その1 売れっ子の二人がノウハウ公開
チャレンジシリーズの読書版ですね。
読書もチャレンジしようと思って手当たり次第に
買っています。
ただ買うにあたってまずこの本を読んでみました。
作者はご存知ジャーナリストの池上彰さん。
テレビで見かけない日はないくらいの方ですね。
もうお一方は作家の佐藤優さん。
私と同い年の1960年生まれ。
元外務省の方で数年前にいろいろな意味で有名になりましたね。
現在は作家として超売れっ子。
毎月90本の締め切りがあるそうです。
一方で池上彰さんも毎月の締め切りが18本!
あれだけテレビでまくっていながら、どこで執筆しているのでしょうか。
お二人がどのように読書して知識を仕入れているのか
非常に興味があり、またこの本に飛びついてしまいました。
まずお二人がどのように新聞を読んでいるのか興味がありました。
池上彰さんは毎朝20分かけて新聞10紙に目を通すそうです。
さらに夜に1時間。
なかなか夜新聞を読み返すのは大変でしょうね・・・。
気になった記事は自らスクラップ。
池上さんは秘書などいないそうです・・・。
佐藤さんは新聞の8割は電子版で読むそうです。
まったく読み方が異なりますね。
ただ記事の切り抜きはやはりするそうですが、
「エバーノート」に入れて保管。
これは参考になりますね。
書きながら30年以上前のことを思い出しました。
(すいません。得意の昔話。)
野村證券に入社したちょうど今頃の季節。
研修で毎日日本経済新聞の切り抜きをさせられましたね。
その記事をスクラップブックに貼ります・・・。
さらに読み合わせと称して毎朝の新聞記事の内容の討論。
懐かしいですね。
新聞記事を夜遅くなってから疲れた身体で
スクラップブックに張り付けていました・・・。
新入社員として取り組んだ社会人としての基本動作。
それを池上さんもやはり同じように、夜スクラップしているのですね・・・・。
その2 新聞こそ最強ツール
「新聞は今も『世の中を知る』最良のツール」
これはなるほどな!
と思います。
池上さんは毎日1時間20分かけて読みます。
なかなか普通の人はこれだけの時間はかけられないですね。
佐藤さんは2時間!
それ以上賭けすぎないようにストップウオッチを使う程・・・。
読み方も「社説とコラム欄」を丹念に読むこと。
これは参考になりますね。
池上さん達のように毎日10紙も目を通せないような方は
2紙でよいそうです。
私も毎朝、日本経済新聞と朝日新聞を読んでいますので
それだけでも今日から実践できます。
「一つのテーマでも様々な伝え方があること」を意識しながら
読むのだそうです。
あと新聞の読み方は「飛ばし読み」が基本。
見出しを見て判断するそうです。
このあたりは慣れと経験が必要そうですね・・・。
そうしないと20分で20紙に目を通すことはできません。
佐藤さんは電子版を活用しているそうですが、
これはなかなか難しいですね。
この本を読んでさっそく電子版を購入していますが、
なかなか難しい。
たぶんタイトルだけ見て、どんどん飛ばすのでしょう。
通常の紙と比べて、広告や株価欄、経済指標の欄は
見なくて済みますので確かに早く読めます。
ただなかなか慣れないと難しいですね。
ただ電子版もよいところは、「キーワード」を入れておけば
気が付かなくて読み飛ばすことはなくなります。
例えば私のライフワークの「ふるさと納税」と入れておけば
自動的に入ってきますからね。
あと切り抜き記事の保管については有益な情報です。
池上さんは、取りあえずクリファイルに入れて保管。
記事を「寝かす」のだそうです。
時間を置くことによってその重要度を測るそうです。
これはなかなか高級テクニックですね。
佐藤さんはこれも今流のテクニックです。
記事をPDF化してエバーノートに入れて保管。
つまりクラウド上に保管するのですね。
エバーノート以外にも「ドロップボックス」を
使っているそうです。
スキャンした紙データは当然廃棄。
なかなかおしゃれな情報管理術です・・・。
