その1 粉飾の問題をあえて取り上げます



私がここでサッカーの話題を振っても誰も読まないでしょうから、
真面目な書評をご紹介。

 400万


作者石塚氏は産経新聞の記者です。
司法関係が専門、検察問題によく関わっている方で、
「特捜崩壊」など、検察批判を永年行っています。
その第三弾の本。


ただ検察の問題をこのブログで、あまりスポットを
あてたくないのですね。
個人的に検察のやり方を批判しても、
仕方がないと思うからなのですね。


議論したいのは、ずばり「粉飾」についてです。
この事件は、粉飾をして融資を受けてしまったことにより、
逮捕されてしまった事案なのです。
しかも実刑をくらってしまった・・・・。
もうそれを聞いただけでビックリしてしまいますね。


経営に役立つかどうか分かりませんが、
全国400万社ある中小企業のうち、8割か9割は赤字だと言われています。
その多くは粉飾をしているとまで言われています。
どうしてかというと、黒字でない企業は
銀行から融資がおりにくいという事実が
あるからなのですね。


「中小企業の顧問税理士なのだから、そんな実態は知っているだろう!」


まあそういわれてしまうかもしれませんね。
「粉飾はなぜ存在するのか」
という大変哲学的な本でもあるのです。
この本を先月読んで、かなり考えさせられました。


こんな重要な裁判が続けられていながら、
ある意味一方の当事者でもある?税理士会で話題にも
上っていなかったように思います。
私もたまたま雑誌の記事で発見したくらいですから・・・。


実はこの本の類書に、佐藤真言著「粉飾」というのも
最近出版されていたのですね。
この二冊を何度も読んでみるとことをお勧めいたしますね。


ただ、最初に残念なことをいいますが、
粉飾に関わった登場人物3人は、最高裁まで争ったのですが、
先月5月末で、刑が確定してしまいました。


なんと懲役2年4か月。
執行猶予もつかない実刑です・・・。
衝撃の事実です。


これまったく新聞報道もされなかったのですね。
私が取り上げるしかないのでしょうか・・・。


少し「粉飾」について真剣に考えてみてください。
そうでなければ、この登場人物があまりにも
かわいそうすぎるからです・・・。





その2 粉飾を擁護しているのではありません


誤解のないように、先に書いておきますが、間違っても


「中小企業には粉飾は仕方がないではないではないか。」
とか

「どこでも粉飾やっているのだから・・・」
そう粉飾を擁護する訳ではないですね。


ただこの「粉飾問題」について真面目に考えておきたいのです。
こんなことをブログでアップする税理士は私くらいなのでしょう・・・。


この事件の粉飾の内容については徐々に説明していきますが、
まず、この事件の背景から。


登場人物をよくご理解ください。
懲役2年4カ月もの、実刑判決を受けしまうような
「極悪非道な悪人」なのかどうか・・・。


では、「粉飾コンサルタント」として逮捕された「佐藤真言」氏。
元銀行マンの38歳。
北海道大学法学部卒。
大学2年の時、「小説 日本興業銀行」を読んで、バンカーにあこがれます。


この「日本興業銀行」は読んだことないのですが、
気概溢れた昭和の「バンカー」たちが、企業の立て直しのために
奔走する物語なのだそうです。


卒業時に、「中山素平さん(伝説の元頭取)ように顧客企業や天下国家のことを
思うバンカーになりたい。」と日本興業銀行に応募。


でも面接官は、
「中山さんの頃のように、一人の英雄を生む時代ではない。」
と冷たく言われ不合格。


平成8年4月、それでも「本当のバンカー」にあこがれ
第一勧業銀行(現在の、みずほ銀行)に入行。
最初の3年間は札幌支店に配属。
その後人事異動で、東京の築地支店へ。


この築地支店はまさに問題のところだったようです・・・。
この本は銀行内部のお話が、かなり暴露されていて、これがまた面白い。
バンカー小説第一人者の池井戸潤さんの小説のよう。


