その1 パート社員を戦力化
 

かなり話題の本ですが、なかなかいい本です。
今年最後の私からの「クリスマス・プレゼント」です。

Shinkansen



鉄道整備会社、略して「テッセイ」というのだそうです。
東京駅で新幹線に乗るときに、清掃している「おばちゃん」がいますね。
まさにアノ方々のことです。


でも「異様」だと感じていませんでしたか?
入線してくる新幹線に対して、一列になってお辞儀しているのですね。
ちょっと危ない感じもしますが、
外国人から見たら、どう映るのでしょうか?
まさにこれこそ「日本文化」なのでしょうか?


この会社のお話なのですが、なぜか感動を覚えます。
ぜひ経営者の方々に読んでいただきたい本ですね。


ではまず「テッセイ」のご紹介から。
新幹線の清掃業務を行うJRの関連会社で従業員は820名。
平均年齢は52歳だそうです。
半分が女性だそうですが、意外に男性も多いのですね。


特筆すべきは、正社員比率も50%。
つまり半分がパートなのです。
このパート社員の戦力化がこのテッセイにとって
まさにカギなのです。
ただ毎年200人採用して、1カ月で半分は辞めてしまうそうです。


それだけ大変な仕事なのでしょう。
新幹線が東京駅に着き、折り返すまでの時間がどれくらいか
ご存知でしたか?
わずか12分しかないそうです。
そのうち乗り降りに5分かかるので、実際の清掃時間は
わずか7分。


そのたった7分間で、椅子の清掃からトイレの清掃まで
すべてやりあげていたのですね。
その繰り返しを、多い日には20本もの車両を受け持つそうです。


なかなか、この仕事に対する情熱がなければ勤まらないお話なのでしょう。
そういうパート社員をどうやって戦力化してきたか。
これこそ経営者の方々に知っていただきたいところなのです。


では結論から。
どうやって彼女たちを戦力化してきたのでしょうか?


「リスペクト」と「プライド」なのだそうです・・・・。





その2 単なる清掃の会社ではない 


清掃の仕事というと、申し訳ないですが「キツイ キタナイ」
というイメージですね。
それに従事している方々も、仕事の事を世間には内緒にしていたりします。


実はこの「テッセイ」も今から7年も前の平成17年当時は
普通の清掃会社だったのです。
「与えられた仕事はきちんとやるけど、それ以上のことはやらないし、
求められてもいない。」
何より
「自分たちは所詮清掃員という意識がどんよりと蔓延していた。」
会社だったそうです。


こういったら失礼ですが、「言われたことしかやらない従業員」は
日本全国どこの会社にもいますね。


それを社員の意識から変えていったのは
現在専務の矢部氏です。
ここが一番参考になるところです。


では何から変えていったのでしょう・・。
まずこの矢部氏の思いを伝えることからでした。


「テッセイは単なる清掃の会社ではない。トータルサービスの会社だ。」


これを従業員に知らしめることなのです。
しかし、当初「トータルサービス」という意味を、
従業員に分からせることが大変だったそうです。


まず清掃員のことを「コメットさん」と呼び方に変えました。
コメットとは「ほうき星」のことでまさに「ほうき」=清掃ですね。
ただ、私の年代で「コメットさん」というと
「大場久美子」なんですけどね・・・(古い?)


呼び方はよいとして、矢部専務は2年ほどかけて、
じっくり意識改革をしていきます。
社内で「スーパーバイザー」を設置してリーダーを育て、
「車内清掃競技会」を行ってモチベーションを高めるなど
いろいろと苦労しながら改革をしていきます。


人事制度も変えました。
それまで「45歳から58歳でなければ受けられなかった」
正社員採用試験を「20歳以上でパート歴が1年以上」で
受けられるようにしたのです。


「トータルサービス」という漠然とした言い方ではなく、
「さわやか・あんしん・あったか サービス」と変えていきました。


新幹線の利用客は1日に26万人。東京だけでも15万人も利用するそうです。
「思い出というお土産をお客さまにお持ち帰りいただくこと」
つまり単なる「清掃の会社」から「おもてなしの会社」に変わろうと
したのです。


コメットさんが、新幹線のホームで一列になって乗降客に
お辞儀している光景をよくみますね。


まさにそれがその表れなのです。
この意識改革がすごいと思いませんか・・・。





その3 現場力のお手本


この「テッセイ」について、最近マスコミでは「現場力」という例示で
よく紹介されていますね。
では「現場力」というものは何か?
この本を何度も読みながら、かなり考えさせられました。



「経営陣が、現場こそが主役であり、価値を生み出す源泉だと
信じ、現場を尊重する姿勢がなければ、現場が輝いてこない」


これは勉強になりました。
そのためには、冒頭申し上げた「リスペクト」と「プライド」なのです。


この会社の「リスペクト」は大変参考になります。
現場をリスペクト=誉めるための「エンンジェル・レポート」
という仕組みを作っています。


それは現場のリーダーが「スタッフのよいところを探し誉めて」
日々レポートするのです。
そのレポートが壁に張り出されたり、ネットで見られるような仕組みが
出来上がっているのです。


お分かりのように、清掃という仕事自体は地味なものです。
清掃だけにとどまらず、自分が独自にした「おもてなし」を
誉められたら、それがどんな些細なことでもうれしいですからね。
間違いなくモチベーションが上がってくる、見事な仕組みだと思います。


さらに最近では、その「誉めた人を誉める仕組み」もできたそうです。
すごいですね。


リスペクトされることで、
「清掃という高い品質を維持し、お客様に喜んでもらう」
という「プライド」が備わってくるのだとも思います。


「新幹線劇場という『おもてなしの会社』に勤めているプライド」


これがテッセイの最も大事にするところなのでしょう。
ここが大事です。お分かりになりますか?


つまり、日本の中小企業でありがちな、「やらされ感が漂う現場」から
「知恵を生む現場」に変わってきているのです。

 


2013年は厳しい年になるかもしれません。
経営にとっては、人材が「人財」に変わらなければ
生き残れないかもしれません。
ぜひ、テッセイを参考に2013年に挑んでください。


来年の目指すところは、
テッセイのような「キラキラ輝く普通の会社」
ではないでしょうか。


私も「キラキラ輝く普通の会計事務所」を目指します!!



(がんばれ テッセイ・シリーズ おしまい)

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