ついにあこがれの湘南国際マラソン!
「湘南」という言葉の響きが好きですね。
私の年代と言えば「サザンオールスターズ」。
学生時代では、湘南バイパスをサザンの曲を聞きながらドライブ・・・
なんていう「ハイ・ソエイティな」!?ことが憧れでしたね。
もっとさかのぼると子供の頃は、夏の海といえば「湘南」でした。
葉山海岸には毎年行っていましたね・・・。
そんな思い出の地を巡るマラソン大会ですからね。
今年10回目となる大人気の大会。
でも2万人も走るマンモス大会でもあります。
4時起きで早朝から新宿からマラソンバスに勇んでかけつけます。
朝5時半になのに、私よりもっと「やる気マンマンの」ランナーが
大勢います。
早朝の首都高と東名高速、小田原厚木道路はガラガラ。
何とわずか1時間で到着。
会場に着くと、ちょうど日の出がゴールに輝いていました。
この湘南の海を見ながら走れるのですからね。
しかし、スタート1時間前から大行列。
すごい人ですね。
スタート順はEブロック。でもモタモタしているうちに
Eブロックの最後尾。
スタート時間の9時過ぎてもスタート地点までなんと遠いことか・・・。
やっとスタートです。
はるな愛さんと徳光さんの顔が見えます。
さあ!憧れの湘南!スタートです・・・・。
その2 湘南といえばサザン♪
大磯から茅ヶ崎へ、西湘バイパスをひたすら走ります。
最初の1キロラップが6分38秒。
大混雑で「ロケットスタート」ができない・・。
でも何だかうれしい。湘南を走っているのだという高揚感です。
茅ヶ崎を抜けます。
「サザンビーチ通り」
分かりますか?
茅ヶ崎と言えば「サザンオールスターズ」の聖地なのですね。
夢を〜♪ 乗せて〜♪ 走る〜♪ 車道〜♪
明日への〜♪ 旅〜♪
ご存知名曲「希望の轍」が頭の中をリフレイン〜♪
江の島へ向かいます。
5キロ通過。ラップは31分44秒。
いつもより遅い感じですが、この大混雑ではどうしようもない。
7キロあたりからようやく1キロラップが6分に。
快調に飛ばします。ようやく身体があったまってきた感じです。
ただ実は5キロ過ぎあたりから何故かトイレに行きたくなってきました。
スタート前寒い中待たされて、しかも走っていても風はまだ冷たい・・・。
しかしコース中のトイレはどこも長蛇の列・・・。
10キロ通過。
1時間2分27秒。いい感じです。少しペースアップできそうです。
10.8キロの茅ヶ崎公園に第一関門があります。
そこで作戦に出ました。
早めのトイレ休憩です。
しかし、ここでとんでもないことが待っていました・・・。
その3 予想外のアクシデント!
茅ヶ崎公園に入ってみると、簡易トイレの数20くらいはあったでしょうか。
しかし長蛇の列。ざっと200人以上。
「5、6分くらいか・・・」
この読みはまったく外れました。
待てども、待てどもなかなか順番が回ってこない。
実は、湘南国際マラソンはトイレに関してはキビシイのですね。
走行中に立ち○便は即失格です。
まあ普通はしないのですが、不届きなランナーは絶対許さない大会運営なのですね。
私も別にそんなことするつもりないのですが、
精神的にはこれもプレッシャーなのですね。
だからこそトイレが激混み。
結局10キロから11キロの1キロラップが21分。
つまり、15分は待ったということになりました・・・。
こんな経験は初めてですね。
15分も待たされると、正直身体が冷え切ってしまいました。
何より精神的なダメージが大きい。
「15分もロスしたら、絶対に自己ベストは無理か・・・」
でもここで気を取り直して走りました。
12キロのラップが5分29秒。13キロのラップも5分50秒。
休養十分。ぐんぐん抜いていきます・・・。
何度も書きますが、マラソンは諦めたらダメなのです・・・。
その4 江の島から富士山!
15分のタイムロスを取り戻すには、残り30キロで
1キロあたり30秒詰めればいいのですね。
6分半かかるところを6分で走ればいい。
最初はそう思っていました。
ただこれは現実にはキビシイ。
15キロ過ぎあたりから、また1キロあたり6分以上かかるように
なってきました。
そうなのですね。
マラソンは甘くないのです。
15キロのラップが1時間47分。
いつもなら1時間半で走っている距離です。
江の島に近づいてきました。
熱烈な応援に感動します。
江の島です。
江の島が遠く〜♪ ぼんやり〜♪ 寝ている〜♪
頭の中にサザンのメロディーが流れます。
ついに折り返し。
折り返すと富士山が見えました。
やはり富士山好きの私としてもテンションがあがります。
本当にこのあたりまさに湘南そのもの・・・。
「五郎丸〜!」
の熱い応援もうれしい。
これぞ湘南マラソン!
その5 最後の難所!
江の島の折り返しから遠くに見える富士山を眺めながら必死に走りました。
20キロラップが2時間19分
ハーフ地点は見逃したのか、なかったのか・・・・。
神戸マラソンではここからガクッとペースダウンしましたが、
今回は粘れました。
でもダラダラとした上りと下りの繰り返し。結構タフなコースです。
ついに30キロ。
3時間29分。
自分でも15分のロスタイムを取り戻すために必死でした。
ここで私設エイドの少年からもらったチョコが美味しかった。
ここでカメラを仕舞い込んで、やる気スイッチオン!
残り12キロを何とか1時間半以内で走りきって
絶対にサブファイブは死守しようと・・・。
トイレを言い訳にはやはりしたくなかったし・・・。
35キロ地点。4時間5分。
残り7キロですから。7分ペースで走りきれば何とか・・・。
しかし、湘南国際マラソンは初めてのコース。
このあとのキツイコース設定をまったく知りませんでした。
37キロでスタート地点まで戻ると
さらに2キロ半ほど先まで行って折り返しなのですね。
これは正直ツラかった・・・。
「折り返し点はまだか・・・」
疲れ切っているときに、本当に心が折れそうなコース設定。
でも気合だけで1キロ6分台で粘ります。
会場に入る最後の急坂。大観衆。ここでも
「五郎丸!ガンバレ!」
の声援。正直うれしい。
ようやくゴール。
4時間56分56秒!!
ありがとう!湘南国際マラソン!!
(思い出の湘南シリーズ おしまい)