その1 サンデーモーニングのコメンテーター


男性


なかなかショッキングなタイトルですね。

もうここまでハッキリ言われる世の中になったのでしょうか。

 

我々世代以上の方々「特に頭の凝り固まった昭和の男性」

にとっては、この本の内容をしっかり理解していただく必要が

きっとあるのでしょう。

 

著者は浜田敬子さん。

聞いてすぐ分かりました。

私が日曜日に毎週見ている「サンデーモーニング」

のコメンテーターですね。

 

元AERA編集長の肩書で有名。

なかなかジャーナリストらしく、小気味よくズバズバ指摘して

好感の持てる方です。

 

20230206-084904

 

写真でお分かりの通り、なかなかおきれいな方です。

簡単に略歴をご紹介すると

1989年 上智大学卒業、朝日新聞に入社。

1989年(平成元年)、あのバブル真っ最中に

入社なのですね。

 

私が1984年(昭和59年)卒ですから、

私の5つ下ですね。

ここ時代背景として重要なのですが、

1985年(昭和60年)に男女雇用機会均等法が制定。(施行は翌年)

つまり、私の世代ではギリギリのところで、

女性の「総合職」と「一般職」のいわゆる「差別」があったのです。

でも浜田さんは5年後ですからね。

「差別のない」バリバリの新聞社の記者としてスタート。

 

その後10年後の1999年にAERA編集部に。

2014年〜2016年にはAERA編集長。

その後退社されフリーのジャーナリストとして活躍されています。

 

近年、SDGsの目標に掲げられているように、

「女性活躍や多様性」の議論がされていますね。

 

でも日本はまだまだ最低ランクなのですね。

2022年7月に発表された日本のジェンダーギャップ指数

の順位は、146か国中116位!

 

2019年に121位に急落してから低迷しているのだそうです。

 

浜田さんもAERA時代からこのジェンダーギャップを

永年取材してきたのです。

申し訳ないですが、ご自分自身も感じてきたのでしょうか。

 

まだ「寿退社」という言葉が当たり前で、結婚や出産が即退職を

意味していた時代に辞めていった同世代。

 

就職氷河期で女性の採用が一気に絞られ、

100社回って1社も内定をもらえなかった女子学生。

 

長時間労働の職場で働く夫の働き方を変えることができず、

ワンオペ育児に疲れ果てていく女性。

 

どれほど成果を出しても後輩男性に先を越されていく女性。

 

夫の転勤で退職し、再就職をしようにも正社員として

就職先がなかった女性・・・。

 

 

たくさんの男性中心企業の被害者女性を見てきたからこそ

分かる真実がここにあります・・・。





その2 森さんの有名な失言



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ジェンダーギャップの後進国を決定づけたのが

この有名なお話ですね。

もう今から2年前にもなりますが、

これからオリンピック・パラリンピックをやって

まさに世界に日本をアピールしようとしたとき・・・。

 

女性蔑視発言=「森さんの失言」

 

当時東京五輪、パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が

日本オリンピック委員会(JOC)が

女性理事を増やしていく方針を掲げていることに関し、

「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」

と発言、辞任に追いやられましたね。

 

これが話題になるくらい、ジェンダーギャップの後進国に

なってしまったのですね。

 

この本を読んで結構考えさせられました。

日本のジェンダー格差が一向に改善しなかったのは

何故なんだろう?

考えるにあたって、均等法施行後の30年を3つの

時代に分けるんだそうです。

第一期 1986年から1999年

第二期 2000年から2009年

第三期 2010年以降

 

まず第一期。この時代は私も現役サラリーマンだったので、

よく分かりますね。

まさに暗黒の時代ですね。

わたしの年代以上は

 

「男は仕事、女は家庭」

「男子厨房に入るべからず」

子供のころから刷り込まれて育った世代。

 

1984年入社してその後均等法が施行されても、

これをどう扱ってよいか分からない、

またその意味も分かろうとしない

上司ばかりでしたから。

 

均等法が施行された1986年。

まさにその年私は結婚し、付き合っていた彼女は会社を辞めました。

いわゆる「寿退社」ですね。

当時は結婚後も仕事を続けるという選択肢はまったくなかった

のですね。

私の女性の同級生で結婚後も仕事を続けたのは

教職に就いた方くらいだったような・・・。

私のような「転勤族」に嫁ぐということは

当然ですが「仕事を辞める」というほかなかったのですから。

雰囲気的に会社もそれを奨励していたと思います。

 

