その1 100%果たして得をするのか?

ふるさと


ゴールデン・ウィーク中に何となく読んだ本で
「100%得をするふるさと納税生活」


「そういえばふるさと納税ってあったな・・・
一応知っておこう」くらいの軽い気持ちで
得意の「アマゾンの衝動買い」をしてしまいました・・・。


正直この制度ができてから、お客さんから
問い合わせがあったり、相談を受けたりしたこともないのですね。
新聞雑誌やテレビでこの言葉を
知っているくらいでしょうか。


税理士会の研修会ですら
「ふるさと納税」の勉強会もありません。
いい機会ですので、勉強していきましょう。


著者は金森重樹氏。
この方は不動産関係では有名人ですね。
通販大家さんというメルマガを配信しているそうです。


この方はかなりの高額納税者らしいのですね。
その節税対策として、年間300万もの「ふるさと納税」を
しているそうです。
「日本一のふるさと納税の達人」
と紹介されていました。


しかし、本当に節税なのでしょうか・・・。
読んでみて気が付いたのですが、
この方はやはり税金に関しては素人のようです。
正直何を言っているのか分からない・・・。
いい機会ですので私も勉強してみましょう。


今考えているのは、こんな出版計画・・・

増税対策にはこれが一番
「税理士がやさしく書いた 誰も知らないふるさと納税」





その2 ふるさと納税はいつから


ではまず「ふるさと納税」はいつからあったのでしょうか。
いい機会ですから、昔の資料を読み返してみました。


初めてこの言葉が出たのは、
東北大震災の4年前、平成19年(2007年)の5月ですね。
時の総務大臣管義緯氏が(自民党、あの民主党の管さんではない)が
新しい納税制度「ふるさと納税」を創設しよう!
と言い出したのですね。


具体的には住民税のことですね。
現在の住民税は、その年の1月1日の住所地を所轄する市区町村から
課税されるのですね。


これを住所地だけでなく
「出生地、育った地域、住みたい地にも納税できるように
しよう」
と言い出したのですね。


これを聞いた瞬間、税の現場を知る税理士としては
「メンドクサイ税制ができた・・・」
これは正直思いましたね。


3月15日に確定申告しますね。
それは申告納税する相手は国ですからね。
現状では国に確定申告すれば、自動的にその情報が行きますからね。
何もしなくてもよいのです。
「さらに、住民税の申告もいるのか・・・と。」


税理士なら誰しもそう思ったでしょう。
この時点のスタートは確かに言葉通り、
「納税」が主体だったのです。



実際にこの「ふるさと納税」がスタートしたのは平成21年度。
 こちら


しくみはあとで解説しますが、私が危惧したことはなく、
確定申告すれば何もしなくてよいのです。


平成20年1月1日から12月31日までの初年度の
データが公表されていましが、申告した人は約3万人。
この制度の利用額は72億円。

それがあの東北大震災直後の平成24年度の利用者は
「ふるさと納税を使って復興支援しよう」
というブームも手伝って、なんと74万人!650億円!

一気に拡大したのですけどね。でも現在はどうでしょうか。
直近のデータで平成25年度
10万人、130億円まで下がってしまいました・・・。


でもこれピーアール不足だと思うのですね。
「納税」という言葉がやはり誤解を生んでいるようです。
これは実は「寄付」なのですね。


国民の誰しも「納税」というのは好きではないのです。
なぜ「寄付」という言葉を使わなかったのでしょうか・・・。





その3 東京にふるさと納税はあるのか


「ふるさとに納税する」とは変な例えかもしれませんが、
「故郷に錦を飾る」ような発想があったと思うのです。
歌手の北島三郎が北海道に、吉幾三が青森に
生まれ育ったふるさとに感謝をして納税する・・・
そんなイメージは最初あったと思うのですね。


