その1 キーエンスを理解する4つの数字




キーエンス




何だか走ってばかりですね。

でも真面目に平日は仕事しております・・・。

個人確定申告で忙しいのですが、忙しければ忙しいほど

本を読みたくなるのですね。

 

「コロナがようやく落ち着いた。コロナ後はどうすべきか?」

 

こういう命題を常に考えているからなのですね。

この本から何かヒントを見つけました。

深夜にむさぼり読んでしまいました・・・。

ご紹介していきましょう。

 

「キーエンス研究」の始まりです。

まずそもそもなのですが、「キーエンス」って会社を

ご存じでしょうか?

 

これだけ有名な会社なのに、これだけ知名度がない(?失礼・・・)

会社は珍しいですね。

そもそも絶対何やっている会社かまず知りませんから・・・(また失礼・・・)

 

20230314-091751

 

この会社は創業者 滝崎武光氏が1972年(昭和47年)3月、

兵庫県伊丹市で「リード電気」として創業。

「自動制御機器、電子応用機器の開発、製造販売」

を行っていました。

この時、滝崎氏は27歳。まさにベンチャー企業の立ち上げなのですね。

キーエンスに社名変更したのは1986年(昭和61年)。

創業から51年、キーエンスになってから38年で

キーエンスはどんな会社になったのでしょう。

 

この本にも出ていた「キーエンスを知る4つの数字」

驚きます。

 

20230314-085611

 

まず時価総額が14兆4782億円!

トヨタ、ソニーについでなんと第3位!

 

20230314-085633

 

あとこの数字の方が有名でしょうか?

なんと!平均年収が2183万円!!

トヨタ、ソニーの平均年収も出ていますが、

なんと倍なのですね!!

 

20230314-085653

 

 

売上高営業利益率55.4%!!

 

20230314-085711 

 

 

自己資本比率93.5%!!

 

どうでしょう?これだけでも驚きませんか??

疑い深い私はいつもの「EDINET調査」・・・。(すいません)

 

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20230314-090455

まず時価総額。

発行済み株式総数243,207,684株で昨日の終値が60,270円

掛け合わせると、確かに14兆6581億円!!

因みにこの表の右端に単位株が出ていますね。

単位株100株!

つまり、この株を買うには最低600万円!!

金持ちしか買えない「超高級株」です・・・。




その2 4つの数字の検証

0314-085913

平均年収2183万円!!

これ驚きますね。

 

「ホントかよ〜!」

 

みな突っ込みたくなりますね。

EDINET情報によると、確かにホントです。

 

従業員2599人、平均年齢36歳。

でも平均勤続年数が12年なのですね。

これだけいい給料でも辞めてしまう人

多いのは何故なんでしょうかね・・・。

これ見た瞬間に

「キーエンスに転職しようか・・・」

思っている人も多いのではないでしょうか。

 

0314-090040

 

売上高営業利益率55.4%!!

 

これは直近の損益計算書をアップします。

売上高7551億74百万円に対して

営業利益4180億45百万円!

 

確かに55.357%あります。

 

それより、この損益計算書みてもっと驚くのが

原価が1339億84百万円しなかいことですね。

つまり計算すると原価率 17.7%しかない。

作ったものを5倍以上の値段で売っているのですから、

利益率がいかに高い商売をしているかということに

正直驚きませんか?

 

これこそがキーエンスを知る秘密なのですね。

 

0314-090153

 

自己資本比率93.5%!!

 

貸借対照表ですね。

日頃中小企業の決算書ばかり見ていますから

「天文学的数字」に驚きます・・・。

 

ちょっとパット見ていくらか分からないでしょう。

2兆3240億37百万円の総資産に対して

純資産が2兆1735億83百万円!

割ってみると確かに93.526%

正しいです。

それより、負債の部に「借金」がないのですね。

まさに「無借金会社」

昨日時価総額14兆円を計算しましたが、

純資産の7倍弱ですから安いですか・・・??

 

どうしてこんな素晴らしい会社が誕生したと思いますか?

誰でも知りたいですよね。

創業してわずか50年余りでこれだけに成長したのですから。

 

「キーエンスは仕組みと、それをやり切る風土がすごい」

 

それが答えなんだそうです・・・。




その3 キーエンスはWBCの話をしない!?



