その1 「吉田丸」がチャレンジ！！
神戸マラソンに、ようやく当選したので遠征してきました。
実は神戸に訪れたのは３０年ぶり。
こういうことでもないとなかなか行けないですからね。
前日から乗り込んで神戸見物。久しぶりの異人館。
並んで南京町も散策して、名物の豚まんとコロッケを食べ歩き。
なかなか良い街ですね・・・。
さあ！ 写真でお分かりの通り、「吉田丸モード！？」で
やる気漫々。
下見までしないものの、事前に入念に、コースチェック。
ほとんどフラットなコース。３０キロすぎの後半に上りが
あるくらい。
走る前から「自己ベスト」の期待はしていたのですが・・・。（言い訳？）
ただ天候が心配でしたが、なんと天気は回復。
写真の通り薄日が差すくらい。
これなら大丈夫と思っていたのですが・・・（また・・）
スターとブロックは「Ｄ」
初めてですね。つくばマラソンや東京マラソンだと
たいていは「Ｈ」あたり・・・。
でも大通りはランナーでぎっしり。
立派な神戸市役所と遠くに山が見えます。
神戸ってすぐ山なのですね・・・。
９時スタート。
大群衆が動き始めます。
ようやくスタートライン。
写真でお分かりの通り、タイムロス約８分。
まあ、そんなの関係ないですね。
これから始まるドラマに皆ワクワク。
これがマラソンの醍醐味なのですね。
ゲストの有森裕子さんと藤原紀香さんから、熱いエールをもらって
いよいよ憧れの神戸マラソン・スタート・・・。
その2 神戸の方の厳しい「突っ込み」
神戸市役所をスタートして大群衆の中を走ります。
これは気持ちがいい。
元町、南京町・・昨日歩き回った町並み。
地元の方々の応援が暖かい。
ペースは１キロ６分くらい。
「最初の５キロはストレッチ代わりに。」
「次の１０キロまではアップ代わりに。」
これは走友会の大先輩から教わった言葉。
あまり意気込んで前半飛ばすと、後半必ず失速するから
なのですね。
楽しんで走っているうちに、５キロ通過。
３０分３７秒。ゆっくりですね。でも想定通り。
神戸の震災で甚大な被害を受けた長田地区を通ります。
震災復興の記念碑「鉄人２８号」を期待していたのが、
残念ながら見落としてしまいました。
ここで、やはり声をかけられました。
「日本代表ガンバレ！」
「ラグビーいいぞ！！」
「五郎丸〜！！」
何だかうれしくなって声をかけてくれた少年に
「五郎丸ポーズ」のサービス。
でも関西の方を侮ってはいけませんね。
ボケると、するどいツッコミ。
「手が違うよ！こうだよ！！」
やはり関西の方はお笑いには厳しい！？
もう怒られてしまいました・・・。
その3 ボランティアリーダーに感謝
市街地から海岸線へ出ます。
船が放水でお出迎え。なかなか粋な演出です。
１０キロ通過。
スプリットは１時間３６秒。
１キロ６分ペースですが、予定通りアップ終了。
１０キロの看板を写すつもりが、
「五郎丸〜！」の声援に調子に乗って応えていたら、
いつの間にか通り過ぎてしまいました・・・。
まあ、楽しんで走っているから余裕です。
しかし、神戸の方の応援は半端ないです。
「吉田さん！ 頑張って！！」も多かった。
ゼッケンに名前入れておいたのですがきちんと
名前呼んで応援してくれます。それが本当にうれしい。
このあたりから折り返してくるランナーが増えます。
ただ１３キロ地点で何故かトイレに行きたくなってしまいました。
しかも、１４キロあたりからトイレがしばらくないと案内に
書いてあったのも思い出しました。
そこで、エイドでボランティアリーダーに声をかけます。
「次のトイレはどこですか？」
「そこにあるよ。気を付けて渡ってね。」
これはびっくりしました。
実は、ちょうど対向車線側に折り返しランナー用のトイレが
あったのです。
しかも、誰も使っていない・・・。
タイムロスわずか１分半。
コースに戻ると元気に。この作戦は大成功でした。
私もボランティアをやったことあるから分かるのですね。
リーダーは責任と権限があるのです。
不慣れなボランティアだったら、マニュアル通り
「この先○キロです。」
