その1  良い本です


ベストセラーのご紹介。
100万部売れているそうですからご存知でしょう。



伝える


今や超売れっ子のタレント兼ジャーナリストの池上彰氏です。
毎日のようにテレビにも出ていますが、
本も一杯出していますね。


本屋さんの新書の棚を覗いてみてください。
もう「池上本」ばかりですね。
一頃の「勝間本」をしのぐ勢いです。


いまさら取り上げるまでもない本ですが
実は真面目に何度も読んでいました。
やはりこれは私が本を執筆しているから何のですね。
どうやって分かりやすく「伝えるか」これを学びたかったのです。


池上彰氏は、NHKの「週間子供ニュース」のキャスターを
11年間も勤め上げた方です。
この番組ご存知ですか?
実は私もよく子供と見ていました。
子供にどうやってやさしく分かりやすく伝えるか?
相当工夫したようです。
実際に一緒に見ている大人の方が勉強になるくらいでしたからね。


彼のオリジナルの、どうやって「伝えるか」を解説した本です。
あの方のしゃべり方と同様、実に分かりやすい本です。


「日銀とは何か説明できますか?」
から始まります。
これを子供に正確にしかも分かりやすく説明できますか?


私の立場ではこう読んでいました。
「確定申告とは何か子供に説明できますか?」


本当に確定申告書を書いたことのない、しかも借方も貸方も知らない人に
どうやって分かりやすく伝えるか?
非常に参考になりました。その意味で良い本です。





その2  文章力アップ術


池上彰さんの文章力アップ術は
大変参考になります。


いかに文章をうまく書くかというのは
現代のビジネスでは必須のテクニックでしょう。
以前は電話の対応がその会社の運命を分けるようなことまで
言われていましたが、今やメール全盛ですからね。


1時間に100人に電話対応はできないと思うけど
1時間に100本のメールは打てます。
しかもメールで即座に、しかも的確に自分の意志を表現できることも
要求されます。
相手の意図を読み解き、正確にその質問に答えることができることも・・・。



私自身もこういう文章の書き方のノウハウ本はたくさん持っています。
でも池上さんのテクニックが一番分かりやすいのですね。
いくつかテクニックをご紹介しましょうか。


テクニック1

「もう一人の自分を育てる」


これはいいことを言っていますね。文章を書くと、どうしても
独りよがりになりやすいこものです。
それを客観的な自分を育て、それに見直しさせる。
自分の文章に自分で「これ面白くないな」と突っ込みを入れるのです・・。


なるほど!と思いますね。
池上氏は
「一人突っ込み」とか「一人ブレーンストーミング」
とも言っています



テクニック2

「プリントアウトをして読み返す」


これは私もよくやりますね。
パソコンでモノを作っていると、どうもパソコンの画面で
読み返してしまいますね。
そうすると、同じ目線でしか見られないのですね。
それを打ち出してみると、誤字脱字だけでなく表現について
おかしいところを多く発見できます。
大事なメールも一度打ち出したほうがよいと言っています。
同様なテクニックですね。このブログを携帯やiPadで見直すことも
よくしています。画面が違うと別の観点から考えることもできます。




テクニック3


「ブログを書く」


これはブロガーの私も良く言っていることですね。
文章力の向上には間違いなく役にたつと思います。
「誰かの目に触れ、場合によっては批判を受ける環境にある」ことで
文章が上達するそうです。


「同じ人のブログでも、何度か見ているうちに、論旨が明快になってきたり、
文章が洗練されてきたりするものもある」そうです。



私のブログもそうなっていますかね?
「ブログの効用」は確かにあると思っています・・・。





その3  優れた文章を写す、要約する


池上彰さんの文章力アップ術をもう少し。
これも参考になりました。



テクニック4

「優れた文章を書き写す」


池上さんがNHKの駆け出しの記者のころ、
先輩記者が書いた原稿を書き写すことをよくやったそうです。
いったん帰宅したあと深夜に局に戻り、こっそり先輩の原稿を
一字一句書き写したのだそうです。
当然当時はコピーなんかない時代です。
すごいですね。


さらには、NHKラジオの全国放送のニュースを録音し
それを書き起こす訓練もしたそうです。
そうやって陰ながら努力したのですね。感動しました。


可愛いだけでマトモニしゃべれない女子アナに
聞かせたい話ですね。(失礼!)


