その1  感動の本です!

この夏一番感動した本。
最近経営本をあれこれ取り上げてきましたが、これ!です。
ようやくすばらしい本に出遭えました!


裸でも


経営者本たるもの、経営者自身の赤裸々な実体験を、
本当にこのように書いて欲しいのです。
先日楽天の社長さんの本も取り上げましたが、なかなか開業時の苦労話を
正直にここまでは書けないでしょうね。
こういう本は成功話、自慢話に結びついて、通常は鼻持ちならない気持ちに
なるのですが、この著者の人間性、人柄でしょうか。
この本を読んだら、誰でも必ず、この著者の山口絵里子さんのファンに
なるでしょうね。


テレビでも取り上げられたこともあるようですし、
ご存知の方も多いかもしれません。
株式会社マザーハウスの社長の山口絵里子さんの自叙伝というか
こてこてのベンチャー苦労話」


アジア最貧国のバングラディッシュでバッグ製造の
「なみだ涙の」起業のお話です。
これからいろいろ参考にしていただきたい点を、
いくつかご紹介しようと思いますが、
まさに起業家必見の本ですね。


まず何が面白かったかというと、この方の学生時代のお話。
小中学校でイジメを受け、非行に走り・・・。
そのあたり正直に書いています。


高校に入り、それも工業高校に入学し、普通の女の子なら誰も考えもしない、
柔道部に入る。
そこが全国でも有名な男子柔道部の強豪校。


ナックルボールの吉田えりちゃんが、男子校のPL学園野球部に
女性一人で入部したようなものです!?


この本の写真から想像すれば本当に可愛らしい女の子です。


「普通そんなことを考えもしないだろう!」


と突っ込みたくはなりますが、そんな強豪校に女性一人で入部すれば
だいたい予想がつきますね。
本当に空前絶後のしごきに遭ってしまいます・・。
締め落とされる・・・肋骨が折れる・・・


もうここだけで、オジサンとしては昔の「巨人の星」と「柔道一直線」を
思い出してしまいます。(かなり古いたとえ・・・)
そのしごきに負けず、全国大会出場を果たす・・・。
そこだけで「スポコン大好き」税理士として
「ウル〜ウル〜」してしまいます。


マザーハウスがこれからもっと大発展すれば
この箇所だけでもドラマ化してほしいところです。
映画化してもいけると思いますね。


「これだけのガッツがあるからこそ頑張れるのだ・・・」
本当に勇気をもらえます・・・。
どうでしょうか。この夏の一押し。





その2  ベンチャー・スピリッツ!

スポコン物語のつづき。
「柔道一直線」が今度は「東大一直線」ではなく
慶応大学を目指します。
本人曰く、「偏差値40台の工業高校」から、なんと慶応大学を狙うのです。


「本当かよ〜。」
と突っ込みたくなりますが、これまた必死の頑張り。
苦労の末、見事合格します。
「ヤッター!」
本人以上に読んだ人も一緒に喜んでしまいます。


しかし、慶応大学に入ると、今度は「語学コンプレックス」に悩みます・・・。
でもまたここで彼女の「ど根性」。
語学力の必要なアルバイトをしながら、自ら語学を克服してしまうのですね。


このあたり彼女の持つ、潜在的なパワーに敬服してしまいますね。
そうやって、語学力や国際支援の経験を武器に、学生の身分ながら、
あこがれのニューヨークでの国際機関で途上国の援助の仕事に
つくことができます・・・。しかし
「何かが違う・・」


そう感じてしまって、アジア最貧国のバングラディッシュに行くことに
なります。
せっかく慶応大学を卒業したのに、就職もせず
バングラディッシュの大学院へ・・・。
何かこのあたりの脈絡はよく分からいのですが、
今時の学生ベンチャーの典型例なのでしょうか・・・。


でも、このあたりでもドラマ化しても十分楽しめるでしょうね。
波乱万丈の女子大生ヒロイン。
途上国の援助の現場を見ようとするのは
この彼女の特有の感性、さすがですね。


ここで、日本テレビの「行列のできる法律相談所」を思い出しました。
日本のタレントが書いた絵を無理やりオークションにかけて、
その法外なカネでカンボジアに学校を作ろうという
やや俗悪な(失礼!)「大義名分の立派な」プロジェクトのお話。


視聴率という意味ではすばらしい番組なのでしょうけど
「ただ学校を1つ作るだけでその国が幸せになるのか!」
誰もが突っ込みたくなるところですが、
この山口さんに意見も聞いてみたいですね。


日テレをこれ以上批判しませんが、
この山口さんの途上国の援助をするために
単身現場に飛び込む・・・。
この姿に素直に感動します。
これこそがベンチャースピリッツでしょう。


日テレに反省を込めて、ぜひ山口さんの「ドラマ」を作っていただきたい
ものですね・・・。






その3  ベンチャービジネス報告書


たった一人でアジア最貧国のバングラディッシュの大学院へ進み、
学びます。
そこでもいろいろ苦労があるのですが、卒業間際になって
日本で内定までもらって就職の道を一度は選ぼうとします。
しかし、その安定した道を捨て、バングラディッシュで特産のジュート(麻)を
使ったバッグを生産することを思いつくのです。
わずか23歳の女の子がです。


