その1 松下政経塾の心


先日、私の熱心なブログファンでもある顧問先の社長から、
「この本面白いよ」
と紹介されたのがこの本でした。名著です。


志のみ持参.jpg


あれこれ本を勝手に紹介していると、このように
自薦他薦問わず、書籍情報が入るのもうれしいものですね。


早速買って読んでみました。
紹介され即アマゾンで発注しました。
内緒のお話なのですが、アマゾンの古本で100円もしません。
これは実にお買い得の本です。
続編とあるのですから、その前の本もあわせて買うことが
できます。


上甲晃(じょうこうあきら)氏はご存知ですか?
松下政経塾の初代塾頭を14年も勤められた方です。
松下政経塾は有名ですね。
1979年(昭和54年)に松下幸之助氏が設立した
政治家をあまた輩出している名門塾です。


第一期生から大臣がもうすでに出ていますし、
総理大臣がここから誕生するのも時間の問題かもしれません。
(ただし菅さんも小沢さんもここの出身ではない)


松下政経塾とはどんな教育をしているのだろう?
と興味もありましたが、読んでみると「経営の神様」松下幸之助氏
の言動に素直に感動します。


しかもこの本は、書下ろしではなく、この上甲氏の講演会をまとめたものです。
よって非常に読みやすい本です。
2、3時間もあれば簡単に読み終えてしまいます。
でも結構奥が深いですよ。
もう3回も読み返してしまいましたが、
このブログを書きながら4回目を新たな気持ちで読んでいます。


先週まで「脱サラ学」のウンチクを勝手に書いていましたが
「いい加減な」ウンチクより、この本のほうが「真の脱サラ学」です。
これも脱サラを考えている人は、会社サボって喫茶店でも
こっそり読んでみることを、ぜひお勧めしておきます・・・。





その2 掃除経営学


本当にこの本をアマゾンで「1円」で購入しました。
私の人生で一番良い買い物でした。

志のみ持参 本編.jpg


昨日紹介したものは続編ですから、これが「本編」です。
ですが、私は正直言って続編の方が面白いと思います。


それはなぜか?
続編になって、つまり年月によりこの上甲さんが
「悟った」のではないかと思うからです。


松下幸之助の理論は実に深いです。
松下電器で電子レンジを売っていた40歳の課長さんが
ある日突然、社名により松下政経塾の塾頭になるのですね。
それも住み込みの。
「何でオレが・・・」
と普通思うのですね。
なかなか幸之助氏の真意が分からない。
結局14年勤めてこの塾頭も辞め、さらに松下電器も辞めてしまうのです。
まさに「脱サラ」なのですね。
それでようやく幸之助理論の真髄が見えてくる・・・。
それが続編により濃く出てきています。


しかし松下幸之助さんとは実に魅力的な人ですね。
松下政経塾で有名は「授業」を紹介しています。
それが何か?
これが実に面白いのです。


昭和54年の第一期生23名の募集に対して、980名の応募が
あったそうです。


湘南の政経塾の敷地は6000坪もあってたったの23名の入塾です。
塾生はみなどんなエリート教育がされるか期待したわけですね。
「21世紀の世界、日本を担って立つ人材を育てる」
といって募集したわけですから。


でも、最初の授業は
「朝早くおきて掃除すること」なのです・・・。


これは当時塾生に対してまったく受け入れられなかった・・・。
そう述懐しています。
なぜ掃除が必要か。実は上甲さん自身もなかなか
それが悟れなかったのだと思います。


「掃除経営学」これは実に深く面白いです・・・。





その3  素手でするトイレ掃除のすがすがしさ


売れっ子コンサルタント小山昇氏も
「朝30分の掃除から儲かる会社に変わる」
という本も出しています。


朝30分の掃除から儲かる会社に変わる.jpg


以前紹介した楽天の三木谷さんも
毎週月曜日は全社員が早朝から掃除するそうです。
掃除をすると会社がよくなることを言う人も多いですね。


一番最初にこの「掃除の効能」を言ったのは
松下幸之助さんだったのでしょうか。


昔の松下電器の営業マンは、得意先の販売店に行く時は
車に箒や雑巾を持って行って
まず販売店の掃除から始めるそうです。
これは感動されるでしょうね。
接待でお客さんと飲食する時は
必ず相手の靴磨きまで・・・。
そういう社風は松下電器が永年築き上げてきたのでしょう。


ただ松下政経塾にもそれを当然のごとく導入したものの
なかなか受け入れられなかったのです・・・。
最新の政治学を極められると思って入ったら、
常勤の講師は一人もいなくて、実はそんなカリキュラムもなく
ただ掃除だった・・・。


このあたり掃除を強制することはまったく効果がないと
書いてあります。
でも自発的に掃除をするものなのでしょうか。
「残業代や早朝手当て出るのですか?」
と楽天の新入社員から言われないのでしょうかね。


掃除の効果について、実は上甲さん自身も相当悩んだのだろうと
推測できます。
でもやがてそれを極めていくのです。
掃除は人間教育なのですね。


「気がつく人間にならなければダメだ!」
「気がつく人間になるためにはまず身の回りの掃除だ!」


これが幸之助さんのいうところの経営哲学(人生哲学?)なのです。
「古い」という一言では片付けられないことのようです。


ただ私自身もなかなかこれは悟れません。
素手でトイレ掃除すべきだとも言っています・・・。


「ゴム手袋を外してトイレ掃除をしたときのすがすがしさは
感動的だ・・・」


これは凡人の私にはまだまだ理解できません。
これを悟るために毎日掃除するそうです。
どうでしょうか。儲かる会社に変わるために
貴社でも毎日素手でトイレ掃除でもやってみますか・・・。





その4  志に生きるんや!


掃除を毎日やって会社を大きくした有名人。
カー用品のイエローハットの創業者鍵山社長をご存知ですか。
この本を読むまで知りませんでした。

日々これ掃除.jpg


経営哲学が「凡事徹底」。
つまり、「平凡なことを非凡に努める」ということです。


本当にイエローハットの本社に行くと、その周囲3キロくらい
社員が朝早く起きて自発的に掃除しているそうです。
見事ですね・・・。


松下幸之助氏の考え方でいうと

「流汗悟道」


ちょっと難しいですね。
「汗を流せば何かが分かる」
意識を変えるには頭からではなく、行動から生まれ変わるのです。
それが掃除一つ取っても違うと・・・。
これはまだまだ私自身悟らなければなりませんね。


それと、この本を取り上げた理由を最初に申し上げましたが
「脱サラの本」なのですね。
この上甲氏が松下政経塾の塾頭を14年やったら、急に本社に
呼び戻された。
ここで

「自分の生き方はなんだったのか?」そう悩んだのでしょうね。
その悩んだ結果退職した訳です。


しつこくアップしていた「夢をかなえるゼイ」の私と同じなのですね。
3年間出向したあと、本社に戻されたトタン悩んだ末退職した。


「何だ!私と同じか!」
非常に共感しましたね。


退職したとき奥さんから「生活はどうするの?」そう聞かれたそうです。
でも胸を張って奥さんに言ったそうです。


「志に生きるんや!」


実にカッコイイ生き方ですね。
本当に感動しました。


(松下政経塾シリーズ おしまい)






  


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