その1  読書のススメ


成毛さんは昨年「本は10冊同時に読め!」という本を取り上げてから
ずっと注目している方です。


大人気ない大人になれ.jpg


元マイクロソフト社長という肩書きもずいぶん前のことになりましたので
「書評家」としての肩書きの方が有名になってきたでしょうか。
昨年の「10冊同時に読め!」をご紹介してから、私の机の上には
「本のタワー」がずっと林立するようになりました。
「勝間本」というのを私は良くも悪くも散々取り上げてきましたが、
私は正直に告白すると「成毛教」です。


この方の書評もさることながら、生き方、考え方が非常に参考になります。
誰しも成毛さんのように、誰でも成功する訳ないのかもしれませんが、
人生を悠々生きている、そんな感じがします。
これも以前ご紹介した香山さんの「しがみつかない生き方」にも
通じるところがあって「カツマー」(勝間ファン)と対峙する「カヤマー」側
なのでしょうか。


まずこの本は成毛邸の「地下書棚」の写真から始まっています。
これを見ただけでも、(立ち読みでも)この本の価値があります。
「こんなに本を読んでいるのか!」
感動します。


「30代の前半までは、給料の7割が本代であった・・・」
と書いてありますが、これは驚くべきすごいお話ですね。
ウィンドウズを開発し、急成長したマイクロソフト。
その営業部長から社長まで上り詰めた方です。
その社長になったのが若干35歳のときです。
その社長になるまで「給料の7割を費やした!」
日本で一番忙しかった会社だったのでしょう。
その営業部長さんが、必死になって本を読んでいた・・・。
この事実に素直に驚きます。


「これはマズイ!」
と気づいてもらうには最適のお勧めの本です・・・。




その2  給料の7割を本代に


成毛さんが子供の頃、「三国志」を読んでから読書に芽生えたそうです。
この箇所は本当に共感しました。
実は私もそうだったからです。
「こんな面白い世界があるのか!」
小学生の頃「水滸伝」を読んだ時、本当にそう思いました。
三国志を読み終えたとき、それが終わるのがあまりにも悲しくて
最後のページからすぐ最初のページに戻り、また読み返したのを
覚えています。


ただ残念ながら、成毛さんとその後の読書量の差が
二人の人生の差になってしまったのでしょうか!?
彼はマイクロソフトの社長になれたのに対して
私は野村證券の社長になれなかったからです・・・!?


成毛流の読書術は、本を読むことによって、知識を得ることではないと
しています。
その証拠にビジネス書はあまり読まないというのも面白いですね。
私もビジネス書を一生懸命読み込んで、このブログで「偉そうに」ウンチクを
たれているとは違います。


彼の読書術のポイントは二つです。


「本は最初から最後まで読まなくていい。」
「本の内容を頭の中に入れなくていい。」


これだけだそうです。
実に気楽な読書術ですね。つまり、
「本を読むことで衝撃を受け、自分の内部に精神的な組み換えを
発生すること」
こそが大事なんだそうです。


これを繰り返していって、若い時から給料の7割を本代に費やせば、
マイクロソフトの社長くらいにはなれるそうです!?


どうでしょうか。
特に男性が勝間本を一生懸命に読んで「カツマー」になるより、
「成毛教」を信じてあなたも実践してみませんか!

「カツマー」より「ナルゲー」・・・!




その3  ビジネスと兵法  


成毛さんの読書術はさておいて、やはりこういう優れた経営者の
経営術を盗みたい、そう思うからこそビジネス書を私はあえて
取り上げているのです。
成毛さんはビジネス書を読まないそうですが、
やはり私はそこを知りたいからこそ読んでいるのです・・・。


経営者の直筆の書には、実はそのノウハウが見え隠れするのです。
でも本当のところは公開しない、これもそう思います。
昨年からこの手の経営者本を取り上げていますが、
なんとなくそう思っています。
ただ、ユニクロの柳井社長は別格ですが・・・。


