その1 日本マクドナルドを設立した藤田田氏



ユダヤ

話題の本ですね。

日本マクドナルドの創設者である藤田田(でん)氏の著書です。

藤田氏は1926年(大正15年)生まれ。

東京大学法学部卒業。在学中にGHQの通訳を務め、

多くのユダヤ人と接したことで起業します。

学生起業家として輸入業を手掛けたのです。

藤田氏が45歳の時の1971年(昭和46年)に

世界最大のハンバーガーチェーンである米国マクドナルド社と

50:50の比率で「日本マクドナルド」を設立しました。

その後10年あまりの間で日本の外食産業のトップに

昇り詰めました。


実はこの本は復刻本なのです。

もとになる「ユダヤの商法 世界経済を動かす」

という本は、日本マクドナルド社を設立した1年後の

1972年(昭和47年)に刊行されました。

その後総計87万7000部の大ベストセラーになったそうです。

 

マクドナルド成功のカギは、実は「ユダヤ商法」にあった・・・。

ということが当時ウケたのかもしれません。

開業前

「日本ではハンバーガーなんか売れるわけがない」

と言われたそうです。

そのことが赤裸々に描かれています。

 

 

藤田氏は学生時代から得意の英語を生かし、

ユダヤ人と付き合うことにより、商売の基本を叩き込まれた

ようです。

正直書くと「ユダヤ商法」というとどうもいい意味では

とらえられないかもしれません。

発刊されて50年近くも経った今日に、あえてこの復刻本が

出た意味を考えざるを得ません。

商売の原理原則は不変だとも思います。

 

でも最近

「何か面白いビジネスないですか?」

「何か儲かるビジネスないですか?」

よく聞かれます。

このブログでも何度も取り上げていますが、

昭和まで通用したビジネスが令和の時代になって

まったく通用しないことがよくあるからです。

 

ここで「ユダヤ商法」を再認識することもよいのではないでしょうか。

 

「商売のアイデアを見つける力」

「それを実行する力」

 

をぜひ学び取ってほしいと思います。

「成功のヒント」

がこの本にあると思ってご紹介していきましょう・・・。




その2 ユダヤ人とは


まずユダヤ人という人種についての誤解。

まず、ユダヤというと申し訳ないですが、「差別と迫害の歴史」を

感じざるを得ないのですね。

第二次大戦でナチスドイツによって600万人ものユダヤ人が

殺されたのですね。

子供のころ、「アンネの日記」を読んでからそのイメージが

付きまとっています・・・。

 

まず、誤解でしたがユダヤ人とは「イスラエル人」ではないのですね。

昔は「イスラエル教を信仰する人々」という定義があったそうですが、

今は「キリスト教に改宗した人」、「無神論者」の方も含むそうです。

国籍も様々。アメリカ人もいればロシア人も、ドイツ人もスイス人もいます。

それでも「アメリカを支配しているのは全米の2%足らずのユダヤ人」

であるという事実。

また世界中のユダヤ人はたかだか1300万人。

イエスキリストだってユダヤ人。

「ユダヤ人がユダヤ人を処刑して世界中の人々から2000年も

迫害されつづけてきた。キリストの処刑は我々とも何の関係もないし・・・」

そうユダヤ人自身が反論するらしい。

 

自由世界のシンボルのキリストがユダヤ人であれば、

共産主義の“神様”マルクスもユダヤ人。

世界の財閥ナンバー・ワンのロスチャイルド、天才画家ピカソも

20世紀の偉大な科学者アインシュタインンも、

アメリカの大統領だったルーズベルトも、

米大統領補佐官のキッシンジャーも、いずれもユダヤ人・・・。

 

しかし、何よりも重要なことは欧米の名だたる商人の大半が

ユダヤ人であるという事実・・・。

 

欧米で商売をしようと思えば、好むと好まざるとにかかわらず、

ユダヤ人を窓口とするしかない・・・。

 

世界を支配しているのがユダヤ人だから。

 

 

つまり、ユダヤ人を知らなければ商売ができないのです・・・。




その3 ユダヤ商法の公理


ではそのユダヤ商法の「公理」から。

 

「ユダヤ商法に商品はふたつしかない。それは女と口である」

 

なんだか怪しい格言のようですが、これこそ

「ユダヤ商法4000年の公理」

なんだそうです。

しかも、「公理」ということなので「証明は不要」なくらいなのです。

4000年の歴史といわれると日本人は申し訳ないですが弱いですね。

今から4000年前とは日本では縄文時代まで遡ります。

その頃は商人すら存在しなかったのですからね・・・。

 