本当にこの本のすごさはこの点です。
「ベンチャービジネスの生の報告書」だと思うのです。
しかも、そのベンチャーといっても社会人がスピンアウトして
起業するというものではなく、まさに学生ベンチャー。
社会に出たことがない学生さんがビジネスを創造していくのです。
以前、産学協同のベンチャーのお手伝いをしたことがありますが
この本に比べたら、そんなものは「大甘の」お話なのでしょう。
(これは内緒のお話)
学生さんには考えもつかない、落とし穴が通常待ち受けているはずなのです。


まずベンチャービジネスは、「資金不足」という壁に必ずあたります。
でもこの山口さんは、カネのことはあまり書いていないようですが
自らそれをクリアしてしまったのでしょう。
働きながら学び、しかもその仕事を通じて人間関係を築き、
その人脈が後に生かされてきます。
これはただの23歳ではないですね。


通常なら、どこかで資金ショートする場面が、必ずでたはずだと
思うのです。
その自ら築き上げた人間関係や工場の人たちに助けられていきます。
ただ残念ながら、何度も裏切られもします。
普通の23歳なら、何度でもこのビジネスを諦めていた
場面があったはずです。


でもやはりそれを乗り越えたのは山口さんの持つ
潜在能力とあのど根性なのでしょう・・・。
そのあたり、いつの間にか山口さんを応援しながら
一気に読み終えてしまいましたね。


でも、ここで「カバンの製造販売」という点で、
どうしても比較してしまう会社があります。
私の熱心なブログファンの方?なら、もうお分かりですね。
以前渾身の力で書き下ろしたブログ「カバンの真実」でした。
(それでもあまりアクセスは伸びなかった・・・)

京都の「一澤帆布」のことです・・・。





その4  ベンチャーの特権  


全国の「カバンの真実」のファンの皆様(いますかね?)
お待ちどう様でした。
最近は「一澤帆布」のことにまったく触れていませんでしたからね。


先日最高裁の判決が出て、遺言書の無効が確定してしまいました。
そのあたりを含めて、いつか渾身の「完結編」を書こうとも思っています・・・。


でもこの事件を通じて、相続のお話だけでなく、「カバン経営学」について
非常に多くのことを学ばせてもらいました。
一澤帆布のカバン経営術は、以前ご紹介した通り、
「徹底的に京都にこだわったこと」でしたね。つまり、
京都の職人が製造し、京都で直接販売したことです。


あれだけ行列ができるカバン屋さんになりながら、
京都在住の永年の職人に頼り、無論海外生産なんて考えたこともない。
また、高島屋や三越など大型店に出店しようとさえ思ったこともない・・・。
かたくなに京都商法を守り通そうとする「頑固」経営術でした。


それを知っているがゆえに、こんな素人の女の子(失礼!)が
カバン製造なんか見よう見まねでやって大丈夫かと・・・。
もうハラハラして読んでいました。
事実山口さんはカバン製造にはまったくの素人でした。
それもそうですね。学生ベンチャーですから・・・。
そのため、ある専門家にカバン製造について、初歩から無理やり
学ばせてもらうくだりがあります。
やはりそこでもそれなりに苦労したらしいのですが
そんな簡単に、カバン製造がマスターできるものなのでしょうか。


一澤帆布でミシン一つまともに縫えるようになるのに、
何十年とかかることを読んで知っていました・・・。
どうあがいても無理ではないか・・・。
そう思っていたのですね。
それも、バングラディッシュの現地人に作らせるという、
一澤帆布の製造方法に比べたらトンでもない作業・・・・。


京都商法は、日本人に日本のやり方で作ってもらう
それにこだわったのでしたね。
山口さんのやり方はまったくの真逆です。
本当に大丈夫かと・・・。


・・・でもこれこそがベンチャーなのですね。
既存の発想にとらわれない・・・。
まあ若さの特権でもありますね・・・。






その5  ガンバレ!マザーハウス!!


今後、山口さんのマザーハウスがどうなるか
大注目ですね。
心から応援したいと思います。
東京の入谷に本社を置いたのもなぜか面白いですね。
普通の発想なら、原宿や青山あたりがファッションの基点なのですが
あえて、その既存の発想に挑戦しているみたいです。
ところで、この会社2006年に設立されたばかりです。
まだまだ3年ほどです。
これまで、設立したばかりの会社を数多く見てきましたが
やはりこの3年目あたりがターニングポイントなのですね。
今に限って言えば、この本やテレビ雑誌の取材のおかげで注目され、
多くのファンから愛されているようです。


ただ、それもいつまで続くか分かりません。
きっとあの方の、あのど根性で切り抜けていくのでしょうが・・・。


まだまだ、いろいろ波乱万丈あると思いますが
お父さんのような?気持ちで見守り続けたいと思います。


・・・以上ベンチャー・スピリッツの生の報告書を
ご紹介してみました。


既存の発想では到底思いつかないことを
思い切ってやってみる。
そういう観点なら、まだまだいくらでもビジネスチャンスは
あるのでしょうね。
世界はとてつもなく広いのです。


この業界のことを言えば、数年前に、会計事務所を中国の上海に作って、
日本の経理代行をやってみようとする会社をご紹介していただきました。
まさにベンチャーなのですが、大成功しているみたいですね。


私もあと20年若かったら、税理士なろうなんてつまらない発想もたず、
中国の大学へ行って上海の大学院へ行って、「会計事務所工場」でも
作れば面白かったですね・・・。


後悔する前に、思い切ってチャレンジしてください。
それを山口さんに教えられましたね。
人間どこにでも、それこそハダカでも生きられます・・・。


(ガンバレ!マザーハウス・シリーズ おしまい)





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