その1 今一番売れている森永さんの遺書




書いてはいけない




このブログで書評を始めてから10年以上。

数百冊取り上げたでしょうか。

読んだ本は1000冊を超えるかもしれませんが

こんな本は初めてです。

もっともショックな本でした。

 

この本が発売されたのが3月9日。

すぐamazonでダウンロードしたのですが、

お分かりの通り3月15日まで

忙殺されていましたから。

16日に疲れた頭で読みだしたら止まりません。

深夜まで一気に読んでしまいました。

 

最後の言葉で感動します。

 

‥2023年12月、私はすい臓がんステージ4の

告知を受けた。

告知の瞬間、私は、何かを食べたいとか、

どこかに行きたいとか、そんなことは微塵も

考えなかった。

なんとか自分の命のあるうちに

この本を完成させて世に問いたい。

そのことだけを考えた。

その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の

集大成であると同時に、私の遺書でもあるのだ。

 

このお話ですが、彼の息子の森永康平氏の

Youtubeチャンネルでも確認しました。

こちら

抗がん剤の影響で書けなくなって、

口述筆記をやったのが康平氏だったのですね。

本当に死線をさまよいながら書いたのだそうです。

「桜が見れないかもね・・・」

と宣告されたと本人が言っていることと

巻末の「遺書」という言葉で驚きます。

 

私がテレビやラジオなど、メディアの仕事をするようになって

四半世紀以上が経過した。その経験のなかで、メディアでは、

けっして触れてはいけない「タブー」が3つ存在した。


(1)ジャニーズの性加害

(2)財務省のカルト的財政緊縮主義

(3)日本航空123便の墜落事件


この3つに関しては、関係者の多くが知っているにもかかわらず、

本当のことを言ったら、瞬時にメディアに出られなくなるという

オキテが存在する。それだけではなく、世間から

非難の猛攻撃を受ける。下手をすると、逮捕され、

裁判でも負ける。

だから、賢い人はそうした話題には

最初から触れない。知らぬ存ぜぬを貫くことだけが

メディアに出続けるために必要なことだからだ。

ただ、私はそうした態度を取ることが

できない性格だ。

 

「えっ!本当?」

 

でも、ジャニーズ問題は昨年3月にイギリスのBBC放送が

取りあげたことによりガラッと変わりましたよね。

既出のこのお話はいいでしょう。

 

でも

(2)財務省のカルト的財政緊縮主義

(3)日本航空123便の墜落事件

は驚きました。

 

日航機事故のお話もそうなのですが

財務省のお話。

これは消費税の問題なのですね。

インボイスの本まで書くくらいの

消費税の専門家としてもまったく知らないことでした・・・。




その2 ザイム真理教とは?




Photo_20240410101401

最初のジャニーズのお話は除き、

財務省のお話と日本航空123便のお話については

実はこの本を読んでも正直信じられなかったのですね。

それを確認したくてかれこれ1カ月、

また本を読みあさっておりました。

先に言いますが、ジャニーズのお話は

まったく興味ありません。

しかし、このジャニーズ問題で日本のマスコミは

本当に信じられないと日本国民全員が

痛感したはずですね。

同様に、周知の事実であったジャニーズ問題を

ひた隠しにしてきた日本のマスコミなら

財務省と日航機事故の件も、

さもありなんと、今なら日本国民は

納得してしまうでしょう。

 

まず、財務省のカルト的財政緊縮主義の件は、

森永卓郎氏の元となる「ザイム真理教」

これも何度も読み返しました。

あと経済学のお話なので「MMT理論」も

あらためて勉強しました。

私のような税金を生業とする身ながら

うかつに財務省に対して批判的なことは書けません。

ましてや「カルト的」なんて差別用語は口が裂けても

言えません。

きっと、税理士としても「書いてはいけない」

ことなのかもしれません。

ましてや、

 

「日本経済が堕落したのは増税のせい」

「失われた30年を招いたのはザイム真理教」

 

という森永卓郎氏の主張に対して

いろいろと勉強することがあると思った次第で。

よって、この件はもう少し整理した上で

ブログ上で「税理士生命をかけて」(!?)