成毛さんの経営術として2点気になりました。
まず、彼は「兵法」をかなり勉強したみたいです。
「軍事オタク」と自ら謙遜していますが、その戦術、戦略を経営に
生かしたのかなと感じます。
ベストセラー作家ですから、多分「成毛流 兵法を生かした経営術」
くらいそのうち上梓するかもしれませんが・・・。


その兵法に基づいた経営なのですが、マイクロソフトが躍進した理由に

「トヨタ自動車において全社的に導入されたこと」

をあげています。
これは兵法の初歩中の初歩の戦術だそうです。
トヨタ自動車という、産業ピラミッドの頂点を攻略したことで、そこから連鎖的な
効果が発生したそうです。
これは納得しますね。戦国武将も敵の大将のクビを真先に狙うことも
戦(いくさ)の極意かなと想像つくでしょう。


それ以外に、「ライバル会社を敵国に考えて徹底的に研究したり」
「相手の重要な人材を何人も引き抜いたり」したそうです。
これもありがちなお話なのでしょうか。


ただ、極めつけはこれです。

「部下の営業部長には、ライバル企業の同じ立場である人間の写真を
デスクに置かせ、人物像から趣味嗜好までそのすべてを調べさせた」

そうです。
ものすごいですね。


あともう一点、やはり若干35歳で社長になる方は違いますね。


「社長に就任したとき、元上司のクビを切り、その日のうちに
組織改革を断行した・・・」


「毎年全体の5%にあたる社員の最低レベルの人間からクビにしていた・・・」


もう驚愕ですね。
社員から「社長」と呼ばれず、「殿」と呼ばれていた・・・。


なんとなくうなずけます。
現代の織田信長かな・・・。





その4  独自のベンチャー・ビジネス論  


では「大人気ない大人」とは一体何なのか?
それはこの本を読んでいただくしかないのですが、
成毛さんを始め、ビルゲイツやホリエモンはまさにITバブルの
創出者ですよね。
本当に「大人気ない大人」だったそうです。
彼らは結果的にはストックオプションなどで億万長者になったけど
最初から金儲けが目的ではなく、子供のように夢中になって、
ひたすらコンピュータの魅力に取り付かれた結果だそうです。
何となくそうかなと思いますね。
グーグルやソニーも大人気ない魅力が企業を成長させたのだと。


ただもちろん、運もあったのだと・・・。
そうでしょう、そういう企業は確かに時代にうまく乗れたと思います。
その運ということも成毛さんは、サラリーマンの成功の条件は、
昔から言われている


「ウン・ドン・コン」


であると認めています。


この言葉ご存知ですか?


「運」と「鈍感」そして「根性」です。


運や根性は分かるのですが、鈍感というのも必要なのですね。


また、彼のベンチャービジネス論が面白いですね。


「若者がラーメン屋を1軒始めてもベンチャーとは呼ばない。
ベンチャービジネスとは、権力や権威に反抗し、他人が無視しているものに
己の人生をかけることである」


これは納得しました。


その権力や権威に反抗するお話ですが、先月「税理士バー」でも
確定申告時期にやりましょうかってブログで書きましたが、
新宿のゴールデン街で本当にやる若手税理士が
現れたそうですね。


新聞で読みました。35歳に若手税理士だそうです。
きっと、「お堅い」税理士会から反対されるかもしれませんが
頑張ってほしいですね。私も無料で手伝ってあげましょうかね。


今だからこそ言える話ですが12年前、私が税理士登録した時、
移動式の税理士事務所があったら面白いと、
税理士会に掛け合ったことがありました。
携帯電話が普及し始めた頃です。車にパソコン積んで・・・
などなどいろいろ考えました。
「税理士事務所は住所を登録しなければダメです」
お堅い税理士会の職員から、厳しくそういわれたことが忘れられません・・・。


この不況の閉塞感を打破するのは、きっと


「権力や権威に反抗し、他人が無視しているものに己の人生をかける
大人気ない大人」


なのでしょう。
ということで、最後にまた座右の銘でこのシリーズを終わりましょう。


人の行く 裏に路あり 花の山

 

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