ただ何度も申し上げるように「納税」というところが
「ミソ」なのですね。
私に言わせれば「ミス」なのですが・・・。


この制度はどうも「寄付」とした方が
やはり分かりやすかったのでしょう。



では具体的に自分のふるさとをあげて説明していきましょう。
私は豊島区池袋生まれ。
豊島区のふるさと納税を見てみましょうか。


私が将来税理士として大成した時(!?)、


「私が今日あるのは豊島区池袋のおかげだ。
豊島区に住む明るい将来のために、『寄付』したい。」


そう思って寄付しようと考えてみます。(あくまで仮定のお話ですが)
豊島区のHPを見てください。
こちら


HP上で、どこで受け付けているかよく分かりませんね。
調べたら「ときわ壮をはじめたとしたマンガ文化の普及と振興」
のための「ふるさと納税」がありました。こちら
なんと、5000円以上寄附すると、ときわ壮関連グッズが
もらえるとのことです。


ただ正直ピンときませんね。まだ実績はそれほどなさそうです。
では私の住んでいる中野区ではどうか?
こちら
・・・すいません。まったくやる気がなさそうですね。
何の特典もなさそうですし。
アップしませんが、かつてふるさと納税した方の名前と金額がすべて
乗っていました。


東京ではふるさと納税があまり浸透していないかと
思ったら、ありました。
国立市。


ここは多少やる気がありそうです。
1万円以上寄附すると、3000円相当のお菓子などもらえます。
旧国立駅舎再築のためという目的を追加したことと、
やはり特典をつけたことで寄付が急増したようです。


でも国立市は例外で、どうやら東京都内では
あまり盛り上がっていないようですね。
東京がふるさとの人は困りましたね。






その4 ふるさと納税は何がお得か?


ここで
「国立市なんてふるさとでもないし、住んでもないから関係ないでしょ。」


と思う方もいるでしょうね。
まさに「納税する」義務なんてないでしょうから。
ここが誤解の始まりなのですね。
国立市に住んでなくても、また生まれ故郷でなくても
「納税できる」のですね。


「でも1万円払って、3000円相当のお菓子なんか貰ったって・・・」


そう思うかもしれませんね。


「税金がどれくらい戻ってくるか」はあとで説明しますが、
この「還元率」がポイントなのですね。
1万円で3000円相当の品ということは還元率30%ですよね。


昨年テレビなどで紹介されたふるさと納税で
一番有名になったのは「米子市」ではないでしょうか。こちら


1万円の納税で、5000円相当の品が選べます。
還元率50%ですね。
こうなるとお得感がかなり出てきます。
鳥取和牛400グラムやハムソーセージの詰め合わせなんて
美味しそうですからね。


あとついでにテレビで必ず紹介される
「米子市民体験パック」
というのもありますね。
3000円で地元企業12社からの無償提供の品。
まあこれは優待券とかありますので、
行かないとメリットはあまりありません・・・。


だんだん分かってきましたか。
ふるさと納税というのは、ある意味
「ふるさとお取り寄せギフト」
みたいなものなのですね。


5000円の品を1万円で買うような・・・。
でも50%では物足りないのでしょうか・・・。

Ishioka_2

 

 


ご紹介した本で、断トツのお得感のものがありました。
石岡市のふるさと納税
1万円納税すると


「弓豚しゃぶしゃぶ・焼き肉用詰め合わせ2キロ」


これはすごい!!







その5 100%果たして得をするのか?


本当に紹介した石岡市はすごいですね。こちら
5月から今年度の特産品カタログが掲載されていますが、
59品目から選べます。
豚2キロ以外にも、お米10キロ!日本酒2升!!など・・・。


各自治体によっては積極的に取り組みだしてきているのですね。


お酒だと一家のうちオヤジしか喜ばないでしょうから、
お肉などは絶対子供も喜ぶからいいですね。


豚以外にもやはりありました牛肉が・・・。
北海道上士幌町の十勝牛がお勧めなのだそうです。

Tokati_sukiyaki


十勝ナイタイ和牛すき焼き用
その中でもA5ランクの最高級品300グラム!
美味しそうですね。

Tokati

十勝ハーブ牛ロースステーキセット
これは2枚で400グラム!!