書きたいと思っております・・・。

 

Photo_20240410101402

 

次に日本航空123便の件も

この「書いてはいけない」に出てくる

「日航123便墜落の新事実」

青山透子著

も読みました。

これまた驚きの新事実なのです・・・。

このお話は、マスコミの方なら周知の事実

なのでしょうか。

本当なら今まで絶対に触れてはいけないことだったの

でしょう。

 

「日航機事故の原因は機体後部の圧力隔壁の破壊」

と言われていたのですね。

整備不良、修理ミスが原因で破壊されたのだと・・・。

 

でもそれが全く違った・・・。

これが事実としたならば、読んだ方は本当にショックでしょう。





その3 日航機事故の新事実


Photo_20240411100001

 

航空機事故調査委員会の報告。

 

「123便の機体後部にある圧力隔壁が

破損し、機体内部から噴き出した空気の

圧力で尾翼の一部と油圧装置が吹き飛んで、

機体のコントロールが不可能になり、

墜落事故が起きた」

 

これは長い間そう結論付けられていたこと

ですね。

でもこれは実は違っていたと主張する森永氏。

技術的な記述は正直私にも分かりません・・・。

青山氏の本にも出てきますが、難しい。

 

ただ森永氏は

 

「つまり、航空事故調査報告書自体が、尾翼に

後ろから何かが追突して、それが尾翼の

破壊につながった可能性が高い」

 

ということを報告書自体が認めていると

いうのですね。

この事故原因

「内部から噴き出した空気の圧力で

尾翼の一部と油圧装置を吹き飛ばした」

 

これに対して森永氏は非常に懐疑的だからです。

 

ここからは青山透子氏の

「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」

から

 

26年もたってから公開された資料から

「異常外力の着力点が図示されている」

そうなのですね。

 

ネットで見つけた図ですが、

尾翼の黒丸点。

 

「図の黒丸のところに、なんらかの飛翔体が

衝突し、それが原因で尾翼後部の大部分が

吹き飛び、油圧系統を破壊した。

その尾翼の破壊によって、与圧された機内の

空気が緩やかに噴出した」

 

そう考えればすべての辻褄があう。

 

でも政府は圧力壁破断説を譲らないのですね。

つまりボーイング社の修理ミスとしないと

国家的な大問題があったからなのです。

 

それはなぜか?

以降はまた青山氏の著述。

 

青山氏は

「この飛翔体について、当時開発中だった陸上自衛隊の

SSM−1『88式地対艦誘導弾』である可能性を

示している」

つまりミサイルだったのです。

訓練中にたまたま発射したミサイルが日航機に命中?

 

もちろん、開発中だったから、爆薬は搭載されていなかった

そうなのですが、これは驚きます。

この本で知った衝撃的な事実。

(実はもとすごい事実もでてきます)

 

「つまり自衛隊が民間機に攻撃を加えてしまった」





その4 なぜ横田基地に着陸しなかったのか?



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自衛隊が民間機に攻撃を加えて・・・

 

というのは本当に衝撃的ですよね。

 

もう一つ気になる記述。

 

『123便の高濱雅己機長が

「何が起きるのかを知っていたのではないか」

という疑惑がある。』

 

伊豆上空で爆発音を聞いたわずか3秒後に

緊急の発信をしていたからだそうですが、

「あらかじめ知っていた」

というのはちょっと理解できませんね・・・。

 

ただ何より次の記述の方が気になります。

 

この掲載された飛行経路をじっくり見てください。

何度も眺めましたが、何だか恐ろしいことが

分かります。

 

日航機事故があったのが1985年8月12日。

爆発が起きた時刻は

18時24分35秒。

 

機長は当然ですが

羽田空港にもどることを要請しますね。

管制所は当然それを了承します。

でも

 

「油圧系統は破壊されたため、自由な操縦が

不可能になり、その後操縦不能になった」

 