この銀行内部の話を知るだけでも有効なのですね。
築地支店は、当時の第一勧銀でナンバーワンの店だったそうです。


行内では「踏絵支店」とまで隠語があったそうな・・・。
つまり、ここで頑張れば出世コースということ。
そういう意味では、非常に優秀だった方です。


このあたり元野村証券の社員としてもすぐピンとくるのですね。
野村証券で言えば、かつての「野村ビル支店」、「梅田支店」のような・・・。
非常に優秀な営業マンが配属されるところでした・・・。
そこの支店長は必ず役員になったはずです・・・。


でも内部事情を分かるものとしては、
「超猛烈」、「スーパーハード」な支店。

「なんだ第一勧銀よ。お前もか・・・」

思わずそう思ってしまいました・・・。





その3 当時の銀行の時代背景


「こんな数字でどうすんだ君は!銀行をなめてんのか!!」


こんな支店長のゲキから始まった、当時の第一勧業銀行築地支店。
すごいですね。昔の証券会社のようですね?
朝から「灰皿が飛んでくる」証券会社を私は知っています・・・。


毎日、貸出残高増強額、デリバティブの新規契約額、金利引上達成額、
カードローン件数・・・これら項目を報告させられたそうです。
まさにノルマ地獄。
「現実のバンカー」の実態があったそうです。


某銀行は、いまでもこんな感じだと聞いたことがあります。
「真のバンカー」になろうと入行した佐藤氏は苦しみます。


しかも、ここで重要なことが銀行で行われていたのですね。
ここは知らなかったのですが、非常に大事なことです。
ハッキリ申し上げて「粉飾の温床」となった政府の方針です・・・。


平成11年に大蔵省から分割された「金融監督庁」(2年後に金融庁)が
できたのですね。
ここで後から「諸悪の根源」とこきおろされた「金融検査マニュアル」が
公表されたのです。
すべての銀行はこれに示された厳格な審査方法に従わざるを
得なくなったのですね。
このマニュアルで、企業の信用度を評価する尺度として
「決算書の数字に大きな比重が置かれるようになった」のです。


ここで大きく銀行は変わってしまったのです。
平成10年までは、たとえ決算が債務超過の会社でも、
経営者の人格や経営能力、商売の先見性、技術力、営業力など
総合的に見て、融資額を増やしながら育てていこうとする
判断と柔軟さがあったのです。


それがすべて、決算書という「数字ありき」に変わってしまった・・・。
どんなに長い付き合いの会社でも決算書の内容が悪ければ、
つまり、赤字であったり、債務超過であるなら、ずばり
「貸し渋り」、「貸し剥がし」が公然と行われるようになったのです。


しかも、すべての取引会社が「格付け」もされるようになったのです。
当時の第一勧業銀行では、14段階に分けられました。


1〜6までは本店営業部が直接担当する上場企業など「超お得意様」
支店では7以下がほとんど。
それでも8と9は「一般先」
ここまでがプロパー融資可能な会社。
つまり、支店の独自判断で融資を受けられる先。
でもほとんどの中小企業が10以下になったそうです。


この10ランクは「マル保一発先」と呼ばれるのですね。
つまり保証協会の保証がないと融資が受けられない先なのです。
11は「要注意先」で、それ以下はまさに問題先です。


ここまでで中小企業の現場をみている税理士としては
非常によく分かるのです。
現在、支店独自のプロパー融資を受けられる「一般先」は
非常に少ないのです。


ほとんどが、保証協会の保証が受けられないと融資が
受けられない「マル保一発先」・・・。


赤字や債務超過だと必ずここにランク付けされる。
やはりこの検査マニュアルこそが「諸悪の根源」だったと
思いませんか・・・。



その4 粉飾が横行したのは誰のせいか?




