・・。





その2 ありがとうの心


「二つの靴屋さんがあった。


一人の男が一軒のお店に入った。
十分くらい見て、何も買わずに出て行った。
店員は思った。
『なんだ、ひやかしかよ』


男は、もう一軒のお店に入った。
十分ぐらい見たあとで、やっぱり何も買わずに出て行った。
店員は思った。
『気に入ってもらえる靴がなくてすみません。
でも、寄ってくださってありがとうございます。』
そして、去っていく男の背に向かって笑顔で言った。
『ありがとうございます!また寄ってください!』


その後、一軒の靴屋は繁盛し、もう一軒はすたれていった。」


これはこの本の巻頭に書いてあった文です。
これだけ読んだだけでも、
この本を読む価値は十分だと思いませんか。
どっちのお店が繁盛していったかはもちろんお分かりですよね。


この「ありがとうの心」こそ岡村氏の経営哲学です。


でも個人的にはすぐ思い出しました。
これは京セラの稲盛会長もおっしゃていた言葉と同じですね。


ずいぶん前にベストセラー「生き方」を取り上げましたが、
さらに売れて100万部も突破しましたね。こちら
この「ありがとうの心」でJALは再生したのです。


この方は子供の時から、母親から
「お客様に感謝しなくちゃね。」
といって育てられたからこそ、身体にしみついているそうです。


たった5席しかない小さな居酒屋を繁盛店に変えた
居酒屋の師匠である「母親」から叩きこまれたのです。


「岡むら」を始めて60年。お手製の漬物を欠かしたことがなく、
必ずお客さんに、
「こんなもんでよかったら、食べて」
と出し、お客さんが来たら必ず、
「おかえり」と声をかけるそうです。


なんだかこれ聞いただけで、こういう居酒屋だったら
毎日でも行きたくなりますよね。


これで「看板のない居酒屋」というタイトルの意味が分かってきましたか?


「宣伝なんてしなくても、看板なんかなくても、
安売りなんかしなくても、ちょっとくらいまずくても、
あんたが好かれる人間になれば回りの人は寄ってくるんだ。」


岡村さんが師匠からもらった、実にいい言葉です・・・。




その3 看板がないという意味


「看板のない店」ということはどういうことか?
もう一度ご説明しておきます。
こういう発想の飲食店経営者は少ないと思うからです。


「宣伝をしない。看板を出さない。入り口が分からない。」


そういう店を想像してください。
店側としては、
「今日来てくれたお客さんに喜んでもらわなければ
次はないということ」なのですね。
もう自らを追い込んでいます。
ホームページやぐるなびにいくらカネかけようか
悩んでいる経営者とは全く違う発想ですね。


そのためには目の前のお客さんが、どうしたら喜んでもらえるか
全力で考え行動しなければならないのです。


「口コミ」という宣伝効果を狙っているのは間違いないですが、
訪れたお客さんが満足しなければ、絶対それは狙えません。


「看板を出さない。入り口が分からない。」


というのは本当に面白い発想です。
「どこかな〜?」と思いながら、やっとお店を探し当て、
入り口を恐る恐る入ってみると、
元気なスタッフと楽しそうなお客さんで
にぎわう光景が目に飛び込んでくる・・・。


「こんな居酒屋初めて!」という感動を狙っているのですね。
想像してみただけでも、本当に楽しそうに感じませんか・・・。


さらに、岡むらで追及している三つの事。


「楽しさ」の追求
「カッコよさ」の追求
「おいしさ」の追求


おいしさというのは無論のことですが、楽しさの追求のためには、
例えば、各店舗ごとに「オリジナルのバースデーソング」が
あるそうです。
これは以前ご紹介した「グローバルダイニング」の新川さんと同じですね。こちら
違うのは「カッコよさ」ということ。


この本にはキレイなカラー写真がたくさん入っています。
そこに「イケメンの店員」がたくさん。
本の表紙からも分かりますよね。


イケメン居酒屋というのを聞いたことがありますが、
まさにそれを狙っている。


そのイケメンが「ありがとうの心」でおもてなし。
読んでいるだけで「岡むら」で一度食事したくなりませんか・・・。




その4 スタッフが育つ理由


カッコよさを追求した結果、「イケメン居酒屋」と呼ばれるようになった
いうのは確かに面白いですね。


岡むらには、スタッフの着るユニフォームがないのだそうです。
ユニフォームではなく、「マイフォーム」。
つまり、いかにカッコよく見せるか、各人が考えた結果、
自分のオリジナルのユニフォームをまとうようになったのです。


そうすればお客さんも喜んでくれますし、
名前を知らなくても、
「キャップの似合う子」、「赤が好きな子」という感じで
覚えてもらえますからね。
モデル並みの容姿の男には、モデル会社や雑誌社からも
モデルのオファーが来るくらいなんだそうです。


ここで重要なのは、最初からイケメンを雇ったのではなく、
岡村氏が、イケメンに仕立て上げていくのです。


彼の言葉で言わせたら、
「自然とカッコよくなるし、内面からイケメンになる。」
つまり、スタッフ全員に「お店というステージに立つ舞台俳優」だ
という意識を持たせることが大事なのだそうです。