そうなのかもしれません。

これはその後ずっと事実として報道されたこと

ですので。

でもこの後、この図をよく見ると

大月上空で急旋回をしています。

 

「私も当初は、これはコントロールを失った末の

迷走だと考えていた」

 

でも

「米軍横田基地に着陸目標を変更したのではないかと

私は推測している」

 

この図をよく見てください。

上空24000フィートで飛んでいた日航機が

大月上空で旋回しながら高度を下げていますね。

22400→20900→18600→17000

→13500→9000

 

「実際に事故当時の報道からも123便が横田基地へ

着陸を目指したことがわかる」

機長の公開されたボイスレーダーの一部には

「このままでお願いします」

という音声があるから。

 

でもなぜか着陸しなかった・・・。

森永氏いわく

 

「日本政府から着陸禁止命令が出されたのかもしれない」

 

ちょっと恐ろしすぎて信じられませんね。

 

「そのまま滑走路に進入すれば、無事着陸して、

乗客全員が全員助かった可能性は極めて

高かっただろう」

 

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そうすれば520名尊い命も救えたし、

私が大ファンだった坂本九さんも無事だったのです・・・。

中学生の頃、坂本九さんの「新八犬伝」を毎日見るのを

楽しみにしていましたから・・・。





その5 もっと恐ろしい疑惑



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(横田基地で行われた今年のフロストバイト)

 

「123便は横田基地に着陸できたはず・・・」

 

これはかなり衝撃ですね。

 

「高濱機長が横田着陸を決断した時、

横田基地はすでに目の前に迫っていて、

そのままでは高度が高すぎた。

そのため大月市上空で旋回しながら、

高度調整のための急降下をしたのでは

ないだろうか。」

 

まさにそうでしょう。

飛行経路はそうなっていますから。

 

横田基地と言えば、毎年のように参加している

フロストバイトのマラソン大会ですね。

もうかれこれ10回くらいエントリー

していますからね。

あの広大な滑走路の隅々まで知っています。

あそこなら無事着陸できたはずです。

今までの楽しい思い出が吹っ飛びましたね・・・。

 

ではなぜ着陸しなったのか?

 

「123便が無地に着陸したら、

本当は何が起こったのか、

完全に分かってしまうからだ。」

 

恐ろしい推測です。

そのあとなぜか北側、山側へ進路を変えた。

 

524_

 

しかしこのあとの記述の方がもっと恐ろしい。

ここで小田周二著「524人の命乞い」の引用です。

 

当初、123便はレタス畑への不時着を試みた

ようですが、それを断念。

急上昇して山あいを抜け上野村のほうへ向かいます。

 

ここでまた小田氏の引用。

 

「墜落の直前、123便の右側第4エンジンが

自衛隊のミサイル攻撃を受けて、それが直截の

墜落原因になった」

 

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さらに青山透子氏の「日航123便墜落 遺物は真相を語る」

からの引用。

 

「墜落から翌朝までの間に、何者かが証拠隠滅のために

火炎放射器を使って、証拠や証人を焼き尽くしたのではないか

という疑念」

 

もう参りました。

二人の著書を引用して、さらに

 

「ここまで述べてきた日航123便の

事件の見立ては、私自身の推論も

含まれている。

私自身は9割方は正しいと信じている」

 

どう受け止めるでしょうか?

私は正直まったく信じられない衝撃の事実

ですが・・・。

森永氏の命懸けの暴露本!!





その6 罪をアメリカに??