「銀行って本当はそうだったのか・・・」

それがこの本を読むとよく分かります。
平成10年に現在の金融庁が誕生して、銀行自体が本当にガラっと
変わったのですね。
この頃から、「貸し渋り」、「貸し剥がし」が始まります。
同時に、金融庁主導のもと、銀行のリストラ、合併等。
利益を追求され、日々の仕事に追われ、
銀行マンにまったく余裕がなくなります。


「銀行は顧客の方を向いて仕事していない。支店長が見ているのは
本店だけ。次長や課長は支店長のご機嫌取りに汲々としているだけ・・・。」


この佐藤氏の言葉、まさに本音でしょう。
入行6年目の平成13年11月。銀行に失望した佐藤氏は
ついに退職してしまいます。
その後、同じ銀行の先輩と、前から望んでいた、
「中小企業のための野戦病院」、つまり「事業再生のコンサルタント会社」を
設立します。


これが、今回検察に眼をつけられた、
粉飾を指導する「悪徳コンサルタント」?らしいのですが、
とてもそうは思えないのですね。
その後10年あまり、佐藤氏は、自分の目指した夢に向かって
まい進します。
必死に中小企業を指導し事業再生に
成功させていきます。
命がけで指導する姿はまさに本物です。

このあたり、中小企業の真の指導者であるべき税理士として
見習うべきところなのかもしれません。


しかし、このあたり私も、証券会社をわずか8年で辞めた「脱サラ仲間」として
非常に共感するのですね。
「大企業論理」への反発というか・・・。
結局、大企業の利益追求のために中小企業は犠牲にされているのですね。

お役に立ちたいというのは、少しおこがましいですが、
「中小企業と本気で一生お付き合いしたい。」

これが私の税理士を目指すきかっけであった訳ですから・・・。


佐藤氏が退職した直後、皮肉にも勤めていた第一勧業銀行は解体され、
富士銀、興銀と合体され「みずほ銀行」が誕生します。


ただ一方で、金融庁は、その「貸し渋り」批判に対応するために、
平成14年に金融マニュアルを改正します。
さらに、コンピュータによる審査だけで融資可能な「ビジネスローン」も
登場させます。
「スコアリング方式」と呼ばれるこの審査方式は、決算書の数字だけで
判断されます。


でもかえってそれが粉飾を助長させた・・。
とまでこの本は言っています。


事実、このビジネスローンで、銀行は大量の不良債権を作ります。
結果、平成20年金融庁は、このビジネスローンを推奨項目から
外してしまいます・・・。


ここまでで見えてこないでしょうか。
「粉飾」という悪しき慣習がなぜ行われてきたか、その背景を・・





その5 普通にどこでもいそうな中小企業




ではここで、もう一人の「被害者」をご紹介しましょう。
衣料品の製造卸売会社、エス・オーインクの社長朝倉亨氏(47歳)


この方は、粉飾をしたことにより、「懲役2年の実刑判決」を
受けてしまいました・・。


朝倉氏は33歳で9年間勤めた衣料品メーカーを脱サラし、
平成10年、エス・オーインクを設立し、夢の一歩を踏み出します。
まさにゼロからのスタート。
最初は西新宿の雑居ビルに会社を構えますが、いつかは渋谷のメインストリートに
城を構えようという夢を抱いていました。


ここを聞いただけで私はもう泣けてきます・・・。
私も平成10年脱サラし、ゼロから会計事務所をスタートしたのですから。
いうなら私と同級生ですね。


朝倉氏は最初は他社ブランドの製造を請け負う「OEM」から
始めましたが、設立4年目に「オリジナル・ブランド」を立ち上げ、
早くも勝負に出ます。


それはアパレル業者なら誰でも思う夢の一つです。
その後、平成17、18年と、あいついでブランドの立ち上げ。
平成18年の決算は売上7億9000万。経常利益は1400万に。