今だから言いますが、新婚旅行から帰ってすぐ、悪い上司から、

「最初が肝心だ!」

連日飲み会や麻雀・・・。

「サラリーマンと結婚することはこういうこと」

と教えなさいということか・・・。

 

転勤族と結婚することの意味が分からないと

不幸になるさえ諭された・・・。

 

とにかく、当時私の周りでは均等法を理解しようとする上司は

皆無でした・・・。




その3 均等法世代


第一期世代は本当に悲惨ですね・・・。

今の50歳以上の方々がこの年次に入社された方々

ですね。

どれくらいの方が、この理解不能上司

(ここで私は「昭和の宇宙人たち」と名付けます)

のいじめに耐え、生き残り、役員になったのでしょうか・・・。

いま上場企業に女性役員が少ないことで分かるでしょう。

 

私は1992年(平成4年)の退職です。

それから「男女格差が全くない会計業界」に

入りましたので、均等法施行後の6年間しか現場を知りません。

ただし、女性総合職1期生〜6期生のなまなましい悲惨な

現場を見てきました。

 

どうやって扱っていいのか分からない

上司「昭和の宇宙人たち」ばかりです。

私の記憶では、

お酒の強い女性やカラオケのうまい女性が

とにかく、ちやほやされた。

特にゴルフのうまい女性は別格でした。

当時接待に女性を連れて行くと、

非常に重宝されたからなのですね。

 

でも、酒の飲めない女性を無理やり飲ませたり、

嫌がる女性社員を得意先のオジサンとデュエット

させることで、どれだけ優秀な女性社員が

職場から去っていったのか・・・。

この本を読みながら考えに耽ってしまいました・・・。

 

さらに、私の退職した1992年以降はバブル崩壊で

女性採用を一気に絞った時期です。

100社を受けても1社も内定が取れない時代が

長く続いたのですから、上場企業で50歳以上の女性役員が

ほとんど皆無であることもよく分かりますね・・・。

ちょうど「就職氷河期世代」であったことから

「雇用均等氷河期」ともいえるではないでしょうか。

 

第二期 2000年から2009年。

この時期は「両立支援制度」が整備された時期です。

先進企業は、企業内保育所を作り、育休制度を

独自に延長させるなど、女性が「育休から復帰しやすい」制度を

整えたのです。

さらに、育児による短時間勤務制度の導入。

 

均等法施行後の方々が管理職になってきたのですね。

これは大事なのでしょうね。

均等法を知らない「昭和の宇宙人たち」が

皆定年退職していなくなってくれなければ、

この制度が進む訳ないですからね。

 

この著者がAERA編集部で管理職になり、

働く女性をサポートする立場に変わってきましたからね。

 

ただ読みながら感じましたが、これは大企業のごく一部のお話ですね。

私も税理士として、中小企業のど真ん中を走りだした頃ですが

そんなことまったく考えもしない「昭和の宇宙人たち」が、

そこには一杯生息していましたから・・・。

 

第三期 2010年以降の「女性活躍推進」期。

この頃になってようやく、世間では「ダイバーシティ」

を皆、気がつき始めたのです。

 

ただ2015年に「女性活躍促進法」ができたものの、

「仕事は続けられるが、『仕事の難易度や責任の度合いが低く、

キャリアの展望もない』という別のキャリアの道」

という大問題、つまり「マミートラック問題」が

生じてきたのです・・・。




その4 マミートラック


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「マミートラック」

 

この言葉を申し訳ないですが、

この本で知りました。

そこで本当に考えさせられました。

これを考えることが、私のような?

「昭和の宇宙人」には必要ですね・・・。

 

2010年以降の「両立支援制度」により

確かに女性は出産後も働き続けやすくなったのです。

でもこの「マミートラック問題」が勃発したのです。

 

根本的な問題として、

私は「男は仕事、女は家庭」と子供のころから

言われ育った年代です。

まず、昭和の世代のこの価値観を拭い去らなければ

「マミートラック」は解決できないのですね・・・

 

「マミートラック」問題を私なりに調べました。

反対の意味を紹介すると分かりやすいですね。

 

「ファストトラック」

ずばり「出世コース」の意味です。

「トラック」とは「競技用のトラック」。

古き昭和の時代は「男は仕事」の思想。

出世競争をいかに勝ち残るか男の戦いでした。

これで分かるでしょうか。

 

つまり、女性が家事や育児をしながら、競技場のトラックを

ぐるぐる回っているイメージですね。

出世競争とは無縁の仕事ばかり・・・。

これではやる気が出ませんよね。

 

「仕事の難易度や責任の度合いが低く、キャリアも展望もない」

 

何より、家事も育児もやりながら、さらに仕事をオンされ

女性だけの負担だけが増している・・・。

 

「昭和の宇宙人」たちの間違った解釈だったのです。

 

ここはハッキリ書いてありました。

つまり、「両立支援制度」を充実させることで、

「性別役割分業」をより固定化させることにも

繋がったというのです。

 

ここは考えさせられました。

どういうことか、分かりますか?