もう上士幌町にふるさと納税したくなりましたか?


このほかにも山形県白鷹町には米沢牛が特産品としてもらえるそうです。


しかし、左党としては、「お得なお酒がないか」いろいろ探してみました。
長野県のHPが充実していますね。
日本酒だけでなく、ワインも充実しています。
九州あたりだと焼酎も多いですね。


それでついに見つけました。
Dassai

 


そうなのですね。
「獺祭ファン」の私としては、獺祭のもらえるふるさと納税を探したのです。

なんと山口県にはありません。
兵庫県の加東市。

獺祭・山花セット
獺祭が加東市産の山田錦を使っているからなのですね。

これはいろいろふるさと納税したいところがでてきましたね・・・。






その6 まだまだあるお得な特典


ここ1週間、ふるさと納税の情報ばかり集めています。
だいぶ詳しくなりましたね。


やはり「納税」ですから、税の専門家である税理士が
よく知らないと・・・。
税金のこと一切考えないと!?結構楽しいです。



やはり私は生まれも育ちも東京なもので、
「東京」にこだわりました・・・。
ついに見つけました。
東京都西多摩郡桧原村!! こちら

Hinohara_3



なんとたった3000円を納税するだけで、焼酎が1本もらえます。
「じゃがいも焼酎」


生産量が少ないらしいので、結構貴重の品らしいのですね。
さつまいもより、じゃがいもを原料にした方がすっきりとした味になって
美味しいらしいです。
5000円以上納税すると、焼酎に加えて温泉センターの無料招待券もつきます・・。


トレイルランをして温泉でも入ってこようかと思いますね。
桧原村の宣伝大使にでもなりましょうか・・・!?


何だか情報バラエティ番組(ブログ?)みたいになってきましたが、
究極のふるさと納税も見つけました。

Anan_2

 


1万円を納税すると、何とお米20キロももらえるところです。
長野県阿南町 こちら
パンフレットまでネットでダウンロードできますが、
すごいですね。
「2000円で60キロのお米をゲット」なんて
これは「誇大広告」ではないでしょうか?

ただこんなものではないのですね。
まだまだありました。

宮崎県の三股町! こちら

300万円の納税でなんと牛一頭!!
ただこの二つはもうすでに「完売?」になっていました・・・。


これは少しやり過ぎではないでしょうか。
ではそろそろ「税理士ブログ」らしく
税金のツッコミをしていきましょうか・・・。







その7 複雑怪奇な?税制

さてそろそろ「税理士ブログ」らしく
ふるさと納税の税金について熱く語ってみましょうか・・・。


・・・と、いろいろ考えたのですが、
この税制は実に難しいです。
簡単には説明できません。
どうしてこんなややこしい仕組みにしたのでしょうか。


所得税と住民税の2本立てで控除されます。
各自治体のHPを丹念にみましたが、
これみて「ああそうか!」と納得する人は多分いないでしょう。


なんと「連立方程式」まで使って説明するところさえあります。
学生時代にこの「連立方程式」で苦労した人も多いでしょうから
見ただけでもう考えたくなくなるのでしょうね。


まあ簡単にいえば、ご紹介した
長野県の阿南町のパンフが参考になりますね。


「1万円の納税(寄付)で実質負担2000円」


つまり「1万円で8000円もの税効果」がありそうです。


これはすごいですね。
この点だけは税理士として認めます。
ただこう書くと「間違いだ!」
と指摘されてしまうのです。
厳密にいうと、誰でも8000円の効果があるとは
断定できないのですね。「これはあとで解説します」


そこが税金の解説の難しい所なのです。
でも「超簡単経理」を出版したベストセラー作家?としては、
あえて難しい所は書かない方針なのです。
難しい所を「簡単には」説明できないのですから。



因みに「超簡単経理」では経理を説明するのに、難しい「複式簿記」を
一切説明しなかったから「ウケタ」と思います。
だから今回も難しいことは書きません。


総務省に「ふるさと納税」の税効果の表が乗っています。こちら
これを見てぜひ驚いてください。
「こんなに税効果があるのかと」

Hayami




その8 金持ち優遇税制なのか?