その頃まで、会社は急成長したようです。
本社を早くも渋谷の南平台に移し、社員と契約スタッフ40名。
代官山の直営店舗、秋田県などに縫製の自社工場まで・・・。


銀行から「借りてくれませんか」の営業で
債務高3億3000万に膨らみました。
ただ、ちょっと借りすぎですね。


しかし、サブプライム問題からリーマンショックにつながって
一気に景気は冷え込み、業績が悪化。
ほぼ同時期に、銀行とのリスケ交渉。


リスケとは「返済を少しまってくれ・・・」ということなのですね。
リスケを交渉したとたんに、銀行は手のひらを返します。
もう露骨な「貸し剥がし」を受けます。


しかも、銀行にこうも言われます。
「次の決算は大事ですよ・・・」
銀行の状況は、いままでご紹介した通りです。


「赤字では貸せませんよ」
ということなのです。
これが金融庁の「ご指導」ですから・・・。



ここで問題の平成19年の決算を迎えます。
売上高は8億8200万だったのが、これに2400万の「ゲタをはかせ」
仕入高の数字を2000万減らした・・・。
ついに粉飾に手を染めたのですね。

実際に逮捕起訴されたのは、この時の粉飾ではないのですが、
この粉飾から、すべてがスタートしたのだと思うのです・・・。





その6 返すあてのない借金とは?




粉飾の手口を詳細にアップするのは税理士ブログとしては
ご法度でしょうから、これくらいにしておきます・・・。


朝倉社長自身で粉飾に手を染めてから、
コンサルタントの佐藤氏に経営の立て直しを依頼します。


ただ結果論として、粉飾が平成22年の決算まで
なんと4年間も続いてしまったようです。


ただここでも銀行の融資姿勢を証明する貴重な証言。
3期連続の粉飾をした平成21年に融資を受けたメガバンクから
面白い書面をもらっていました。
「前期比増収増益、現預金増大、在庫量圧縮、借入水準を圧縮・・・」


「決算書の模範解答」を渡されたようなものです。
要するにこうしないと、貸せません、という「粉飾指示書」!?
それにしたがって粉飾をしつづけたようです。



しかし、佐藤氏は粉飾のコンサルタントではなかったことは
明らかなのです。
一方で、朝倉社長と必死に経営の立て直しを図っているからです。


まず本社を移転してリストラも断行していきます。
こうして平成19年10月期に3億7700万円もあった経費を
平成22年10月期には3億700万へと7000億の経費圧縮に
成功しています。
しかし、リーマンショックで売上の減少はどうしようもなかったようです。
かつては9億円に迫った売上が、ついに7億円を切ってしまうのです。
そこで巨額の粉飾!
実際の逮捕容疑となった、決算書上の売上が9億3000万円!


なんと2億円以上の売上を水増ししたことになります・・・。


確かに額的にはトンデモナイ数字です。
我々専門家から見たら、もう「ミエミエの」決算書だったのでしょう・・・。


その決算の翌年3月にあの東北大震災がありました・・・。


そこで翌月4月に、日本全国で「がんばろう!日本!」というムードのもと、
「震災復興保証の制度融資」行われます。
それでこの会社は一億円もの融資を受けてしまった・・。


結論的には、その後その粉飾が明らかになり
「悪徳コンサルタントが粉飾を指導し震災融資を不正に・・・」
ということになってしまったのです・・・。


最初に申し上げたように検察を批判することは当ブログの目的では
ありません。


でも必死になって事業再生をしようと、もがいていた社長さんで
あることは間違いなさそうです。

逮捕容疑となった「詐欺」
これはどういうことかというと、「返すあてがないのに借りた」
ということです。


中小企業の社長さんは「返すあてがないのに」借金なんて絶対しません。
皆必死なのです・・・。
これは現場を見ている税理士として確信しています・・・。





その7 未必の故意とは?



「返すあてがないのに借りた」ということが「詐欺」になる??