と言われて終わったのでしょう。
「神戸マラソンの裏ワザ」として、コッソリお教えしておきます・・・。
その4 明石海峡大橋に感激！
１５キロ通過。
スプリットは１時間３２分。予定通り。ほぼ１キロ６分ペース。
海岸線を走り実に気持ち良い。
大きく左折します。
見えました！！
「明石海峡大橋」です。
素晴らしい景色。
これは感動しました。
神戸マラソンならではのベストビュー！
ちょうどこの頃は天気も回復して日がさして暑いくらい。
神戸マラソンはこの明石海峡大橋で折り返し。
まだ余裕です。
２０キロ通過。
スプリットは２時間４分。
ただこの頃から本当に蒸し暑くなってきました。
ようやく中間地点。
２時間１１分！
日差しが暑いく、朝に雨が降ったせいか湿度も高い。
ペースがガクッと落ちています。
自分でもこのあたりから、多少へばってきているのを
感じ出しました・・・。
その5 なんとペースメーカーに抜かれる！
今思えば２３キロから２８キロくらいが一番キツカッタ。
日差しが急に強くなり、暑いくらい。
エイドでは水をがぶ飲み。
折り返し地点が早かったせいもあり、まだ２４キロだと
「あと１８キロもあるのか・・・」
こういう精神的にダメージもまた受けます・・。
このあたりの１キロラップが７分台。
急速なペースダウン。
それでも３０キロ地点到達。
スプリットタイムが３時間２２分。
大幅に時間経過。
しかし、そこで驚くべき光景を見ました。
３０キロ地点でのんびり写真を撮っていると、
なんとペースメーカーです。
写真の風船をつけているランナーです。
５時間を目標ですので、このペースメーカーに抜かれると
当然ですが５時間台のタイム。
これは焦りました。
今回で１６回目のフルマラソン。
そのうち５時間を超えたのは、トラブルがあった千葉アクアラインマラソンと
怪我しても強行したホノルルマラソンの２回だけ。
どうしても「５時間切り」は死守したいところ。
そこからペースメーカーとの戦いが始まりました。
５時間のペースメーカですから１キロのラップは
７分くらいのはず。通常なら楽についていけるはずなのですが
でもこれが結構キツイ。
３３キロまでの３キロ。ペースメーカーと並走しました。
しかし、ついに３３キロ地点の橋の上りで
あえなく引き離されてしまいました・・・。
その6 神戸大橋にも感激！
ペースランナーに置いてかれるというのは、
ランナーにとってかなりショックなことです。
「５時間切りもダメか・・・」
ガクッとペースが落ちました。
エイドで名物のちくわエイド。
がっかりしていて写真を撮り忘れました・・・。
３４キロの標識が見えました。
ここでまた気を取り直しました。
何度も書きますが、マラソンは諦めたら負けなのですね。
カメラをポケットにしまいこんで「やる気スイッチ」オン！
「写真なんか取ってるヒマはない。あと８キロ！
何とか５時間のペーサーに追いつこう！」
このあと必死でした。
「五郎丸〜！」
の声援に対して、申し訳ないですが、「五郎丸ポーズ」は封印。
軽く手を振るだけで応えます。
３７キロ。ついに難コースの追手バイパス。
結構急な上りです。でもここでも感動しました。
ボランティアの方々の声をからしての必死な応援。これはすごいです。
本当に元気をもらいました。
やっとの思いでバイパスを駆け上がると３６０度のパノラマ。
素晴らしい景色。いままでのフルマラソンの中で最高ですね。
ここも感動しましたが、写真を撮らずに突っ走ります。
ネットで何とか５時間は切ろうとしていたのですね・・・。
最高地点の神戸大橋。これはすばらしい。
我慢できなくなって写真を一枚。
バイパスを抜け神戸港へ。船が並走して応援してくれます。
これまた涙が出そう・・・。
ゴールへの道を右折すると大群衆が出迎え。
ここでも「五郎丸〜！」の大声援。
やっとゴールが見えました。
ゴール！！
４時間５６分３４秒。
何とか５時間切り。
またいつかこの素晴らしいコースにチャレンジしてみたいと
本当に思います。
ありがとう！ 神戸マラソン！！
（神戸マラソンシリーズ おしまい）