この総務省の表お分かりになりましたでしょうか?
多分わからないでしょうね。すいません・・・。



でも総務省という政府機関が発表しているものですので
信頼性は非常に高いものです。
私のような一介の税理士が作ったものではありません。


でもよくよく見るとものすごい表なのです。
前提として
総所得金額が500万円から1億円の方を想定しています。
ここで「総所得金額」を解説しなければならないのですが、
難かしいので、総所得金額をサラリーマンの年収として置き換えてみると
年収688万円から1億245万円を想定しているのですね。


年収688万円というと大企業の幹部以上でしょうね。
年収1億円を超えると・・・トップ企業の社長クラスでしょうか・・・。


そういう「年収の高い方」が5万円から300万円も(!?)を寄付した場合の
税軽減効果を試算した表なのです。



あまり大きな声では言えませんが、
一般のサラリーマンを全く想定していないのですね。
政府の公式文書の割には、ずいぶん「失礼な表」だと思いませんか・・・



先に結論から言いますと、
所得が高ければ高いほど税効果が高いという
「金持ち優遇」の税制なのです。(これも少し言い過ぎかな)
「公正中立」であるべき税体系をゆがめるものではないでしょうか・・・。

Hayami_up_2

 


ではそれを証明するためにもっと具体的に見てみましょう。
一部拡大したものがこれです。

下から三つの「最低ランク」
それでも年収700万円以上の中流以上の家庭でしょうね。
ランクが三段階あって、これも年収に置き換えてみると
課税総所得が500万以上とは年収6,888,889円以上
課税総所得が700万以上とは年収9,111,111円以上
課税総所得が1000万以上とは年収12,315,790円以上

大企業の課長、部長以上を想定していますね。
(少し腹が立ちませんか・・・)

あと表の前提として、家族構成は
専業主婦の奥さんと、大学生と高校生の子供が2人いることを想定しています。


よく見ると年収が少ないほど税軽減効果は低く、
年収が高くなればその比率が上がっていることが分かると思います。

つまり、年収1200万円台の部長さんが
10万円「ふるさと納税」するとなんと95,600円もの税軽減効果が
でてくると「総務省」ハッキリ言っているのです・・・。





その9 寄付金の限界点とは?


また、「金持ち優遇税制」などと、
「いつものように」筆を滑らせてしまいましたね。


所得税そのものが累進税率なのですから、
控除額が税率にスライドするなら、所得の高い人の方が
控除が多くなるのは当然なのですね・・・。
「税金たくさん払っているのだから控除が多いのも当然だ!」
と反論を受けてしまうかもしれませんね・・。


でも、これもこのふるさと納税を知る上で、
非常に大事な仕組みなのです。


「税率の高い人ほどメリットが多い」ということ。



こう考えてみると、高額の納税をされている方なら、
これを利用しない手はないのですね。
もちろん「政府公認の」税制なのですから・・・・。



しかし、10万円の納税(寄付)で95,600円も
税軽減効果があるということは、実質負担4,400円だけですよね。


これはご紹介してきた米子市などに寄付したら。
5万円程度の特産品がもらえるのです。
これはすごい税制ではないでしょうか。


もっというと、「実質負担2,000円」に抑えるワザもあるのです。
ただ、これは説明すると実に難しいです。


例えば、昨日年収1200万円台の部長さんが、
10万円を寄付した場合を紹介しましたが、
実はこの方は、税メリットを考えたら、「寄付しすぎ」だったのですね。


所得によって、税務上有利な「寄付の限界点」が計算できるのです。
もちろん、それ以上寄付しても構わないのですが、
最も「税務上有利」だと判断される上限金額です。


これ説明するには、それこそ「連立法的式」の出番ですが、
「難しいことは説明しない」というお約束でしたね。


これも実は、総務省のHPにアップされています。
これをよく見てください。


この部長さんは実は79,000円以内に寄付額を抑えたら
基礎控除2,000円を超える全額軽減されていたのです。


「全額控除される寄付金の目安」 (総務省HPより)

