その1  アップルの社長から日本マクドナルドへ

iPadつながりで、元アップル社長のお話。
なぜか本屋で平積みされていたので思わず買ってしまいました。
これはまた面白い本です。

とことんやれば必ずできる.jpg

まあこの手の「自己啓発書」やこういうベタな題名は流行ですが、
実は私は結構好きです。
だいたい似たような内容のものも多いのですが
やはり著者の経験を踏まえた言葉は重みがあります。
納得するに足ります。


元アップル社長でしたが、現在は日本マクドナルドの社長。
最近は結構テレビに出てきますし、まだ60歳位ながら
今流の「ちょい悪オヤジ風」でかっこいいですね。
まずこの方のカッコイイ生き方にホレます。


東海大学工学部出身。まったくの理系です。
在学中はアルバイトにいそしむ苦学生。それでいてミュージシャンに
あこがれていた、どこにでもいるような大学生。


日本NCRに就職して、SEとして開発に没頭する。
でも30台になってコンピュータ会社に転職して営業も経験する。
外資系に移り、そこで英語を猛勉強する。


アップルのマーケティング本部長の際に、
ハーバード大のビジネススクールに。
その後「iMac」を大成功させ社長に。


それでまったく異業種のマクドナルドに・・・。
この華麗な転進「Macからマックへ」と
呼ばれた有名な人です。


趣味はドラムで毎晩練習するのが日課。
夢は最高齢のミュージシャンデビュー!
奥さんはシンガーソングライターの谷村有美さん。


どうでしょうか。
この本は転職を考えている人に、
特に月曜の朝に電車に乗るのが辛くなった方には
もってこいの本です。
マックでもかじりながら一度読んでみませんか!





その2  転職のために


こういう「ベタな自己啓発書」を私が好きな理由をご説明しましょう。

最近「転職相談」をよく受けます。
30代くらいの人が多いでしょうか。
開業相談も多いのですが、やはりその前段階で、皆いろいろ思うのでしょう。
また人の採用にも立ち会うことも多くなりました。
30台、40台くらいの方の面接が多いでしょうか。
そういう方々がいままで何をしてきたか。
何を思って、どうキャリアを学んできた方が良いのか。
いろいろこの手の自己啓発書が参考になるからです。


この原田社長の言葉です。
この社長のポリシーらしいです。
「20代は学ぶ時、
30代は人生の方向を決める時、
40代は決めたことをまっとうする時、
50代は後継者を作って第二の人生・キャリアを考える時」


何となくそうかなと思いますね。
自己啓発本で年代別に出された本なんかみるとそうですね。
でもこの方のキャリアから見た「後付の理論」かもしれません。
なかなか思いようにいかないのが人生ですからね。


原田社長は31歳で初めて転職しました。
この点私が脱サラした31歳とダブります。
それまでSEとしてコンピュータの開発に没頭し、その過程で仕事のスキルを
身をもって学んだそうです。
この点、非常に共感を覚えました。
私も初めての職場で必死になって、仕事の「A to Z」を学んだからです。


そこで社長は31歳で、技術職でキャリアアップしたと思ったら、
実は営業に回された。良くあるお話かもしれないですね。
そこで腐らず、またチャンスと思って営業を学んだ・・・。
その営業を我慢しながら3年頑張ったところで、外資系の日本支店の
立ち上げに携わり経営も学んだ・・・。
そこまでが30代ですから結構紆余曲折した訳です。
そこで必死になってもがきながら「人生の方向」を決めたのでしょう。
その後英語をマスターし、40代になってアップルへ移ったお話は
ご紹介したとおりです。


40歳くらいまでで
「どれくらい自分の人生でもがいてきたか」
それが大事であるといっているのではないでしょうか。


転職相談や開業相談をたくさん見てきた中で、
原田社長ほど
「もがき苦しんで、とことんやって」成長された方はやはり少ないです・・・。

 





その3 ハンバーガーとコンピュータを売ることは同じ

マクドナルドもアップルもアメリカ国籍のインターナショナル企業ですね。
その意味で両社は同じだと見るグローバルな考え方は
原田社長から学ぶことができます。


では経営的には、ハンバーガーを売ることとコンピュータを売ること、
これはどう違うと見ているのだろう?
誰でも思うことですね。


この社長は


「経営とは、顧客満足を高める→売上を伸ばす→利益額を上げる
→新たな顧客満足創造のために利益を再投資する」


この繰り返しだという。
その意味でハンバーガーとコンピュータを売ることは同じだと。


少し難しいですかね。
もっと分かりやすく言えば
「コンピュータは、以前はハードの性能が利益につながった・・・
でもその後価格競争を経てそれだけでは勝てなくなった。
いかに新しいデジタルライフを提案するか、
つまり新しいニーズを掘り起こすことが争点になっている・・・」

一方ハンバーガーも同じですね。
「新しい外食産業としてマックは市場をリードしてきた。
60円マックといわれるように価格競争も自ら仕掛けてきた・・・。
今後は新しい価値の創造をしていかなければならない・・・。」


例えば、つい最近「1000円バーガー」と言うのが流行りましたね。
でも原田社長はそれを真似しなかった。


社長いわく、
「変化に対応しようという発想はダメ。
変化は自ら創り出すことが大事」
だそうです。


マクドナルドというプライスバリューを保ちつつ、
お客さんに驚きを与えるプランを考え、
「変化を創り出す」方向で戦略を練る・・・。


なるほど!
ここでもドラッガー理論です。
現代経営学の「最先端理論」なのでしょう。
お分かりですね。
「イノベーション!!」





その4  転職の極意


最初に申し上げたように、この本は転職を考えている方なら
ぜひ読むべき本です。
ではその原田社長による転職の極意を。


社長のいう転職のメルクマールは
「ここに勤めていると3年先はこうなっている。5年先はこうだ。」
自分の将来の姿が簡単に創造できるのなら転職をすべきだそうです。


なぜなら、「安穏な将来が見えてしまったらそれに胡坐をかき、
怠惰になってしまうから」


こうもハッキリ言っています。
「来年は課長だ」
「このまま勤めれば出世は間違いない」
といった発想をする人は大したキャリアを築けない。


厳しい意見ですね。
悩んでいる方は、参考になるでしょうか。
ただ、この本が書かれた5年前と少し経済情勢も違いますからね。


では逆に経営者の立場からすれば、そういう有能な人こそ
会社に残って欲しいと思うのでしょうね。
では経営者側から見た、不要だと思える社員のタイプ。


1.ただハイと答える社員。
指示されたことだけをこなす社員は要らないということ。

2.予算を使いこなすだけの社員。
逆に「こうすれば業績が向上するから、もっと予算をください」と提案する人になること。

3.失敗をしない社員。
失敗をしないということは何を挑戦しないことの裏返しということ。


これも厳しい意見ですね。
やはりこういったことは転職は繰り返したことにより
身をもって学んできたのでしょう。
だからこそキャリアアップできた。


原田社長のように、とことんやってみませんか。
必ずできます!!


(ワールドカップ公式スポンサーのマクドナルド・シリーズおしまい。)
ガンバレ日本!とことんがんばれ!!

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