これは小説家もやっている訓練で
「浅田次郎さんも文章修行のため、川端康成や谷崎潤一郎の文章を
書き写した」そうです。
ポイントはキーボードで打ち込むのではなくて
鉛筆やペンで書き写した方が効果があるということです。


もっと早く教えてくれれば学生時代でもやったのですけどね・・・。
因みに囲碁では棋譜を並べて覚えるのは好きです・・。(関係ないか・・)



テクニック5

「新聞のコラムを要約する」


朝日新聞の「天声人語」を要約することを薦めています。
これは大学受験のときに、経験したことがある人いるのではないでしょうか。
遠い昔、私もやったことがあります。
なかなか難しいと思いますね。


新聞のコラムといえば、私は、コラムの「つかみ」によく感動します。
朝日新聞や日経新聞のコラムのつかみは見事ですね。
必ず読者をひきつけるような出だしです。


それと、池上氏は天声人語を書き足す訓練もした方がよいと
言っています。
これは実際には難しいでしょうね。
文章術アップにはかなり効果的だとは思います。


私なんかも、ちょうど今確定申告本の原稿書いていて
「ここの章を少し書き足してください」
と出版社に言われてかなり苦しんでいます・・。
池上流のテクニックをもっと早く身に付けておけばよかったと
少し後悔しています。


「天声信語」は、まだまだ天下の「天声人語」には遠く及びませんね・・・。

 




その4  使ってはいけないもの


この本がどうして100万部売れるか分かりました。
きっと中学生や高校生が受験対策用に大量に買っているから
なのでしょうね。
作文の基礎といったら失礼でしょうか。
でも基本的なことなのかもしれませんが、難しいことを
分かりやすく書くのは大事なことなのですね。


何度も申し上げますが、今確定申告本を書いていますが
どうやって分かりやすく教えるか。
まさに「伝える力」に大変参考になります。



テクニック5

「カタカナ用語は使わない」


これは納得しますね。
普段から私もカタカナを言わないようにしているつもりです。
本来がドメスティックですからね。(こんな使い方が悪い!)


和製英語なんて出てくると品がないのでしょう。
昔海外関係の部署にいたとき、回りは当然ですが海外勤務経験者
ばかりでした。
そういうところだと、会話に当たり前にカタカナ多く
出てくるのです。
「そのあたりのアローワンスは・・・」
「そのパフォーマンスは・・・」
などなど。
当然知っているだろうという英語をそのまま使っているのです。
通じる場合もありますが、こちらの思い込みでまったく通じないこともある。
分かりやすく伝えるには、「知ったかぶり」や「憶測」は
いけないのですね。



テクニック6

「使ってはいけない言葉」


これも参考になりました。
例えば
「そして」「それから」
これは小学生の作文に出てきそうな単語ですね。
やたら作文でつなげるワザ?です。


「が」
逆説の「が」を順接で使う。これは想像つくでしょう。
会話でもでてきませんか。


「ところで」「さて」
「いずれにしても」


このあたり、かっこつけても倫理に無理があることを自ら
露呈するようなものだそうです。
このあたりブロガーとしては気をつけなければならないことですね。



テクニック7

「メールの絵文字」

これはいけないといっています。
この点携帯メールを使いこなせないオジサン的でしょうけど、
私的には納得します。(この・・的もいけないそうです)
ついでに(笑)、(涙)もビジネスではいけないと。
他人のブログでよく見かけますが・・・。


どうでしょうか。
文章に自信のない方。「伝える力」を10回くらい読んでみてください。
もしくは「天声人語」を毎日書き写す。
さもなければ「天声信語?」を読む・・・?。


とにかくお勧めします。


(池上彰シリーズ おしまい)

 

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