Zenngaku




その10 原則が当てはまらないのは一部の方



この表はお分かりになりましたでしょうか?
これも難しいでしょうね。


「金持ち優遇税制」と思わず私が口を滑らせてしまった「根拠」を
「懲りずに」もう少し解説してみましょう。

Zabbgakuup

 


昨日の表から「年収1000万円未満」を拡大してみます。
まあ、年収1000万円を超える(お金持ち)方のお話をしても
仕方がないでしょうからね。
多くのサラリーマンがこのゾーンに入ると思います。


先日来、アップしている
「ふるさと納税は1万円寄付して実質負担2千円、
8千円の税効果があります」
ということがこれで説明できると思います。


ただ敢えて、グリーンにしたゾーンの方は、
その法則には当てはまらない方です。
恐縮ですが、「年収400万円以下の一部の方々」です。
これは専業主婦の奥さんがいたり、
子供を抱えていたりして「控除の多い方」です。
そうなると1万円寄付しても8,000円の全額の恩恵は受けられません。
要するに税率が低くなるからなのですね。
でも「独身の方」で年収300万円の欄を見てください。


「16,000円」と書いてありますね。
これはどういうことかというと、


「このゾーンの方は16,0000円を寄付しても2,000円を引いた
14,000円が全額税の軽減が受けられる」


ということなのです。
16,000円までが2,000円を引いた全額ということは
当然ですが
10,000円でも2,000円を引いた8,000円が税メリットです。


お分りになりましたか?
ですから多くの自治体で、
「1万円寄付して実質負担2,000円」
とはこれを言っているのです。
表のグリーン部分の方を無視すればこうなるのです。


では独身の方で年収950万円の欄を見てください。
「88,000円」
と書いてありますね。
ということは、

88,000円−2,000円で86,000円も税メリットがあるのです。
つまり
「1万円寄付して」ではないのです。「8万8千円寄付して」
実質負担2千円なのです。


これ見て驚きませんか?


金持ち=税率の高い方 優先の制度だということが
これで納得されましたか!?




その11 本当に1万円で8000円のメリットがあるのか?


「本当に2000円を超える分が全部返ってくるのか?」


そろそろ疑い出した方がでてきても当然でしょう。
所得の高い方なら
「10万円を寄付して9万8千円」もですから・・・。


ここで10万円の寄付で思い出していただきましょう。
そうですね「東京マラソンの寄付金控除」
ですね。
東京マラソンで10万円のチャリティーランナーというのが
ありましたね。
かつてブログでアップしたら、アクセス殺到でした・・・。こちら
あのブログは平成24年分の所得税を前提としていますので
平成25年からは復興税が追加されたので若干は違っています。
(わずか2%ほど)
まあ細かいことは気にしないのが「お約束」でしたからね。
以下復興税を無視して解説していきます。


ではここで、東京マラソンに10万円寄付した場合と
ふるさと納税に10万円寄付した場合を比べてみましょう。


前提として所得の高い「年収2400万のランナーCさん」に再登場して
もらいます。


Cさんが東京マラソンに出場したいがために、年末に10万円を
寄付したら、39,200円も確定申告したら戻るのでしたね。
1月早々に確定申告したら、多分1月中には還付されるのです。
それでおしまい。住民税は関係ありません。
税効果は39,200円


では今年は「東京マラソンを諦めて」ふるさと納税をしたら
どうなるでしょう。
12月に、私のお勧めする市町村に10万円寄付したとします。
そうするとまず5万円相当のお酒や肉など特産品が
届くのでしたね。
これくらいならもらっても取りあえず、所得税は関係ありません。
(これはあとで詳しく解説します。)