今日の会社での朝の会話は絶対コレでしょうね。

 

「昨日のWBC見た? 吉田のホームランすごかったね。」

 

「大谷のツーベースと村上の逆転タイムリーに感動した!」

 

日本の中小企業のたぶん99%はそうでしょう・・・。

でもキーエンスは勤務中「私語禁止」なのです。

絶対にそんな会話なんてないのです。

 

これ驚きませんか?

今日の朝の段階で、

「並の中小企業で終わるのか?

それともキーエンスのような

日本を代表する企業になるのか?」

分かってしまうのですね・・・。

 

今でもキーエンスは

「私語が禁止されている」

と業界では言われているのです。

どういうことでしょうか?

 

大事なことは、仕事中に何もしゃべらずに

黙々とやっているという訳ではないのです。

「所内では社員たちが活発にコミュニケーションを

取っている」のです。

ただ「業務に関係のない無駄話は必要ないという

考え方を長年にわたって貫いてきた」

からなのです。

 

創業者滝崎武光氏の経営方針というか

社員の働かせ方のようです。

 

記載されていましたが

「月曜日の朝起きた時から金曜日の夜寝る前まで、

ずっと仕事のことを考えてください。」

と社員に言っているそうです。

 

つまり、

「朝起きた時から、『会社でこれしよう』と考えて

準備を進めて欲しい」ということなのです。

 

私のような古い昭和のビジネスマンなら

当たり前といえばそうかもしれませんが、

今は違うのかもしれませんね。

 

30年も前のお話で恐縮ですが、

某野村證券に勤めていた時は確かにそうでした。

月曜日から金曜日でなく、土日も含め

「四六時中」つまり24時間仕事のことばかり

考えていました。

それが当たり前のように教えらえましたし。

 

仕事中に野球の話したことなかったですね。

でも脱サラして、会計業界という異色の業界に

飛び込んでみて、仕事中にプライベートのことを

話している同僚を見て、ずいぶんと

カルチャーショックを受けたものです。

 

 

でもあれから30年。

仕事も在宅ワークというのもできたし、

携帯だってスマホだって持ち歩き、常時家族と

連絡も取れる。

WBCのリアル速報だって、常に見れるのです。

 

でもキーエンスでは、そうしない、させない仕組みが

出来上がっているのです。

きっと普通の中小企業では想像つかないでしょうね・・・。

特に社長が率先して

「WBCを見るためにサボっているような」

中小企業では・・・。





その4 WBCで優勝しても話をしない!?



WBCの優勝で日本中で沸き返る今朝ですね。

繰り返して言いますが、

「昨日の大谷すごかったね・・・」

何て朝から言っている社員はいないのです。

 

どうしてこういう社員ばかりになると

思いますか?

これこそがキーエンスの秘密ですね。

キーエンス急成長の理由でしょう。

 

まず創業者滝崎氏の作ったキーエンスの「行動指針」

 

「目標意識、目的意識、問題意識を持って、

常に前向きに行動する」

 

この指針では分かりにくいでしょうか?

でしたら、もっと簡単に言えば、

 

「会社は経営者が作るのではない。

会社は社員が作る。」

 

こういう考え方なのですね。

 

私は今まで10年以上も「経営者本」を取り上げてきましたけど

こういう考え方の社長はあまりいませんでしたね。

 

有名な企業もどこでも「カリスマ」という社長が

存在していました。

そのカリスマのもとに社員は集まってきたわけです。

 

でもキーエンスは違うのですね。

 

社員が皆、

「社員が会社を作るわけだから、目指す会社になるには

社員自身が『自分が社長ならどうするか』と考えて

一生懸命働くべきと、皆が自然発生的に考えて

努力するようになる」

そうです。

 

これすごいと思いませんか?