その3 朝日新聞のWebとDマガジン
この本を買ってすぐ実行したことは二つあります。
朝日新聞のWeb版とDマガジンを申し込んだこと。
これらは非常に有益でした。
実は朝日は紙面でも取っているのですね。
朝ざっと紙面で読んで空いた時間でまたスマホでチェックできます。
これは非常に便利ですね。
二人の賢人に学ぶべきことは多いのですね。
それとDマガジンってご存知ですか。
Facebookの宣伝でよく見てて何となくは知っていましたが、
「雑誌をネットでみるかな・・・」
正直懐疑的でしたが、実際に使ってみるとこれも便利ですね。
池上さんも「週刊東洋経済」と「週刊ダイヤモンド」、
「週刊エコノミスト」も毎号読んでいるそうです。
佐藤さんもこれをDマガジンで読んでいるので
さっそくマネしてみました。
「ビジネス誌の特集記事のよいところは、書籍より情報が早い」
なるほどと思いますね。
「経済やビジネスの動きを初動でざっと抑えるには便利」
なんだそうです。
あと電車の中刷り広告で「週刊文春」、「週刊現代」などの
週刊誌の興味ある話題なんかもさっと見れるのも便利ですね。
「思わせぶりなネタ」も実際に読んでみるとたいしたことない
「売らんかな」のタイトルであることがよく分かります。
おかげで週刊誌は一切買わなくなりました。
「週刊東洋経済」、「週刊ダイヤモンド」、「週刊エコノミスト」を
毎週買うとなると結構かかると思うので、絶対お得でしょう。
週刊詩というと結構かさばるし、捨てるにも困るので
資源保護の観点からもWeb上のこのようなサービスは
お勧めですね。
ただDマガジンのおかげで、たぶん週刊誌の売れ行きが
激減しているのではないでしょうか。
この二人の影響力は絶大でしょうからね。
出版業界の方にとっては本当に死活問題だと思いますね・・・。
ただ一方でこのお二人は電子書籍はあまり読んでいなさそうです。
書籍はリアルな紙です。
つまり、新聞雑誌などから情報を仕入れるにはネットを有効活用し、
その知識を深堀するには書籍からなのですね・・・・。
その4 世の中を理解するにはやはり書籍
この本はなかなか有益だともいます。
ただあまりネタバレしすぎると問題だと思うので
そろそろまとめましょうか。
書籍の効用については、さすが賢人だと思います。
ぜひじっくり読んで参考にしてください。
世の中で起こっていることを知るには「新聞」がベース。
世の中で起こっていることを理解するには「書籍」がベースなんだそうです。
そのためには池上さんは毎日のように書店へ足を運びます。
私のようについアマゾンで買ってしまう人とは違いますね。
「リアル書店に足を運び棚を見る」
これが基本動作です。
それと本の選び方ですね。
お二人とも一致しています。
「帯の情報は本選びに重要」
と口をそろえていることなのですね。
「帯に力が入っている本はそれだけ編集者が力を入れている」
そうです。
これは参考になりますね。
私も本選びはかなり迷いますから・・・。
あとお二人とも
「本選びに迷ったらまず買うこと」
こう言われていますね。
「本から得られる情報は安い」
そう思っているからなのですね。
いい本に出合うためのコツは一つ「本をたくさん買うこと」
なかなか普通の方はマネできないですしょうけど・・・。
本を大量に買った上でそれを全部は読まないそうです。
「速読」です。
佐藤さんのテクニックはすごいです。
5分で読み切る本と30分で読み切る本とに分け、
さらに熟読する本を探していく・・・。
このテクニックで月間300冊から500冊を読破するそうです。
これはまず真似はできませんね・・・。
この本を読んでから本の購入量は増えました・・・。
私の机の上は本の山です・・・。
残念ながらお二人のように速読はできません。
ただ少しでも近づけるように努力し、
毎日書店に足を運ぼうと思います。
「読書の春」に、何かヒントが得られる本だと思います。
(がんばれ!池上さんシリーズ おしまい)