お客さん側からも、イケメンを見て楽しむというだけでなく、
経営側として、このメリットは大きいでしょうね。
つまり、飲食店経営で何が大変かというと、
リクルート(採用)だからです。
東京ではなかなか飲食店で働く若者は少ないのです。
昔はアルバイトの定番の飲食店だったのですが、
どうも拘束時間が長いので嫌われるようです。


でも岡むらには現在100名を超えるスタッフがいるそうですが
すべて募集したのではなくて「集まってきた」のだそうです。
これはすごいと思いませんか。


つまり、「こんな店で働きたい」と誰もが思って応募してくるのです。
でもここが大事なところなのでしょうけど、
ここが岡村氏のすごさですね。
従業員教育が確かにすばらしい。


もう皆が皆「本気スイッチ」が入っているのだから、
仕事を覚えるのも速いそうです。


そういうやる気のある若者に「ありがとうの心」を教えるのです。
その教え方も実にうまい。


この方は本当に読書家だと感じます。
読書で学んだいろいろな教えを素直に聞き実践している。
ほとんどが「ウケウリ」なのかもしれないけれど、
自分で咀嚼し、従業員に正確に伝えている・・・。
こういう経営者のもとで働いたらスタッフは育つのでしょうね。


なんだか岡むらで働きたくもなってきましたか・・・。




その5 銘酒富乃宝山がおいしい理由


この本でご紹介したいことはたくさんあります。

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私は焼酎をこよなく愛しておりますが、
「富の宝山」という銘酒ご存知ですか?
鹿児島の芋焼酎で蔵元は西酒造。
居酒屋でよく置いてある焼酎ですね。


ラベルの裏側に「ありがとう」の文字が入っているそうです。
これは知りませんでしたね。
今までこの富乃宝山を何度も飲みましたが・・・。
ラベルの裏ということは普通は剥がさないとみえないのですから。


何でこんな手の込んだことをやっているかというと、
蔵元の西酒造の西社長いわく、
「焼酎にありがとうというとおいしくなる」
そう考えているからなのです。


「本当かよ〜!」
誰でも突っ込みたくなりますね。
これのネタ本として
江本勝著「水か答えを知っている」
という本をあげていましたので、
もうアマゾンで速攻買いしてしまいました。

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「二つのビーカーに同じ水を入れ、
片方に『ばかやろう』という言葉を語りかけ、
もう片方には『ありがとう』という言葉を語りかける」


そんな実験をすると、
水の結晶に変化が出るというのです。
この「水か答えを知っている」に
実験結果の写真がいくつも出ています。


「ありがとう」といった水の結晶は実にキレイで
「ばかやろう」といった水の結晶は実に美しくないのです。


さらに何も語りかけないで「放置」した水の結晶は
さらに美しくないのです。


「本当かよ〜。」


きっと皆思うのでしょうね。


でもこれが自然界の不思議な摂理なのでしょうね。
これは正直感動しました。
岡村氏の「ありがとうの心」本当にありがとう!




その6 人の夢を本気で応援すること


「夢」について岡村氏は熱く語っています。
彼の夢は「居酒屋の定義を変えること」なんだそうです。
すなわち


「居酒屋とは夢を語る場所。
おいしい料理を食べ、おいしいお酒を飲むところ。
元気になる場所。そこで働くとカッコヨクなる場所。」


そういう場所にすることこそが、それが彼の夢です。


しかし従業員に対してその夢を、
どうやって強制させているのでしょうか?
そのあたり、非常に興味があるのですね。
居酒屋経営で何が大事かというと、再三申し上げる通り
「人」です。人の採用と教育。これにつきます・・・。


でも今の若者は、よく夢がないといいますね。
プロ野球選手やオリンピック選手のように明確な目標が
ある人はよいのですが、なんとなく生きていて、
将来の夢を持とうとしない若者もまた圧倒的に多い・・・。


何でそういう世の中になったかというと、
これはよく社会評論家がいうところですね。
インターネットの発達により、あらゆる情報が有り余るほど入り、
すぐリスクを感じ取って諦めてしまう・・・などなど・・。


我々の世代とは明らかに違うのです。
そういう若者を多く採用し、彼らにどんな夢を与えるか。
そこですね。


岡村氏は
「夢なんて持っていなくていい」とも言っています。
ここが彼と共感したところです。


「人の夢を本気で応援すること。」
これを彼らに強く強制しているのです。


「人の夢を応援する人は輝いています。
人の夢を本気で応援すると、人に感動を与えることができます。
人の夢を本気で応援すると、将来、自分の夢を
本気で応援する人が出てきます。」


なるほどなと思いました。
私が良く言う「夢をかなえるゼイ!」という言葉。
ゼイによって、夢を持って頑張っている中小企業を
本気で応援することなのですね。
これを岡村氏に教わりました。


夢を持っている中小企業を本気で応援すると
私も輝くし、
人に感動を与えることができるし、
将来、私の夢を本気で応援してくれる人が出てくるかもしれませんね。


私ももっと人の夢の実現のために頑張りましょう・・・。


(夢の居酒屋「岡むら浪漫シリーズ」 おしまい)

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