創業者滝崎氏は決して「カリスマ」ではなかったのです。

 

「どんなことを話したら、社員がどう感じるか」

「社員に気づかせるにはどうしたらいいか」

 

常に考えているような方だったのです。

 

一つ学びましたが、常に「社長」と呼ばれて

カリスマにならない仕組みがキーエンスにはあるのです。

 

「社長」のことは「社長」と呼ばないのです。

「社責」と呼ぶのだそうです。

「会社の責任者」の意味ですね。

「その人が何の責任を持つ立場」なのかを

明確にするのが目的です。

 

「長」とつけて「一番偉い人」ではないのですね。

ですから「部長」と呼ばず「部責」と呼ぶのだそうです。

 

ちまり、滝崎氏は決して「カリスマをよしとしない」

考え方だったようです。

因みに、創業社長の立場でありながら、

2000年、つまり創業して28年、

55歳の時に社長を退任しています・・・。

 

キーエンスは他とまったく違う会社と

分かっていただけましたでしょうか・・・。

 

「カリスマ」や「偉い人」が会社をつくるのではないのです。

社員が会社を作るのです。

 

 

ですから、

「仕事しないで、昨日のWBCを朝から解説する人」

 

はキーエンスにはいないのです・・・。




その5 社員が働く仕組み


なぜこれだけ社員が働くのだろう?

 

不思議な会社ですよね。

社長という「カリスマ」がいないのに、

自然発生的に社員が働き、強い組織にしていく・・・。

 

中小企業の社長だったら誰もが憧れる会社

かもしれないですよね。

 

まず冒頭で申し上げたキーエンスの

社員年収2182万円のお話ですね。

 

「これだけもらっているのだから当然働くだろう・・・」

 

年収2000万円超えなら、

並の中小企業の社長よりもらっていますからね。

やっかみを込めて皆思うのでしょう。

 

なぜこれだけ高収入が約束されているのか。

これは普通の中小企業では

「ぜったい真似できない」仕組み

でしょうけど、ぜひここは学んでください。

 

営業利益の一定割合を全従業員に業績賞与として

還元しているからです。

この割合をキーエンスは公表していないらしいのですが

「15%程度」

という証言もあるそうです。

 

業績賞与の支給は年に4回。

素晴らしいですね。

こういうことをやると、当然でしょうけど

 

「会社の業績をリアルタイムの感じやすくなるように」

なるそうです。

 

会社の営業利益により自分のボーナスが決まるのなら

これは当然でしょう。

しかも、会社の業績をガラス張りに開示しているのですから。

 

まずこれだけ聞いて、もう中小企業では真似できないですよね。

そもそも、会社の業績を開示している会社は

少ないですから・・・。

 

ただ何だか「外資系企業」のようですね。

とにかく、「会社に対してどれだけ貢献したか」

をメルクマールにすると、「稼げば文句ないのだろ」

という風潮になりますね。

実際に、

 

「稼げば何をやってもいい」

 

という風潮は会社には良くないと思うし、

会社全体の利益何て考えもしなくなりますね。

 

そうならないように、実際にキーエンスの業績評価は

 

「結果だけでなく、いいプロセスを

踏んで結果につながったかを重視」

 

「業績賞与のおおよそ半分ずつが、

アクションで評価される金額と、

成果で評価される金額になっている」

だそうです。

 

結果的に、一人一人が自分の結果だけではなく、

会社全来の業績を考えるようになるのです・・・。





その6 時間チャージという考え



「アクション重視」というところがキーエンスの

秘密のようです。

どこの企業でも成果が重視されますね。

でも違うのです。

そこにたどり着くまでの「アクションを評価」される・・・。

 

具体的には、営業部門であれば「訪問件数」、「デモの回数」。

リピート注文が多い製品の事業部には「リピート割合比率」

いわゆるKPIを設定して行動を可視化する仕組み。

アクション重視することで

「日々のアクションが結果につながる」

これは素晴らしいですね。

 

「人が育たないわけがない」

 

確かにそうでしょう。

 

またキーエンスを語る数字。

月間残業時間57.2時間。業界平均の2倍超。

有給消化率も業界平均より少ない30.4%。

 

「キーエンスは給料いいし楽そうだから転職でも

しようか」

 

と思い出した方にお教えしておきます。

「ブラック」とまでは言わないですが、

かなり「ハードワーク」ですね。

 

「これだけもらえるなら当然だろう・・」

 

そうかもしれませんね。

社員が率先して働くからです。

「給与をモチベーションにできる社員が多く、

自然と業績を上げるための行動に移すため、

さらに業績が上がり、給与が上がる」

 

何より

「利益を社員に還元する仕組みが計算式まで含めて

公開されているので、効率性、合理性を追求することで

自分の所得が増えると全員が理解している」

 

これはすごいと思いませんか?