これがこの本で一番考えさせられたことです。
中小企業の社長さんは、絶対そんなことはないと信じています・・・。


本日は刑法の勉強です。
こんなことを真面目に教える税理士は私くらいでしょう。

 

刑法の「未必の故意」という有名は論理です。
少し難しいのですが、これは勉強させられました。
じっくり考えてみてください。


殺人事件があって殺人犯が逮捕されたとします。
ここで「未必の故意」とは、


殺人犯が「殺すつもりはなかった」と主張します。
取調官は、
「でも相手を傷つけた結果死なせてしまった以上、
もしかしたら死なせてしまうかもしれないと思ったのではないか」
と追求します。
犯人は「それは否定できない」というしかありません。
「ほらみろ、殺意があったと同じことではないか」と取調官。


これが「未必の故意」の論理です。
お分りになりますか?


つまり、
「相手に致命傷を負わすかもしれないとわかっていて
包丁を突き出したのであれば、これは殺意があった同じだとみなす」
これが法律なのです・・・。


では、粉飾決算した会社に対して、この論理でこのように追求されたのです。


「不測の事態が起きて融資を受けられなければ、返済不能になる。
そのことが分かっていながら借りたのだから、『確実に返すあてがなかった』と
いうことになるのだ」


さらには、
「これは確実に返す意思がなかったと同じなのだ」と・・・・。


全ての経営者が、大学でこの「未必の故意」の論理を勉強したことは
ないのです。


逮捕され、2週間以上毎日取調を受けて、
調査官にこの三段論法で、こんな聞き方されたら、
「そうですか」ということにならないでしょうか・・・・。


事実朝倉氏は、逮捕され、20日間の拘留期限の3日前、
つまり17日間も取り調べで追及された結果、


「じゃあいいですよ。それで」
と言ってしまった・・・。

それで罪を認めたことになり、懲役2年の実刑・・・・。




その8 本当に泣けるお話




粉飾問題に、これだけ熱く語る税理士は私くらいでしょうが、
長くなってきたので、そろそろまとめましょうか。


銀行や金融庁、検事や検察庁をいくら批判しても仕方がありません。
やはり、税理士として、会計の専門家としては、
厳しい言い方すれば、どういう理由があれ、
粉飾を絶対にゆるしてはならないのです。
本当に粉飾の事実を、擁護してはいけないとも思うのです。


ある意味、このお二人は被害者であるかもしれませんが、
本当に粉飾さえしなければ、絶対に起きうるはずがなかった、
こんな現実が待っていました・・・。

 

その事実を、この本のタイトルのとおり、まさに「哭(泣)いている」事実を
最後にご紹介して終わりましょう。

 

コンサルタントの佐藤氏が逮捕され、
実の母にその逮捕の事実を報告するくだりです。


その母は、ホスピスにて末期がんと戦っていました。
その母が佐藤氏へ残した最後の手紙。


「地位や名誉じゃないんだよ。
お金があることじゃないんだよ。
仕事ができるとかできないこととかじゃないんだよ。
(中略)


一番この世で大切なことは・・


人の心に、より添えることよ。
人の心がわかることよ。
人と心と一つになれることよ。
母の願いは 唯一つこれよ。


真言さま   母より」


これは泣きました・・・。本当に・・・。
この箇所だけでも、この本を読む価値があるでしょう。
この手紙をしたためた母は、その17日後になくなったそうです。


佐藤氏の気持ちを察してあげてください。
哭くどころか、号泣かもしれませんが・・・。


一方の当事者である、朝倉社長も、逮捕起訴によって、
会社は破産になり、すべてを失いました。


すべてを失った彼は、奥さんにこれ以上迷惑をかけてはと、
離婚を切り出しました・・・。


でも奥さんはこういったのです。
「私にも責任があるから・・・」
奥さんは離婚を認めなかったそうです。


これも泣きました・・・。


まだまだ言いたいことはたくさんあるのですが、
もう、これくらいにしておきます。


すべてが、「粉飾」という忌まわしい事実から起こったことなのです。
会計の専門家として、襟を正し、心得ておくべき事案なのでしょう。
すべての会計の専門家に、この本を熟読することをお勧めしておきます。


(この世からなくそう 粉飾シリーズ おしまい)

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