その1 ギネス記録更新中の本当のお話



93歳



まずこのタイトルに驚きますね。

「92歳かよ〜」

「本当に仕事しているの〜」

 

玉置泰子さん。

1930年(昭和5年)生まれ。2022年で92歳です。

平日の午前9時から午後5時半までフルタイムで

働かれています。

 

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そのため2020年11月には「世界最高齢の総務部員」として

ギネス世界記録に認定されたというのです。

 

 

読んでまた驚きます。

かなりまともに書かれています・・・(大変失礼します)

 

「92歳でこの文章力?」

 

すいません。

私もこうやって経営者本を10年以上読み続けていると

つい疑ってしまう「悪い」性格になってしまいました・・・。

92歳の大先輩に対して冒頭から失礼なことを

書いて申し訳ございません。

 

ネットでも調べましたが、

結構マスコミにも登場する有名人なのですね。

 

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本当にパソコンの前で仕事している姿をすぐ見つけました。

ただやはり「疑り深い」私はついこの方の会社を

調べてしまいました。

 

まず税理士という職業柄

 

「92歳で勤められる会社とはどんな就業規則何だろう?」

つい考えてしまうのですね。

 

「雇用者責任」というのもあると思うのです。

 

「いったいどんな会社だろう・・・」

 

「サンコーインダストリー株式会社」

 

です。 こちら

今年で勤続66年。

入社当時は社員10名ほどの会社でしたが

立派に成長されています。

 

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まずHPに驚きます。

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こういう会社だからこそなんでしょう・・・。




その2 本当に素晴らしい会社



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(サンコーインダストリーの最新の物流倉庫)

 

すいません。

まず謝りますね。

 

「92歳の社員がいるくらいいい会社ですよ!」

 

玉置さんが会社の広告塔かと思ったのですね。

 

お勤めの会社は大阪市に本社のあるサンコーインダストリー株式会社。

本当にいい会社です。

ネット情報(Wikipedia)ですが

売上高 321億円

経常利益16億円

すごいですね。並の中小企業ではありません。

この規模なら上場企業と変わらないですね。

 

1946年(昭和21年)創業のねじの卸売商社。

 ビジネスコンセプトは「ないねじは、ない」。

約130万種類以上のアイテムを取り扱うねじの

専門商社なのですから。

 

写真は物流センターの倉庫ですが、

ITを駆使した商品管理を行って、さまざまな種類のねじを、

少量から、短納期でお届できる仕組みが出来上がっているのです。

 

「92歳が広告塔」?

とまた例によって筆を滑らせてしまいましたが

70歳定年制を2020年(令和2年)に導入していますね。

 

職場環境に関する歴史

2002年(平成14年) 初の育児休業休暇取得者

2007年(平成17年) 男女いきいき元気宣言事業者に登録

2014年(平成26年) くるみん認定(子育てサポート企業認定)

2020年(令和2年)  70歳定年制導入

 

70歳定年制を導入して(2020年11月のデータ 従業員432名のうち)

高齢者の就労

60〜65 歳 18人、

66〜70 歳 3人、

71 歳以上 2 人

 

素晴らしいですね。80歳台の方もいるらしく、決して玉置さんだけが

高齢者ではないことも分かります。

おまけに

・女性従業員の割合 42%

・年次有給休暇の取得率 51% (2019年実績)

・産休取得率 女性 100% (過去 11年の平均)

・育児休業取得率 男性 47.5%、女性 100% (過去 11 年の平均)

 

どうみても女性に優しい企業です。

 

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この会社を躍進させている方が、三代目の奥山淑英社長。

社長でありながら、プログラマー、IT担当。

 

物流倉庫を建設し、「最新のロジスティックスとITを融合した」取り組みを

成功させたのですね。

 

 

どうでしょうか。

この本を読む前に、もうサンコーインダストリーで働きたくなりませんか。





その2 税理士が本音でいうこの会社が成長した理由



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この本で92歳の玉置さんに興味を持ったのも事実ですが、

やはり、もっとこのサンコーインダストリー社にも

興味を持ちましたね。

実に社員を大事にする素晴らしい会社なのですから。

 

会社の目標の一つに

「サンコーにしかできないことをやる」

 

まさに「92歳の社員がいる」ことの事実だけでも

「サンコーにしかできない」のでしょう・・・。

 

会社のお話しているとキリがないので

そろそろ玉置さんご自身のことにも触れますが、

「総務経理のお仕事で一つの会社で66年」

ということにまず驚きますね。

 

この66年間で総務経理の仕事は、「機械化」、「IT化」で

ガラッと変わってしまったはずなのです。

その流れに、玉置さんは果たして順応してくことができたのか?

これが経理の専門家として、まず「突込み」たくなります。

 

66年前の経理は、「手書き全盛のそろばん」の時代です。

 

玉置さんは商業高校を卒業されたとありますから、

簿記は当然勉強されたでしょうし、そろばんも必須だったでしょう。

しかも

「入社当時は社員10人ほどの小さな会社」

 

ということは「総務担当と言いながら何でも屋だった」

 

それがまず、時代の流れ「そろばんから電卓」への対応ですね。

書いてありました。

「オフイスに電卓が入ってきたのは1970年代のことです。

経理事務では何よりも正確性が求められますから、そろばんへの

移行も抵抗なかった・・・」

 

なかなか順応性のある方ですね。

さらに1981年に業界に先駆けて会社はパソコンを導入したそうです。

サンコーインダストリーは、やはりここでも進歩的な会社ですね。

その時、玉置さんは51歳。

 

ここで拒絶する経理総務担当者は多いのですね。

でも玉置さんは

 