藤田氏が、あえてその公理に説明を加えると

「男というものは働いて金を稼いでくるものであり、

女は男が稼いできた金を使って生活を成り立たせるものである。

商法というものは、他人の金を巻き上げることであるから、

古今東西を問わず儲けようと思えば、女を攻撃し、

女の持っている金を奪え―というのである。」

つまり、

「女を狙えというのはユダヤ商法の金言なのである」

 

なるほど!とは思いますが、この本は今から50年前に

出版されたもの。

共稼ぎが多くなった現代ではまともに反発を食らいそうですが・・・。

でも、50年なんて期間は4000年という長い歴史から見たら

誤差の範囲なんでしょうね・・・。

 

「女を狙って商売すれば必ず成功する」

 

これは貿易商として財産を築いた藤田氏の実体験でしょう。

ダイヤモンド、豪亜なドレス、指輪、ネックレス・・・

すべて女性をターゲットにした商売ですからね。

 

では次に「口を狙え」はどういう意味でしょう?

ユダヤ商法の第二の商品である「口」とは

「口に入れるものを取り扱う商売」

のことなのです。

例えば、八百屋、魚屋、酒屋、米屋・・・。

それらを加工し販売する、料理屋、飲食店、レストラン・・・。

 

では口に入れる商売がなぜ儲かるかは、科学的に説明できるのですね。

当たり前かもしれませんが、口に入ったものは、必ず消化され、

排出されるからなのです。

つまり、口に入れられた“商品”は刻々と消費され、数時間後には

次の“商品”が必要になってくるからなのですね。

 

「日本のユダヤ商人」藤田田氏はその「第二の商品」にも

手を出したのです。

もうお分かりですね。

「日本マクドナルド社」を作り、その社長に就任したのですから。

 

ユダヤ商法の公理のとおり、日本でビジネス展開しただけなのです。

 

これからのビジネスに参考になると思いませんか?

ユダヤ商法の第二の商品である「口」はこれからのビジネスの

ポイントになるのでしょう。

 

ここで消費税増税前の税理士らしい正しい「突込み」を。

「口に入れる」食品は、来月から軽減税率が適用されるのですね。

すべて8%で仕入れることができるのです。

それを10%付加して売ることができるのです。

 

ユダヤ商法の第二の商品も一大ビジネスチャンス到来なのですね・・・。

 

 

「口を狙え」!!





その4 見切り千両




ユダヤ商法でほかに参考になるもの。

 

「辛抱よりは“見切り千両”」

 

ユダヤ人は商売に、資金、人力を投入しようとしたとき、

一か月後、二か月後、三か月後の青写真を準備するのです。

一か月、二か月までは、どしどし資金と人力を投入します。

しかし、もしも三か月たって商売が好転するという

はっきりとした見通しが立たないと、思い切りよく

手を引いてしまいます。

三か月で投入する資金はあらかじめ決めているので

さばさばしているというのです。

 

税理士として今まで多くの起業開業を見てきました。

日本には、「桃栗三年、柿八年」、「石の上にも三年」という

ことわざがありますね。

「日本人は辛抱強く努力を続けることが成功のための最大の

要因である」

と思い込んでいる節すらありますね。

 

日本人は

「今、ここでやめたら三か月の苦労が水の泡になる・・・」

 

そういってどんどん深みに入っていってしまうケースも多いのです・・・。

 

さらに、ユダヤ人は、三か月で儲からないと分かると

あっさり手を引いてしまうほどですので、

自分の血と汗の結晶で作り上げた会社に対しても、

ナニワブシ的感傷は一切抱かないのです。

つまり、ユダヤ人は自分の経営する会社ですら、儲けるためにはなんの

ためらいもなく手放すのです。

ユダヤ商法は、高い利潤があれば会社でも立派な商品であると

いうことなのです。

 

「ユダヤ人の会社観とは、好成績を上げる会社を作っては楽しみ、

その会社を売って金を儲けては楽しむ。

そしてまた儲かる会社作っては楽しむ・・・。」

 

なかなか日本人には理解し得ないところなのでしょう。

 

もう一つ。

ユダヤ人は“契約の民”と言われているだけに、

ユダヤ商法の神髄は「契約」にあります。

つまり、ユダヤ人は、いったん契約をしたことは

どんなことがあっても破らないのです。

 