 

この両立支援制度の利用者を女性と限定することで

男性は働き方を変えずに済んだからです。

女性が育休や短時間勤務を取得すると同時に

「キャリアを捨てる」ことを夫婦間で

解決してしまう人たちが増えたのです。

 

「男は仕事、女は家庭」

という古き固定観念と共に

「3歳児神話」

というのもあるのですね。

 

「子供が小さいうちは母親の手で育てるべき」

という価値観がいまだにあるというのです。

 

これをまことしやかに言う人も多かったのを

私も知っています。

 

「昭和の宇宙人」たちは政治家にも多くいたのですね。

2012年に安倍政権が唱えた

「女性輝け政策」

 

「労働力として期待していながら、昭和的『よき母』

としての務めを果たせ」

 

やはりそう考えていたからです。

結局「マミートラック」問題は根本的には

解決されていないのです。





その5 パナソニックの例


20230210-091043

(パナソニックグループHPより) 

 

 

「マミートラック」問題はなぜ解決できないのか?

 

ここはよく考えていただきたいのですね。

 

「男は仕事、女は家庭」

という古き固定観念がある社風や、

そもそもそういうことを考えようともしない

「昭和の宇宙人」が経営トップなら、

何も変わらないでしょうね・・・。

 

「マミートラック」というフレーズともに

今回この本で知ったことは

「アンコンシャス・バイアス」

もう舌を噛みそうなフレーズですけど

「無意識の偏見」

 

 

言葉は簡単なのですが、深いですね。

 

「女性は出産したら・・・」

「男性は長時間労働も転勤もいとわないだろう・・・:

 

男性への過度な期待、思い込み。

 

私の年代以上の方は、それが「当たり前」で育ったのですから

「無意識の偏見」

がないはずがないと思いませんか?

「アンコンシャス・バイアス」

が組織に望ましくない影響をもたらしていると

指摘されているのです。

 

パナソニックグループのトップページを

ご紹介しておきましょう。

 

「DEI」

 

というスローガンを掲げていますね。

 

Diversity : 互いの個性を受け入れ、尊重し、個性に価値を見つけること

Equity  : 機会の提供の公平性を追求すること 

Inclusion :個性を発揮し、組織として生かし合うこと 

 

 

これだけ詳しく掲げている企業は少ないですね。

この言葉は、創業者松下幸之助氏の想いでもあると

結論づけています。

 

20230210-091729

 

それと先ほどご紹介した

「アンコンシャス・バイアス」

もアップされています。

 

アンコンシャス・バイアス社内アンバサダーが

110人もいるんだそうです。

それが全社員6万人にトレーニングを実施している・・・。

 

これ驚きませんか・・・。

 

パナソニックにはきっと

「マミートラック」

なんてものはないのでしょうね・・・。

 

20230210-094437

 

だんだん書きながら思いつきましたけど、

毎週楽しみに見ている「サンデーモーニング」。

MCは御年79歳の関口宏氏ですね。(失礼!)

私のいう「昭和の宇宙人」そのものですね。

(これこそ偏見かもしれませんが)

「アンコンシャス・バイアス」

は絶対ある方ですね。

そういう発言を接待しないようにスタッフも

ひやひやしているのも間違いないでしょう。

万が一そういうは発言をしたら、

番組打ち切りどころか、スタッフだけでなく、

TBSの社長の首が飛ぶかもしれないですからね・・・。





その6 森さんの何がいけなかったのか



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「森発言は何が間違っていたのか」

 

この本では、例の森失言を徹底的に叩いています。

 

「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」

 

これを女性蔑視発言とされ批判されました。

 

この批判に対する本人の弁明は

 

「女の人はよくしゃべると言っただけだ」

 

浜田氏は

 

「本質的に何が問題だったか全く理解していない。」

とバッサリ。

でも、どれだけの人が森氏を笑えるでしょうか?