そのためにはどういう考え方をしているかというと

 

「時間チャージ」

 

つまり、「キーエンス社員は1時間で生み出すべき

粗利を常に念頭に置きながら日々仕事をしている」

のだそうです。

 

でもここで「時間チャージ」という言葉を

申し上げた瞬間に、思い出す経営理念がありますね。

 

20230328-091910

 (アメーバ経営の1時間あたり付加価値)

 

そうですね。私の熱心なブログファンなら!?すぐ

分かるはずです。

京セラ稲盛さんの「アメーバ経営」と

考え方は一緒です。

稲盛さんも「時間当たり採算」を言っていましたからね。

アメーバ経営は

粗利からさらに経費を引いた残りを「付加価値」といい、

それを総時間で割っていました。

しかもそのうち経費には給料をいれないのですから

結構計算がややこしいのです。

確かにアメーバ経営の方が厳密ですが、

キーエンスの「時間チャージ」の方が

社員にとっては分かりやすい。

 

しかも、時間チャージをあげるための

「どうアクションするか」

常に考えて行動することを要求される。

 

例えば営業マンなら、

「目的意識を持った行動が成果をあげる」

つまり

「今日はどこへ何のために行くのか、

そのためには何をするのが一番いいのか」

常に考えるのですね。

 

そのための目安として「時間チャージ」

 

恐るべし!キーエンス・・・。




その7 創業時の事業をやめてまで


「時間チャージ」

の考え方なのですが、簡単に言えば

「粗利をいかに効率よく取っていくか」

ということですね。

 

キーエンスを研究してみると

驚くべき事実を知ります。

 

 

キーエンスは、創業者滝崎氏が1972年に

「自動制御機器、電子応用機器の開発、製造販売」

として起業。

滝崎氏が自ら開発した

「金属板二枚送り検出器」

をわずか設立2年目でトヨタや日産の工場に

納入することができ、そこから急成長したのです。

この年から黒字化に成功。

しかもその時点から、営業利益の一部を社員に

還元する仕組みを始めたのだそうです。

 

つまり「時間チャージ」と「評価システム」の

原型がすでに出来上がっていたのでしょう。

その創業時の「自動線材切断機」の営業利益率は20%ほどです。

一般的には高い利益率でしょう。

 

でもそのわずか8年後の1982年に「自動線材切断機」を

完全に「撤退」しています。

理由は当時営業利益率が40%だったセンサーの

事業より収益性が低いから。

これも驚くべきことにその商品は一台もないそうです。

「付加価値を生み出すのは技術やサイエンス。

過去ではありません。キーエンスに過去は不要です。」

のちに滝崎氏が語っていることからも分かります。

これこそがキーエンスの哲学なのでしょう。

でも、中小企業で創業時手がけた商品を完全撤退するというのは

なかなかないのではないでしょうか。

 

同時に、当時売上高の20%を占めていたメーカーとの

取引縮小を決断。

特定の製品や企業に依存しないことで

構造的なリスクを減らしているから。

 

ここで当初の疑問。

たぶん誰もが思うところでしょう。

 

「ところでキーエンスは何を作っているの?」

 

そうなのですね。

村田製作所のCMで感じましたね。

「村田製作所は何を作っているのですか?」

まさにアレです。

 

「粗利の高いものを作っている」

 

それが答えなのでしょうか・・・。

でもこれこそが中小企業でお手本にすべきところでは

ないでしょうか。




その8 スマイルゼミはキーエンス


20230331-085700

 

キーエンスは何を作っているのか

まだ分からない方のために。

このお話は私もこの本を読んで初めて知りました。

 

「スマイルゼミ」はキーエンスがやっているのですね。

 

タブレットを使った通信教育。

今は「進研ゼミ」や「Z会」などもありますが、

何と日本で初めてやったのです。

このコロナ禍で急拡大したと容易に想像つくでしょう。

 

もともとはこの運営会社は「ジャストシステム」。

この社名を聞いて懐かしく思うのは私だけではないでしょう。

あのワープロソフト「一太郎」を開発した会社ですね。

今から30年も前のころ、会計業界に飛び込んだ私は

この一太郎と悪戦苦闘しました。

ようやく使いこなせるようになったのに、

お分かりの通り、1995年にWindows95が発売され、

マイクロソフトのワードに

凌駕されてしまったのですね。

2006年から赤字続きで、結局2009年に

キーエンスに買収されていたのです。

すいませんが、知りませんでした。

 