これは、そもそもユダヤ教の教えに

「人間が存在するのは、神と存在の契約をしているからだ」

そういうことからなのだそうです。

それで日本人がユダヤ人から信頼されないのは、

契約を守らないから・・・。

 

ただここで驚いたことは、自分の会社を売って商売にするくらいの

ユダヤ人ですから、その「神との約束である契約書」も売って

商売にするのだそうです。

契約書を売る商売「ファクター」というビジネスも

実際に存在しています。

恐るべしユダヤ人・・・・。




その5 なぜ銀座のユダヤ人と呼ばれたか


藤田田氏は、大阪生まれの生粋の日本人です。

でも「銀座のユダヤ人」と国内外の同業者から

呼ばれていました。

 

なぜ日本人なのに「ユダヤ人」と呼ばれていたのか?

この本で一番面白かったところですが、これは藤田氏を

語るには絶対外せない大事な「ネタ」なので、

ご紹介しておきましょう。

 

藤田氏が42歳の1968年(昭和43年)、

アメリカンオイルからナイフとフォーク300万本を受注しました。

納期は9月1日シカゴ渡しという条件。

アメリカンオイルとはスタンダード石油の親会社で

ユダヤ系資本の会社でした。

船便でシカゴに送るには、8月1日までに横浜港を

出せば間に合うことになっていました。

ところがそのナイフとフォークが出あがったのが8月27日。

当然、船便では完全に間に合いません。

契約の民、ユダヤ人にとって納期は絶対。神との約束です。

それで藤田氏は、当時で3万ドル(日本円で1000万円)かけ

ボーイング707をチャーター。それで間に合わせたのです。

翌年、同様の注文が来ました。今度は倍の600万本。

でもまた今回も納期が間に合いません。同様に飛行機をチャーター。

この二度のチャーターで藤田氏は大損です。

今の日本円にしたら数億円の大損でしょう。

でもその見返りに「銀座で約束を守る唯一人の商人」

つまり「銀座のユダヤ人」という称号を得たのです。

 

もう一つ藤田氏を有名にした事件がありました。

チャーター機事件より6年前の1961年(昭和36年)、

さらに若い35歳のとき。

暮れも押し迫った12月20日に、ニューヨークのベスト・オブ・トウキョウ社から

トランジスタラジオ3000台とトランジスター電蓄500台の注文を受けます。

 

条件は口銭3パーセントと、約束の期日は翌年2月5日。

注文品を当時新橋にあった山田電機産業に生産を依頼します。

山田社は暮れも正月も返上して生産。1月24日には船積みするところ

までこぎつけます。

ところが、ニューヨークから1月29日に突然キャンセルの電報。

ここで初めて気が付くのです。

 

「悪徳ユダヤ商人のバンザイ屋であったか・・・」

 

しかしひどいことする悪徳商人がいるのですね。

若干35歳の藤田氏も、完全になめられたのでしょう。

 

当然山田電機産業は商品の引き取りを求めてきます。

藤田氏はこれを転売することもせず、ベスト社と戦います。

そこでなんと、当時のケネディ大統領に

「直訴状」を発送してしまうのです。

「米国民による、何ら理由なき注文取消しに基づく、

当社の損害救済について」

 

この原文がもちろん掲載されています。

その英語力と、何よりもその行動力に驚きます。

3月中旬、山田電機産業は9400万円の負債を抱えて

本当に倒産してしまいます。

バンザイ屋の策略のために本当にバンザイしてしまったのです。

 

しかし、3月20日、藤田氏は米国大使館から呼び出しを受けます。

 

「実はケネディ大統領が、商務長官を通じて、あなたから直訴があった件を

解決するようにと、ライシャワー大使にいってこられたのです・・・」

 

 

驚きました。

こんな方がいるのですね。

 

「飛行機をチャーターしても納期に間に合わせたフジタ、

大統領に直訴した最初のニッポンのユダヤ人フジタ」

 

この二つの事件を通じてユダヤ商人から見直されて

本物の信用を得たのです。

 

なぜ藤田氏が45歳の若さながら、世界最大のハンバーガーチェーンの

日本のトップになったか、これでご理解いただけたでしょうか・・・。




その6 薄利多売はバカの商法



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昔東京タワーの中に「蝋人形館」があったのをご存じでしょうか。

東京の隠れた名所だったのですね。

 

実はこれも藤田氏の発案のものです。

マクドナルドを日本に広めた後、1970年(昭和45年)に

ユダヤ商人ジョージ・ドラッカー氏から蝋人形の興行権を

買って東京タワーの中に蝋人形館を開いたのです。

 

