ここしばらくブログをお休みしていました。
「どうしたのですか?どこか具合でも悪いのですか?」
という熱心なファン?からご親切なメールまでいただきました。
お客さんや一部の方々にはご連絡していたのですが
実はホノルルマラソンに参加していたのですね。
無理してブログを続けて、
「今このブログは、ワイキキビーチでマイタイを飲みながら
書いています。ダイヤモンドヘッドがビーチに映えています・・・」
なんて書いたらカッコよかったのでしょうけど、
この12月の忙しい時期にひんしゅくでしょうからね・・・。
憧れのホノルルマラソンでしたが、アップしたように
1か月前の捻挫。それもかなりの重傷。
走れるかどうか分からないくらいだったのですね。
整形外科の先生からは、
「マラソン?とんでもない!諦めてください・・・」
そうハッキリ言われていたのですね。
それでも必死のリハビリ。確かに練習不足はいなめません。
とにかく完走をめざしチャレンジしてきました。
写真は、スタート直後の花火。
アメリカ国家の流れた後、号砲の合図なのです。
もうそれだけでもワクワク。
しばらくは「夢のホノルルレース」にお付き合いください・・・。
その2 ホノルルの楽しみ方
スタートはなんと早朝5時。早いですね。
ガイドブックには4時にはスタートラインに並んでいるようにと
書いてありました。
でも当日は小雨。
ホテルぎりぎり4時半に出ます。
スタート地点に到着したのが4時45分。
写真を撮りあっているうちに米国国家が流れます。
スタートしてしばらく花火が続きます。
眺めていると不思議なことに気が付きました。
なんとまったく動いていない。
最後尾に並んだ私は、そこがまったく走ろうともしない
「ファンラン」の集団だったからなのですね。
しかも、ウオーキングの集団も多く交じっていました。
ようやくスタート地点についたのが号砲から約15分後。
最初の1キロラップが8分30秒。
ほとんどノロノロ状態。それもそのはず周りは皆ウオーキング。
このあたりは情報不足だったのですね。
その後もキロ8分程度。ほとんどジョギングペース。
あたりは真っ暗。
小雨交じりの中走ります。
でもそこでサプライズ!
クリスマスシーズンを演出するイルミネーション。
実に綺麗です。
なんだかうれしくなってスキップでもしそう。
でも大混雑はあいかわらず。5キロで39分27秒。
ワイキキのホテル街を抜けていくともう10キロ地点。
1時間16分。
でもホノルルの楽しみ方が分かってきましたね。
雨も降り続くし、もうタイムなんか
気にしなくなってきました・・・。
その3 ようやけ夜明け・・・
ところで肝心の足の方は、それほど痛くない。
でもテーピングで固めに予防しているせいか、
やはり足取りは重い・・・。まあこんなもんでしょうか。
スタートして1時間半。ようやくあたりが明るくなりだしました。
やはりマラソンは明るくないとね。
少しテンションがあがりますが、このあたりダイアモンドヘッドを
迂回するだらだらとした上り坂。
結構きつい。
ようやく夜明けです。本当はこのあたりから見える朝焼けが
非常に美しいと楽しみにしていたのですけどね。
この時は雨が上がっていましたが、降ったりやんだりの
どんよりとした天気。
ここはちょっとガッカリです。
やっと14キロ。
もうかなり時間がたっています。
でもこれだけの大混雑。
本当に東京マラソン並ですね・・・。
雨のせいで暑くなく、むしろ寒いくらい。
でも、じわじわと足に疲れがたまってきました・・・。
その4 やっとハイウエイ到着
怪我の影響からか足取りが重いうえに、
この頃からまた雨脚が強くなりだしました・・・。
日が出ているもののまだ寒い。
17キロ地点。
いよいよ名物のハイウエイに差しかかります。
写真では上にありますね。
このハイウエイに上がって右へいくのです。
ハイウエイに上ると、折り返しの多くのランナーが
見えます。
倍くらい距離が違うのですが、この時間なら当然でしょうか・・・。