 

「森発言は間違いなく性別に対する無意識の偏見、女性蔑視

であることは議論の余地はないが、

『多様性の本質を理解していない』ということ」

 

世の経営者には、この「多様性の本質」ということに気がついて

欲しいということなのです。

この点、申し訳ないですが、何度も読み返し自分でも

ようやく理解できました。

 

スポーツ競技団体の上層部は、その競技の経験者によって

占められ、年齢や競技の成績の序列から、上層部に対して

「ものが言いにくい」空気に支配されるのです。

例えば陸上競技連盟で、瀬古強化部長に対して

早稲田大の後輩の大迫選手が会議で、

「MGC何てやめませんか!」

なんて思い切った意見は、絶対的に言えないのではないかと

思いませんか?

「後輩のくせに生意気だ!」

でおしまいですからね・・・。

スポーツ競技ならありうるでしょうね。

 

 

でも、そのせいかスポーツ界では、柔道界のパワハラ問題など

不祥事が相次いでいるのです。

 

だからこそ、女性やスポーツに関係のない外部有識者の

役員を増やそうという動きがあったのです。

それでも、「数合わせの女性理事」を置いても

意味はないですね。

それでも森氏は、発言しない女性理事たちを

「わきまえていらっしゃる」

とまで称賛していたのですから、とことんずれていたのです。

 

「この国では女性が意思決定に入りこめていない。

入ろうとすることを拒む壁があまりにも高い。」

 

「多様性の本質」

を理解していない人があまりにも多いということを

この「森発言」により世界に知らしめたのです。

 

 

根本的な理由として

「移民を受け入れようとしない日本は、ただでさえ

同質性の高い組織になりやすいから。」

なのです・・・。




その7 ジェンダーウォッシュ企業


このように、役員会に「わきまえている」女性ばかりを出席させて

体裁を整えている企業や組織が増えていると指摘しています。

これを、浜田氏は「ジェンダーウォッシュ企業」と

読んでいるのです。

この本でこの「ジェンダーウォッシュ」というフレーズも

学びました。

真の男女平等を目指していない組織、企業ということなのですね。

 

因みに「SDGsウォッシュ」という言葉もあるそうです。

実態が伴わないのにSDGsに取り組んでいるようにみせかける

ことを指すのですね。

 

こういう「ウォッシュ企業」ばかりの日本に

なってしまったのですね・・・。

 

「ジェンダーウォッシュ」に関して言えば、

「日本で『男女平等』って言いたくないから

『ダイバーシティ』って言葉に置き換えて

ごまかしているのではないかとしばしば思います」

 

多様性(ダイバーシティ)とは耳障りは良いのですけど

男女平等とはまったく意味合いが違うと思いませんか。

 

もちろん、「性別」や「国籍」を問わないことだとは

思いますけど、国際化は大企業のお話ですよね。

こと中小企業に関して言えば、

多様性=男女平等

だと私は思いますけど・・・。

 

 

多様性を受け入れない組織は、同質性の高い組織

ですね。

私がかつていた野村證券は当時業界ナンバーワンでした。

「金太郎あめ」

と言われた軍団でした・・・。

バブル期にはそれが強力な組織となり、野村證券を

急成長させました。

 

でも今は違うのですね。

「同質性の高い組織では」

もっとハッキリ言えば

「男性中心の組織では」

成長が止まるとまで指摘されています。

つまり、イノベーションには異なる価値観の

掛け合わせが必要だから・・・。

 

少子高齢化でモノが売れなくなっていくのです。

共稼ぎが増え、女性の発言権と経済力が増し、

女性は大事なマーケットになってくるのは間違いないのです・・・。

 

多様性を取り入れない企業は

今後間違いなく成長しなくなるのでしょう。





その8 成功例と失敗例


 

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「多様性」を取り入れないと

少子高齢化でモノが売れなくなっていく・・・。

これはそうなのでしょう。

 

 「共稼ぎが増え、女性の発言権と経済力が増し、

女性は大事なマーケットになってくる」

 

この本から私の感じることですが、TBSの番組で

「ジャッジ」という人気番組がありますね。

この番組から「多様性」を納得いただけるのではないでしょうか。 

 

例えば、

「セブイレブンと超一流スイーツ職人」

など必ず「正月特番」でやっています。

あれ見て何を感じますか?