「困惑するより『パソコンを導入したら、何がどう変わるか』という

ワクワク感の方が強かった」

 

なかなかです。

このいうチェレンジ精神持ち主は経理総務には、

普通少ないのですね。

 

私は中小企業の顧問税理士となって20年以上です。

経理の機械化を積極的に進めてきたつもりです。

実は、社歴の古い会社ほど、年配の女性経理総務担当は

多いものです。

そういう方々と私は戦ってきました。

 

「経理にパソコン入れると楽ですよ・・・。

会計ソフト入れると仕事がもっと楽になります・・・」

 

でもたいていは、古参の女性経理担当から反対されます。

 

「長年やってきたので問題ない。

きちんと手書きでもできる」

 

何よりも、

「パソコンを導入すると簡単に修正ができる。

不正が起きないように手書きが一番。筆跡で分かるから・・」

 

もっともらしいこと言って反対するのです。

 

経理という面倒な仕事を長年のノウハウで築き上げてきたのです。

それをすべて捨て、新しいこと、新しいやり方を覚えたりするのが

面倒なのです。

また機械化で仕事を奪われ、人員(当然自分も含む)を減らされることに

抵抗感を見せるのです。

 

そうなるとこのサンコーインダストリーのように

社長より「年配の総務担当」がいると、社長さえ反対できないのですね。

こういう「お局ね様」が仕切っている社歴の長い会社もまた多いのです。

ましてや社長自身がまったくの「機械オンチ」、「経理オンチ」だと最悪です。

この「お局ね様」が会社の成長を妨げる「マイナスの社員」とさえ

なってしまうのです・・。

 

 

でも良かったですね。

サンコーインダストリーがなぜ成長したか

ここにも秘密があると思うのです・・・。




その4 92歳の健康法



しかしこの92歳の玉置さん実に素晴らしいですね。

まず健康法に驚きます。

元気が出ますね。

 

 

この本の最大のネタ

「BMWで足腰を鍛える」

 

面白いですね。

BMWというとドイツの高級車を思い浮かべますからね。

92歳の社員が毎日BMWで通勤していたら

実にカッコイイですからね。

 

ところが違うのですね。

B=バス

M=メトロ

W=ウォーキング

ご自宅からバス20分、メトロ20分、後は徒歩と乗り換え時間入れて

片道1時間をかけて通勤しているのですね。

まずこの健康法に驚きますね。

 

ただまだまだあります。

50年間、毎朝30分のヨガを続けているそうです。

ヨガというと「瞑想」をするのですが、

「今を生きることに集中する」

「今日頑張れたら、明日も頑張れる」

 

そうなんです。

92歳の方に言われると納得しますね。

 

さらにヨガの後「般若心経」を読むんだそうです。

 

10分もかけてゆっくり読むというのですから

腹式呼吸でこれも健康にいいのでしょうね。

 

毎朝のルーティンのあとBMWです。

92歳でお元気なのも良く分かりますね。

 

 

あとこの方非常に好奇心旺盛ですね。

俳句も短歌もやるんだそうです。

 

テレビ番組の「プレバト」の夏井いつきさんのファン

というからすごいですね・・・。

 

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まだまだあります。

現在漢字検定2級取得されていて、さらには1級も

チャレンジしているそうです。

 

また社労士試験まで何度かチャレンジしていたみたいですから

恐るべしですね・・・。

 

92歳のすごさ分かりますか・・・。




その5 100歳で退職した後の夢



それと玉置さん実に勉強家です。

「生涯学習」という言い方されていますが、

まさに自発的に一生学び続けることを実践されています。

「私は毎朝、朝日新聞のコロム『天声人語』を読んでいます」

びっくりしますね。

90歳くらいになると新聞読むのがおっくうになるらしいのですね。

 

それどころではないのですね。

玉置さんは幼少のころから読書家だったのですね。

 

「小さいころ文学少女でした・・・。両親も文学好きだったので、

うちには日本文学全集がそろっており、そこから永井荷風や室井犀星といった

文豪の作品を好んで読んでいました。

いまでも全集物は大好きで、自宅には開高健全集や司馬遼太郎全集

なんかがそろっています・・・」

 

「いまでも毎月数冊の本を読んでおり、部屋には蔵書が300冊以上

あります」

 

でもこの箇所でようやく分かりました。

 

「小説やノンフィクションが好きなのですが、

ビジネス書もよく読んでおり、・・・定番のビジネス書・・

週刊エコノミストは定期購読・・・」

 

ここで納得しました。

 

この本読んで、すぐ持つ疑問。

「92歳で本当にこれだけのこと書けるの?

誰かゴーストライターでもいるのでは?」

と思わず疑ってしまったのですね。

 

私もこの10年、この経営者本シリーズを続けるにあたり、

あらゆるビジネス書を読んでいるつもりです。

ですから、いろいろな書物で見かける「単語」、「フレーズ」が

実にたくさん散りばめられているのです。

これだけ92歳で書ける方はそうそういないのでしょう。

 

 

「私の暮らしは、倹約を旨としていますが、

読書には出費を惜しみません」

 

さらに

「いまは電子書籍を活用すると持ち運びが楽で

通勤時間などにもより手軽に読書できますね。」

 

これはまいりましたね。

 

92歳の「BMW」の間に電子書籍で読書を楽しんでいるのです・・・。

 

「100歳で退職したらやりたいことがあります」

 

これなんだと思いますか?

 

「100歳でエッセイストデビューをしたい」

 

素晴らしい夢ですね。

 

その時を楽しみにしております。

ぜひそのエッセイ買わせてください。

ありがとうございました。

 

(ガンバレ! 92歳の経理の大先輩シリーズ 
おしまい)









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