その1 プロジェクトXのプロデューサー


NHKつながりで、ぜひご紹介したい本を。

ガラスの巨塔.jpg

新聞広告の
「この小説を書くためにNHKを辞めました」
につられて思わず衝動買いして、またまた幻冬舎の策略に
引っかかってしまいました・・・。


単なるNHKの暴露本か何かと思ったら違いますね。
これは実に面白い本です。
現在3月決算で、メチャメチャ忙しいのですが
一晩で一気に読んでしまいました。
NHKに対する考え方が変わりますね。


かつて「プロジェクトX」という、NHK最大の人気番組があったのを
ご存知でしょうか。
中島みゆきが
「風の中の〜♪ すば〜る〜♪」
と歌って大ヒットした、あの番組です。


私はこの番組が大好きでした。
ちょうど開業してまだまだ数年の頃、あれこれ苦労していた時でした。
この番組でずいぶん勇気つけられましたね。
サラリーマンの方なら、そう思った方多いのではないでしょうか。
毎回無名の方が主人公になり、努力の結果成功するという
サクセス・ドキュメンタリーでした。


その「プロジェクトX」のプロデューサーであった方が書いた本です。
「こうやってプロジェクトX」は作られていたのか・・・。
かつてのファンとしては、そこだけでも面白く読めます。
しかし、あまりにも人気が出すぎて、このプロデューサーは社内で
誹謗や妬みを受けてしまいます。


この番組の最後は、「番組やらせ疑惑」が出たり、NHKそのものが
不祥事で批判を浴びていましたね。
「でも実際はそうだったのか」と妙に納得してしまいます。


「言い訳」、「弁明の本」だと言う方もいるみたいですが、
サラリーマンとして、なぜか感動する人も多いでしょう。


ノンフイクションとしないであえて「小説」と言っています。
その理由を私はこう思います。
最後にNHK内で、気に入らない上司をぶん殴る場面が出てきます。
誰も指摘しませんが、ここだけは事実と違うのではないかと思ってしまいます。
だからこそ「小説」とした・・・。





その2  怪文書

「怪文書が多い業界は3つ。
銀行と役所、そしてNHK。
理由は簡単でこれらに共通するのは人様のお金をタダでいただけること。
預金に税金に受信料・・」


一番面白かった箇所です。
「なるほど!」
妙に納得してしまいました。
「怪文書」という言葉ご存知ですか。
申し訳ないですが、私は証券会社にいたときはまったく知りませんでした。
最近知った言葉です。


これらの業界で人事異動の季節になると、この「怪文書」が
飛び交うそうです。
たいへんな業界なのですね。
まさに世間からの風当たりが強い業界なのです。
数年前に、あるNHKアナウンサーがタクシーの運転手をなぐったと
いうことで結構な事件になりましたね。
これら業界では痴漢のニュースが、なぜかよく新聞沙汰になります。
マスコミや世間から批判されやすい業界だからこそ、
本当の事件でなくても、この「怪文書」で事件にされてしまうのですね。


この著者もあまりにも出世が早すぎて、
この「怪文書」で叩かれることになります。
ある女性の上司からこう忠告されます。


「この会社(NHK)はね、横並びじゃなければいけないのよ。
飛び出しちゃまずいのよ。毒にも薬にもならない男ならともかく、
なまじ出来るといけないの・・・。」


本当に大変ですね。
人事評価は「加点主義」でなく「減点主義」なのでしょうか。


そういえば先週のNHKのドラマ国税査察官で
主人公がヘマしたらすぐ、「事なかれ主義の」上司から、
左遷を命じられる場面がありましたね。


体質が似ている国税庁とNHKでは日常茶飯事の出来事なのでしょうか。
妙にリアルティが出ていて見事な演出だったと思ったのは
私だけでしょうか・・・。




その3  ガンバレNHK!ガンバレ今井!!


数年前にミャンマーで取材中のカメラマンの長井さんが
射殺された事件がありましたね。
「どうしてそんな危険なところに・・・」
誰しも思ったと思います。
でもこの本読んで、報道マンの強烈なスピリッツを
少しでも理解することが出来たのかもしれません。


湾岸戦争の際に、その頃「視聴率ゼロパーセントの」深夜番組の
「三流」ディレクター(失礼!)であった今井さんは、
命がけの取材を慣行します。
どうしてもバクダットの取材をするために、
フセインの名前を拝借して、偽の取材許可証まで作ってしまいます。
一歩間違えてたら、本当に長井さんのように射殺され
国際的に大問題となった取材だったかもしれません。
それを決意の思いで実行して、湾岸戦争のスペシャル番組を作成し、
なんとその番組が文化庁芸術作品賞まで受賞してしまいます。


これはすごいですね。
これで今井さんは一気に昇進していくのですが、
そのあとの「プロジェクトX」でも、当初は相当苦労したみたいです。
まさに波乱万丈です。


「ガラスの巨塔」という題名はお分かりの通り
山崎豊子さんの「白い巨塔」を意識していますね。
ご存知の通り、主人公の財前五郎に田宮二郎や唐沢寿明が扮して
大ヒットしたドラマです。


この「小説」をモチーフに、自分自身を主人公とした「プロジェクトX」を
制作してほしいものですね。
きっと彼もそれを意識して、脚本くらいもう書いているのかもしれません。
主役はまた江口洋介さんがいいですね。
多分というか絶対NHKでは放映できないでしょうから
民放ですかね。
いっそ映画化してもいいのではないでしょうか。


NHKをこれ以上批判してもし方がないので、
今後の今井さんの活躍に期待したいですね。
ワクワクしながら見て、感動したあの「プロジェクトX」のような番組を
また作って欲しいものです。


プロジェクトXのエンディングに必ず流れる中島みゆきの
「ヘッドライト・テールライト」も私は大好きでした。

ヘッドラ〜イト♪  テールラ〜イト♪
旅はまだ〜♪ 終わら〜ない〜♪

今井さんの旅もまだまだ終わらない・・・。

(ガンバレNHKシリーズ おしまい)

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