かなり速いですね。
顔見知りの日本人コーチもいました。
裸のランナーとすれ違いました。
これはホノルルマラソンならでの光景ですね。
ビキニ姿で走っている女性ランナーも・・・。
いつもなら気持ちよいでしょうけど、今日は可哀そうですね。
かなり寒いでしょう・・・。
でもまたここで雨脚が強くなってきました。
風も出てきてこれはキツイ・・・。
今回一番つらかった場所・・・。
その5 雨と寒さのあとは素晴らしい虹
ハーフを追加。
手元の時計で2時間42分。
雨が激しく、写真も取れず・・・。
若干テンション下がります・・・。
今思えばハイウエイの20キロから24キロくらいが一番キツカッタ。
雨具を持っていなかったこと若干後悔しました。
ハワイでこんなに寒いとは・・・。
ようやく25キロ。
早くも3時間13分。
私設エイドの子供にホッコリ。
英語で話しかけると、
当たり前ですが英語が喋れるのです・・・。
29キロ地点あたりで雨が激しくなったので、
ここはもう気分転換にトイレ休憩。
ようやく30キロ。
なんと3時間59分。
不思議と足は痛くはなっていないものの、
タイムも5時間以上かかりそうで自己ワーストも確実。
もう疲れと雨で気分はどんより。
でもここでようやく雨があがりました。
すばらしい虹。
もううれしくなってきました。
この虹は一生忘れないでしょう・・・・。
その6 金メダリスト高橋尚子さんに遭遇!!
ようやく35キロ地点です。
4時間39分。
あの長くつらかったハイウエイも終わりです。
このあたりの1キロラップは8分前後。
もう本当にジョギングペース。
単調なハイウエイから住宅街へ。
周りは歩き出す人も増えました。
個人的には右足をかばって走っているせいか、
左足も結構きていました・・・。
でも何度もブログで書いていますが、
私のマラソンは
「ネバー ウオーク! ネバー ギブアップ!!」
をモットーにしていますからね。
ようやく38キロ地点。
5時間3分。
とうとう5時間越え!!
ついに難所に到達です。
写真で分かりにくいでしょうが、結構な急坂です。
多くの人が歩いています。
すると、ここでこのレース一番の衝撃的な「サプライズ」が
待っていました・・・。
後ろの方で、元気のいい女性の声が聞こえます。
「坂は下を見て手を思い切り振って!!
ここが一番きついところ。 大事だよ!」
「元気出して! そこの赤いTシャツの人!!」
威勢のよい掛け声。正直うるさいくらいです。
誰かと思ってふり返ると驚きました。
なんと!あの金メダリスト「高橋尚子」さんでした・・・。
その7 Qちゃんのおかげで笑顔のゴール!!
あのQちゃんと一緒に走っていると思うと
本当にうれしくなりましたね。
実はそのQちゃんもあるツアーのゲストだったのですね。
当然周りはそのツアーの人ばかり。
Qちゃんはその大軍を率いて走っています。
でもせっかく一緒になったのだから、
もうこのままゴールまで一緒に走ろうと・・・。
天気も良くなって海もきれいに見えます。
本当に最後になってホノルルらしい。
40キロ。5時間18分。なんとペースが上がっています。
やはりQちゃんは速い。1キロ6分台のペース。
このペースでついていける人はこの時間帯では少ないでしょう。
どんどん抜いていって気持ちがいい。
41キロ。5時間24分。なんと1キロラップ6分15秒。
どこにこんな力が残っているか不思議でした。
正直怪我のせいで無理せず
体力を温存していたからなのでしょう。
それともQちゃん効果でしょうか・・・。
ゴールのあるカピオラニ公園に入りました。
ここまでずっとQちゃんの叱咤激励が続きます。
ゴールが見えてきました。
「みんなで一緒にゴールするぞ!」
Qちゃんの最後の掛け声でラストスパートです。
ゴ〜ル!!本当に笑顔のゴール。
5時間37分19秒。
怪我からの復帰レースとして
歩かず完走に満足です。
Qちゃんありがとう!!
(ありがとう ホノルルマラソンシリーズ おしまい)