「日本人は、動きのない人形なんか見に来るはずがないから

絶対失敗する。」

 

と当時は周りから言われたそうです。

当時興行とは、客が座ったりじっとしていて、舞台が動くものと

思われていたからなのですね。

それはそうですね。映画や演劇で考えれば常識的なことだったのです。

 

それを藤田氏は全く逆転の発想です。

舞台が“静”で客が“動”という興行を日本で初めて

成功させたのです。

ただ残念ながら2013年(平成25年)に閉館にはなっていますが

40年以上続いたことを考えれば大成功だったのでしょう・・・。

 

もう一つ、ユダヤ商法で参考になる考え方。

「薄利多売はバカの商法」

 

「薄利多売」というと大阪商法を代表するものといえます。

大阪商法は薄利多売で「がめつく」儲けていくやり方だからです。

 

でもユダヤ人に言わせると

「たくさん売って『薄利』だなんて大阪商人はバカではないか」

そこまでいうそうです。

 

ユダヤ人は、「安く売る」という発想はないのです。

自信のある商品は絶対まけないで高く売るのです。

ユダヤ商品は「まけるくらいなら売らない」

これは、自分の取り扱う商品に、絶対の自信に裏打ち

されているからなのです。

 

「薄利多売」の反対の発想ですが、「厚利多売」

これこそユダヤ商法の儲けるからくりです。

「高く売る」というのは以前勉強しましたが

コトラーのマーケティング理論ですね。

 

ただユダヤ商法は4000年の歴史があるのです。

かなり論理的です。

「金持ちが飛びついてくるエサ」を探すのです。

どういうことかというと、流行には金持ちの間で流行るものと

大衆の中で起こってくるものがあるそうです。

大衆の中では、(かなりたとえが古いが)フラフープとか

ダッコちゃん、アメリカン・クラッカーのようなものです。

古すぎて分るでしょうか・・・。

今ならタピオカでしょうか。

でも大衆の流行るものはあっという間に終わりますね。

 

当然ですがユダヤ商法は、金持ちの間で流行るものがターゲットです。

 

やり方は「アコガレ心理」。

上流階級の心をくすぐるのです。

そうなればしめたもの。

「厚利多売は希少価値を売ればいくらでも可能」

なんだそうです。

 

ただ上流階級で流行るものはいずれ大衆でも流行るそうです。

その期間は2年後。

もちろん、その2年後には手を引くのがコツ。

 

恐るべしユダヤ商法・・・。




その7 50年前の本がなぜ・・・


最初に申し上げましたが、この本は今から50年近く前に

出版された本です。

 

昭和の高度成長期の古い懐かしいにおいがしますね。

今だったら怒られそうなことを平気で書いています。

 

「病欠とはズル休みのこと」

 

「女は最大限に利用すべし」

 

「週5日制で儲からない商売はやめてしまえ」

 

・・・確かに時代が違うと文句が出そうですね・・・。

誰もが失敗すると思っていたハンバーガー事業を大成功させたのです。

私が小学生だったあのころは、コンビニもない時代、

まさに映画「オールウエィズ三丁目の夕日」の世界ですね。

日本全国に商店街がどこでもあり、毎日主婦が夕方買い物に

出かけているのです。

まさにパン屋さんがたくさんあった時代なのです。

 

「100%ビーフなんて嘘。猫の肉を使っているらしい・・・」

 

そんなデマでも本当にあったのですから・・・

(小学生として驚いたから妙に覚えていることです。)

 

まさに勝てば官軍なのですね。

藤田氏も正直に書いてありましたが、売上一日30万円くらいと予想していた

そうです。

ところがいざフタを開けてみると、一日に30万円どころか

100万円の売り上げを記録したのです。

コーラも一日に600本売れ、最新のレジが使い過ぎで壊れる事態・・・。

たかだか50平米のお店です。

通常で年間1000万円か1500万円が相場の売り上げなのに、

何と年間3億円もの売上・・・。

 

これ以降の快進撃はご存じの通り・・・。

ユダヤ商法の大成功事例なのでしょう。

巻末のあとがきに

「お金のほしい人が読んでください。」

と書いてあります。

「50年前の本なんて・・・」

と言わないでください。

ユダヤ商法4000年の歴史が物語っているはずです。

 

どうでしょうか。

 

「女と口を狙え」

 

「厚利多売」

 

来月からの消費税増税を前にして、きっと参考になるはずです・・・。

 

(ガンバレ! ユダヤ商法シリーズ おしまい)

 

 

 

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