 

「セブンイレブンの商品開発はこんな若い子が

やっているのか・・・」

 

妙に感動しませんか。

コンビニエンス・ストアでは女性は大事なお客様

なのでしょう。

女性目線でモノを作らないと売れないといこうことなのです。

 

毎回、「自分の開発した商品」にダメ出ししていると

本当に泣いているのですね。

 

20230215-083330

 

これに対して一流職人は実にテキビシイ。

 

でもこれを見た女性は

「同性の若い開発者が私たちのために作ってくれたのだ。

ぜひ買ってあげよう。」

 

そう思うかもしれないのですね。

この番組で「一流」とされる人は

皆必ず男性ばかりなのですね。

 

番組の構成上、確かに脚色されているかもしれませんが、

開発者の女性の涙は、絶対演技ではないと

テレビ越しでも分かるのですね・・・。

多様性(ダイバーシティ)の端的に示す例だと

思うのです。

 

 

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多様性(ダイバーシティ)の失敗した例として

吉野家をこの本では取り上げていますね。

 

現職の常務さんが、

「田舎から出てきた右も左も分からない女の子を

無垢、生娘のうちに牛丼中毒」

と言ってしまったのですね。

この「生娘をしゃぶ漬け戦略」は徹底的に

叩かれました・・・。

 

吉野家の常務解任の決断は早かったのですが、

でもそれで一件落着とすした点に、

浜田氏は強烈に糾弾していますね。

 

20230215-083950

 

彼女の批判する吉野家のHPです。こちら

女性が活躍する企業であると大々的にうたっています。

 

これこそが「うすっぺらな」女性活躍企業。

人材採用のため「だけに」表面的に

D&I(ダイバーシテイ&インクルージョン)を

推進している企業。

つまり、「ジェンダー・ウォッシュ」そのものであると。

 

今後この「多様性」を間違った解釈すると

企業にとって決定的なダメージを受けることに

なるという実に怖い事例でした・・・。





  その9 男だろ!と育った世代



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いろいろ書きたいことはたくさんあるのですが、

熱くなりすぎたのでそろそろまとめましょう。

なかなか勉強になった本でした。

 

浜田さんは私と年齢は5歳違いでしたね。

均等法施行後に朝日新聞に入社され、

均等法をまったく理解しない「昭和の宇宙人」と

戦ってきたのですね。

朝日新聞初のアエラ女性編集長になるには、

ご両親をわざわざ郷里の山口県から呼び寄せるしか

なかったそうです。

そういう意味では、ジェンダー格差と最前線で戦ったきた方

なのです。

 

コロナ後でまたこのジェンダー平等の意味合いが

変わってきたと指摘されています。

誰も言っていませんが、いよいよ本格的に導入すべき

第四期になっていると思います。

 

ただ「昭和の宇宙人」がまだまだゾンビのように

生息しているのです・・・。

やはりこの人種を駆逐しない限りは

「アンコンシャ・スバイアス」(無意識の偏見)は

なかなかなくならないのでしょうね。

 

最後に私自身の「アンコンシャス・バイアス」を書きます。

小さいころから「男は仕事。女は家庭。」

と教えられて育った世代。

でも時代背景そのものだったのですね。

 

20230216-082809

 

私の小学生の頃は「巨人の星」がヒーローでした。

 

「試練の道を〜♪ 行くが〜♪ 男のド根性〜♪」

 

小さいころから、

「男だろ!」

と叱咤激励されて育ってきました。

 

「か弱き女性を守るのが男」

 

刷り込まれたのですね。

当時は歌謡曲全盛時代。

 

20230215-082639

 

「男の歌」はいくらでもありました。

 

小学生の頃は水前寺清子が好きでした。

 

ぼろは〜♪ 着てても〜♪ 心は錦〜♪

 

若いときゃ〜♪ 二度ない〜♪

どんとやれ〜♪ 男なら〜♪

 

20230215-082929

 

前千葉県知事の森田健作主演の「おれは男だ!」

も夢中で見ましたね。

 

「ウーマンリブ」打倒!というのが主題でした・・・。

「ウーマンリブ」という言葉自体も、

そのうち誰も言わなくなりましたが・・・。

 

高校生になってバスケットボールに熱中したときも

辛い練習の時に

 

「男だろ!」

何度コーチに叱られ、しごかれたか・・・。

 

「アンコンシャス・バイアス」を取り除くのは

この宇宙人たちを皆

ナイアガラの滝にでも打たれるか

東京スカイツリーからバンジージャンプでもしない限り、

簡単には直らないのではとさえ思いました・・・。

 

ただ「ジェンダー格差」がなくならない限り

日本は成長しないのです。

それはよく分かりました。

浜田様ありがとうございました。

 

(がんばれ!均等法世代シリーズ おしまい)

 

 

 

 

 

 












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