2012年に小学生向けの「スマイルゼミ」を開始。

その後2013年に「中学生向け」、2018年に「幼児向け」。

そしてこのコロナ禍の2022年、満を持して「高校生向け」

を開始し、売上高と利益を急拡大させたのですね。

 

 

2012年当時を思い出してください。

まだ「タブレット学習」という言葉さえなかった時代。

 

キーエンスは独自の学習タブレットを開発。

国内初のタブレット通信教材という新たなジャンルを

作り揚げたのですね。

 

ここでビジネス的に新たに取り入れたのが

「サブスクリプション」(定額課金制)

この言葉自体も最近ですね。

「一太郎」などのソフトはかつて「売り切り」だったのです。

そこで新たに「サブスクリプション」を

取り入れたのです。

 

すごいですね。

キーエンスの実力が分かるエピソードですね。

 

どうしてこんなにこの会社が急成長したのか?

でもここでもある「キーエンス・マジック」。

買収した翌年2010年から、

 

「営業利益の一定割合を賞与で還元する制度」に

切り替えたのです。

 

その結果2011年の社員の平均年収が658万円が

2022年に倍の1309万円!

 

これこそがキーエンスを成長させた

 

「にんじんシステム」!!

(すいません。勝ってなネーミング)

これは確かに素晴らしい!!



その9 付加価値の創造


 「キーエンスは、どうしてこんなに儲かるのだろう?」

 

どんな経営者でも感じるところでしょう。

 

「ウチの会社はどうしてこんなに儲からないのだろう?」

 

逆にそんなボヤキも聞こえてきますね。

そこにキーエンスの秘密があるのですね。

 

20230402-135757

 

答えはキーエンスのHPから。こちら

 

「付加価値の創造」

 

これをキーエンスの経営方針に上げています。

付加価値の高いところこそが、「儲かりの秘密」

です。

 

もっと分かりやすい言葉で中田社長が言っています。

 

20230402-135900

 

「世の中にない価値を生み出すことに取り組み続け、

新商品の約70%が世界初、業界初の商品になっており、・・」

 

コレですね。

他社が真似をできない、つまり

「誰も取り組んだことのないもの」

を開発するからこそ、そのマーケットで圧倒的なシェアを

取れるのです。

当然競合相手がいないからこそ、圧倒的に儲かるのです。

 

こんな会社は他にはないのでしょう。

 

「ではどうやって開発しているのだろう?」

 

これはまさに「企業秘密」なのでしょう。

ただそれを知るヒントになることはいくつか

書かれていました。

 

営業担当者が必ず一人が一枚以上提出しなければならない

「ニーズカード」

 

現場担当者から顧客のニーズを聞き出すのですね。

つまり、

「世の中にあるものでは、まだこれができていないという」

というものを、「ニーズカード」に書き込むのです。

 

当然これは成績評価の対象になるそうですが、

「ニーズカード賞」で数十万円。

年に一回「ニーズカード大賞」もあるのだそうです。

いったいいくらもらえるのでしょうね。

 

さらに、もっとすごいことが書いてありました。

「ID制度」

と呼ばれるもの。

 

「ある事業部の営業担当者が別の事業部の担当者に

『この顧客にこの商品の需要がありますよ』

と紹介すると、成約した時に『金一封』が

もらえる仕組み」

 

これはすごいですね。

会社組織一丸となって新商品開発をしていることが

分かりますね。

 

でもここでも分かりますね。

「キーエンスにんじんシステム」

 

いろいろ調べていくと、

このコロナ後の中小企業の経営の在り方が

分かるかもしれませんね。

なかなかキーエンスについての書籍は少ないのですが

これは私自身のライフワークになりそうです。

 

それでも分からない方は、

この本を読むか、とりあえず、キーエンスのHPを

100回くらい読み返してください!?

なぜ日本で一番高い株価なのか分かると同時に

きっとこれを教えられるでしょう。

 

「付加価値がないから儲からないのさ・・・」

 

 

(がんばれ!付加価値創造企業!!おしまい)





 

 

 





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