1月に入って即確定申告すると、39,200円が1月中に還付されます。
もうこれだけで、東京マラソンと同じ税効果ですね。


さらに住民税はどうなるのでしょうか?
ここが難しいでしょうね。
サラリーマンであるCさんは住民税に関しては何もしません。
勤務先の会社が手続するのですから。
住んでいる市区町村から、会社に住民税の通知が5月頃
届きます。
その際に、住民税から残りの58,800円(98,000円−39,200円)を
控除して通知が来るのです。
結果的に98,000円の税効果があったとなるのですね。
つまり、住民税に関しては控除されるので、
直接98,000円全額が還付される訳ではないのですね。
「実質98,000円」とはこういうことなのです。






その12 所得税は今年、住民税は来年控除



ふるさと納税がいかに有利か
だんだん分かってきましたか?


自称「ふるさと納税【税務】応援大使」!?として
いろいろ説明したいのですが、やはり難しいですね。
どうしてこんなに複雑にしたのでしょうか?


やはり住民税のとことが説明しにくいのですね。
各自治体のいろいろなサイトを眺めましたが、
どうも分かりにくい。


やはり「ふるさと納税先進国」の鳥取県のサイトが参考になりますね。
こちら


実に簡単に書いてありますね。


(1)税金の軽減の時期
所得税
寄付した年の所得税が軽減されます。
住民税
寄付した翌年度の住民税が軽減されます。


これですね。
ことし、つまり平成26年にふるさと納税を寄付したら
所得税は平成26年分の税金から軽減されるのです。
住民税は翌年、つまり平成27年分の住民税から軽減
されるのですね。


これを分かっていただかなくてはならないのですね。


「それでいくら軽減されるの?」


についてはエクセル表がついてありますね。
丁度現在5月です。住民税の平成26年分の通知が来ているはずですから、
試算できそうですね。
やってみてください。


ただいろいろ各市区町村のサイトみましたが、
サラリーマンを前提としているのですね。
つまり、源泉徴収票をもらっている方ばかりなのですね。
サラリーマン、つまり給与所得だけでなく、
事業所得や不動産所得のサイトがあってもいいですね。


これは自称「ふるさと納税税務応援大使」としては
サイトでも作ろうかなと考えております・・・?





の13 実は特産品にも税金がかかる?


さて、そろそろ「税理士らしい」するどいツッコミを。


「1万円寄付して、税メリットが8000円というのは
分かったけど、特産品の5000円相当のものもらっても
大丈夫なの?」


そうなのですね。
それを考える方はかなり税法を理解されている方です。


このあたりきちんと解説しているサイトはないのですね。
極端なお話として、100万も寄付して、その2千円を
越える分、つまり98万8千円もメリットを受けた人が
いたとしますね。
一方で特産品を50万円相当もらったとします。
その50万円に対して課税はされないだろうか?
そう思う方もいて当然でしょう。


これを税法用語で「経済的利益」というのですね。
ここで難しい解説はまたしませんが、言葉通り
「経済的な利益」があると、何となく分かりませんか?


実はこれに対して国税庁がバッチリ情報公開しています。
こちら
1万円寄付して5000円相当の特産品をもらった場合が
例示としてあげられています。
結論から言うと5000円は「一時所得」となり
課税するといっているのですね。
ただ、一時所得には50万の控除がありますので、
よほど多額の寄付でもしない限り、つまり理論的には100万円以上
しないかぎり課税されないのですね。


ご紹介した300万円を寄付したら、200万円相当の牛が
もらえる自治体がありましたね。こちら
実はアレはバッチリ課税されるのですね。
それについてはサイト上に何も書いていないのですね。
少し不親切に思うのは私だけでしょうか。


それと最初にご紹介した本の著者は、ふるさと納税だけで
生活するというものでした。
確定申告でどこに寄付したと税務署に提出するのですから
税務署側は簡単に分かってしまいます。
つまり、特産品の相当額を計算して一時所得として
課税されてしまうのでしょうね・・・。残念。


極端なお話はこれくらいにして、
限度額を100万円までとして、特産品を楽しめば十分元が取れる税制なのです。

まあ普通の人は100万円も寄付しないでしょうから・・・。






その14 米子市の実例から



Siryo_2

 