森永氏の推論を信じるかどうかは

お任せします。

私も確かめたくて青山透子さんの本まで読んでみました。

ある程度正しいのではないかとさえ感じます・・・。

ただ、「自衛隊のミサイル攻撃」や

「火炎放射器による証拠隠滅」までは

絶対に信じたくもない恐ろしいことです。

青山透子さんの本には目をそむけたくなるような

おぞましい写真もありますから・・・。

 

ただ日本経済にとってもっと現実的に恐ろしい

記述が次の章で述べられています。

 

「日航123便の墜落からわずか41日後の

1985年9月22日『プラザ合意』が行われた」

 

お分かりですね。

1ドル240円だった為替レートが、この合意によって

たった2年あまりの間で120円の円高がもたらされたのです。

 

これによって

「円高は輸出の減少を通じて、必ず経済の失速をもたらす」

それは間違いないことです。

 

そして日本航空123便の墜落からほぼ1年後。

「1986年9月2日日米半導体協定の締結」

これこそが

「ありえない政策決定」

だったと森永氏は指摘しています。

1980年代は日本の半導体産業は世界シェアで

50%を超えていたのです。具体的には

世界一位がNEC、2位が日立製作所、

3位が東芝・・・。

 

今日の新聞で非上場になった東芝のリストラが

発表されていましたが、隔世の感がありますね・・・。

 

「これ以降日本の半導体産業は徐々に失速し

1993年には世界シェアでアメリカに

逆転され、現在日本のシェアは10%をも

割り込んでいる・・・。」

 

なぜこうなったのか?

これからは森永氏の推論です。

 

「日本政府は日航123便の墜落の責任を

ボーイング社に押し付けたことになる。

ボーイング社の顔に泥を塗ったのだから、

大きな見返りが必要になる。」

 

「日本政府はそのことがバレたら、政権が

確実に崩壊するほどの大きなウソをついてしまった。

だから、アメリカに

『123便のことをばらすぞ』

と脅かされたら、何でも言うことを聞かざるを

得なくなってしまったから」

 

つまり、これ以降に日本経済の「失われた30年」の

直截的な原因は「日航123便の証拠隠滅」

だったということなのです。

 

本当にこれは「書いてはいけない」ことなのでしょう・・・。




その7 失われた30年の本当の理由


私は1984年4月、野村證券高崎支店が

社会人としてのスタートでした。

2年目の夏に、御巣鷹山で起きた事故は

忘れられない出来事です。

野村證券高崎支店は高崎駅の駅前にあり、 

駅前のホテルは黒塗りのハイヤーが

常に停まっていました。

半年以上その光景をながめていました。

あの頃営業で、群馬県のいたるところへ

駆けずり回っていたので、あらゆる人に会いました。

特に警察関係者や役所関係の方から

実は口々に

「御巣鷹山のおぞましき光景」

のことを聞かされていました。

それでもかん口令でもあったのでしょうか・・。

 

実はそんな裏事情があったのかと

感慨深いものがあります・・・。

 

あの事件を節目に、「日本経済をも墜落」

させたようです・・・。

 

「失われた30年の本当の理由」

 

これがウソであってほしいと

正直に思いますが、あれから30年。

どうして日本にこれほどまでも米国に隷属してきたのか

何かあったのではないかと確かに思います。

 

一番面白かったのは、小泉政権を誕生させた

「犯人は実は私でした」

というところ。

いわく、「人生最大の後悔」だったそうです。

 

「自民党をぶっ壊す」

 

という名言を言わしめたのは実は森永さんだったから

なのですね。

「郵政民営化」を旗印に「小泉構造改革」は

実は何だったのか・・・。

これ読んで誰でも感じるでしょう。

 

「郵政民営化をすると日本経済は復活する」

「郵便事業は競争原理により料金が低廉化し

サービスが向上する」

 

といっていたのですね。でも 

 

「郵政民営化から20年が経過し、普通郵便の土曜日配達が

なくなり、2024年10月から郵便料金が3割程度の

大幅予定となる予定だ」

 

なんだ!皆嘘っぱちだったのかと・・・。

 

「新NISAも郵貯200兆円を

狙っているハゲタカのため」

 

いろいろ書きたいことが多すぎて

まとまりませんね。

森永さんの一日でも早いご回復をお祈りいたします。

 

 

(ガンバレ! 

『書いてはいけないことを書いたしまった』

森永さんシリーズ おしまい)

 

 





 



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