日本で最もふるさと納税が盛んな米子市の資料を
見つけました。
まず実績値から。
すごいですね。
寄付額がなんと2億8000万!
寄附件数と金額ベースでも前年の3倍以上です。
多分全国トップの実績でしょう。


ではなぜこんなにも急拡大したのでしょうか。
市長さんが正直に語っています。定例記者会見は こちら
もちろん、テレビなどマスコミに取り上げられたから
なのですが、この米子市の取り組みを聞いただけで


「ふるさと納税をしないとソンだ!」


と思いますよ。
これは大変参考になりますね。


米子市の「からくり」がすべて載っています。
つまり、1万円の寄付で市が拠出する負担金が3000円なんだそう
です。
でも実際の特産品はほとんどが5000円相当以上なのです。
ということは特産品を拠出する企業側はあまりもうかっていないのでしょう。


マスコミから「赤字覚悟の大提供」とまで紹介されたので
さらに「お得感」を煽ったのかもしれません。
実際は24000件のうち4割が大山ハム。
お歳暮やお中元で「美味しかったから」とリピーターが増えているそうです。
そうなれば協賛企業も広告宣伝と考えれば安いものなのでしょう。


このようにふるさと納税は、「寄付する人」と「特産品を協賛する企業」も
そして「寄付される自治体」も三方両得のようなシステムなのですね。


これは「村おこし」、「町おこし」に使える有効な手段ではないでしょうか。
特産品だけでなく、特典に「ホテル宿泊券」なども増やしてほしいですね。



・・・そろそろ私が一番言いたいことが分かってきましたか?
ほんとうは、「ふるさと納税マラソン大会」を企画してほしいのですね。
1万円で、でも実質負担2千円で宿泊券と特産品がもらえるマラソン大会・・・。
どうでしょうか?
私が企画しましょうか・・・。





その15 実際にやってみました


5月頃にずいぶん「ふるさと納税」について熱く語っていましたね。
語っているだけでなく、実際にやってみようと思って
6月に入ってすぐ申し込んでいたのですね。


いろいろご紹介したように、どこに納税するかが楽しかったですね。
あちこちのサイトをのぞき、
「お得な特産品」はないか調べました。


「ふるさと納税先進国」の米子市にしようか迷ったのですが、
最終的には、茨城県石岡市。
すいません、石岡市とは縁もゆかりもないものです。
実際に訪れたこともないし、正直茨城県のどのあたりに
あるのかも知りません。
同じ関東地方に住みながら大変申し訳ないので
思い切って、その石岡市に寄付することとしました。
しかもお得な「弓豚焼き肉用詰め合わせ2キロ」


これはすごいですね。
納付方法は実に簡単です。
ネットで終了します。
ワード形式の申込書に記入し、電子メールで添付で送るだけ。


メールできた返信通知記載の口座番号に振り込むだけです。
これですぐ特産品が送られてくるかと思っていたら、
全く違いました。
振り込んですぐ返事のメールくらい来るかと思っていたら、
まず1か月以上たった7月になって、
「寄付金の受領証明書」

Hurusato_kihukinsyoumei_2

 





これは確定申告に必要ですね。
それですぐ特産品が来るかと思っていたら、
その2週間後です。


Hurusato_yumibuta_4

 

 

ようやく来ましたね。


「ふるさと納税は、お得な産地直送通販です。」


と何度か聞いていましたが、
やはりそれは違いますね。
欲しいときにすぐ送られてこないと、うまく使えないことも
あるのではないでしょうか。


「今度皆が集まるパーティーにお肉でも・・」


と思って振り込んで、それから2か月近くかかったら
あてにできず困りますよね。
このあたり、通販とは程遠い「お役所的発想」なのでしょうか。


それともそういうものだと思ってふるさと納税すべきなのでしょうか。
いずれにしても、ネット通販に慣れた方には注意すべき点ですね・・・。






(平成27年4月から改正されています。ご注意ください。
こちら



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東京都中野区中野3-34-31
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