その1 初めての長野マラソン!
初めての長野マラソン。
意気込んで前日から乗り込みます。
群馬高崎でシャンゴのスパゲッティで満腹にした後、
前日受付へ。
ここで初めての「抗体検査」。
当然の陰性にホッとしながらゼッケン取得。
ここでまずは「完走祈願」のために善光寺へ。
善光寺がコース上ですからね。
ランナーは絶対にお参りしなければいけません。
ちょうど御開帳で結構混んでいました。
夕食は、さらにウナギでカーボローディングと
栄養補給はバッチリです。
お酒は「控えめにして」さっさと就寝。
当日は5時起き。
長野マラソンは8時20分スタートと結構早いのですね。
北長野駅まで臨時列車に7時前に乗り込みます。
この写真で分かるでしょうか?
かなりのランナーですね。
ホームを下りてから駅出るまで10分くらいかかりました。
列車は一番後ろに乗らなければいけなかったのですね・・・。
これも長野マラソンビギナーの試練。
さらに駅から20分もかかってスタート会場へ。
ここで結構緊張しだしました。
長野マラソンは結構ガチランナーが多いのです。
周りは皆細身でシュッとしているランナーばかり。
東京マラソンでよく見かける、普段はとても走っているとは
思えないような「なんちゃってランナー」は、まったくいません。
「5時間制限」があるのはその理由からでしょうか・・・。
「関門にかかりませんように・・・。」
なんて私のようにビビっているランナーは
そもそもいないのですね・・・。
ここで仮装は禁止ということで、ハチマキを真面目な
キャップに変えました。
気温は結構高くなりそうですから。
8時前には早くも整列です。
でも、ここは「Iブロック」
かなり遠くで「Qちゃん」の明るい元気な声だけは聞こえます。
ここで大事な説明。
エリートから始まり、Aブロック1000番、Bブロック2000番、
Cブロック3000番とゼッケン見ると番号で分かるのですね。
私のゼッケンは9286番。
まさに9番目の「Iブロック」
Hブロック以下は、メイン通りとは外れた、
競技場の中で並ばされるのですね・・・。
これもなかなか「キツイ」長野マラソンの洗礼!?
でもまだまだもっと「キツイ洗礼」が私を
待ち受けていました・・・。
楽しくも、しかも思いがけない苦しみを味わった
「初長野マラソン」をお楽しみください・・・。
その2 5時間制限の長野マラソン!
ここで今回の長野マラソンの戦略を先に
説明しておきましょう。(偉そうでスイマセン・・・)
やはり何といっても「完走」です。
長野マラソンは5時間制限なのですね。
先月の東京マラソンは何と5時間17分35秒(グロス)
ということは制限アウト!?
しかし、ありがたいことにゴールの制限が5時間ではないのですね。
最終の関門5時間12分をクリアすればゴールできるのです。
因みに先月の東京マラソンの5キロラップ。
並べてみると分かりますね。
30キロくらいまでは「楽勝で」クリアできそうなのです。
でも最後の3つの関門で一気に怪しくなりますね。
ここを踏ん張ろうと思って、実は
この時間を腕にマジックで書いといたのですね・・・。
こんなランナーは少なかったと思いますが・・・。
ただ走ってみないと分からない点は
第8関門と最終第9関門との間が、わずか1.8キロ。
間が12分しかない・・・。
ここが最大の鬼門であることが後から分かるのですね。
さあ!スタートです。
Iブロックの私は結構待たされました。
スタートまでのタイムロスは6分45秒。
この時間がさらに大事なのですね。
これもあとから分かったことですが・・・・。
長野マラソン・ビギナーの試練はまだまだ続きますね。
最初の1キロラップは、6分07秒。
いい感じです。
先月の東京マラソンは3年ぶりのフルマラソンで
嬉しくなって飛ばしましたからね。
5分30秒のラップはいけなかったのです。
しかも最初の10キロはなんと1時間も切っていたし・・・。
その反省を踏まえて、
「6分半で十分」
そう思っていたのですね。
でもさすがは長野マラソン。
Iブロック・スタート組でもレベルは高いです。
流れに乗って走っていても6分で走っていますからね。
次の2キロも6分06秒。
ちょっと速すぎでしょうか。
少しペースを落としますが、3キロも6分14秒。
バッチリのカーボローディングで調子が良さそうですね。
ただ6分半ペース押さえます。作戦通りです。
最初の5キロ。
31分43秒。予定のキロ6分半の32分30秒よりまだ速い。
このあたりから大きく左折して善光寺へ。
情報だと少しの上り坂ということでしたが、
調子がいいせいか難なく登ります。
善光寺の入口
一番走ってみたかったところですね
応援も多くてウレシイ。
ここで家族から応援を受けパチリ。
写真でも分かりますね。
天気もよく最高のコンディション。
まだまだ長野マラソンの恐ろしさを知らずに
8キロ地点ですね。
長野マラソンは平地を走るから、坂がないと
聞いていましたが、実は結構あるのです。
ただまだまだこの時は元気。一気に駆け上ります。
あっという間に10キロです。1時間3分21秒。
いい感じですね。
東京マラソンの時はこれより5分も速かったから
確かに最初から飛ばしすぎたのですね・・・。
このあたりからのどかな長野の景色が広がります。
ずっと6分半ペース。
予定通り。
15キロ。1時間35分。まだまだ余裕。
17キロあたりでエムウェーブへ。
長野冬季オリンピックでスケート競技会場だったのですね。
実に立派な建物です。まさに「レガシー」・・・。
桜が残っていて美しい。
遠方に白い山々。
長野マラソン名物「五輪大橋」へ。
景色が美しいけど、走ってみてこれも分かりましたが、
結構ヘアピンカーブが続くので斜めになっているのです。
そのため走りにくい・・・。
でも景色は最高です。
ようやく20キロ。
2時間9分43秒。
まだまだいけます。
風景画を見るような美しいコースですね。
遠くに白い山が見えてこれぞ長野マラソン。
写真の左手に橋が見えますね。
そこから大きな声が聞こえました。
すぐ分かりました。
橋尚子さんです。
またここで元気をもらいました。
25キロ到達。
2時間45分50秒!!
何だかうれしくなってきました。
ここまでは絶好調です。
もちろん関門のことはすっかり忘れていました・・・。
その4 なんと!関門ギリギリ!?
27キロ地点
25キロすぎて実はかなりホッとしました。
「もう大丈夫だ!」
かなり余裕があると思ったのですね。
ここでトイレ休憩しながらストレッチ。
ただ冷静に考えると、このあたりから1キロラップが
7分30秒くらいとだんだん落ちてきたのです。
ここから河川敷のコースですが、写真見ると
私のように「遅いランナー」も結構いるのですね・・・。
でも、ここの河川敷のエイドも、のどかで良かったですね。
ついに30キロ。
手元で3時間27分45秒。
25キロ地点から「余裕で」5キロを40分もかかっていましたが、
時計を見るとまだ12時前です。
ここの関門が「12時14分」でしたので、またここで安心しました。
実は、走る前に腕に書いた「関門時間」が
水性マジックのせいか消えかかっていたのです・・・。
ここでまた「根拠なき余裕」。
「もう大丈夫だ!」消えかかっていたマジックを
全部消してしまったのです。これがあとから問題に・・・。
このあたりからかなり暑くなってきていたので
34.3キロ地点の第7関門エイドで
楽しみながら「かぶり水」。
ここで最後の橋を渡るのですが、後ろから
「ここからもうゴールが見えるのだけど、ここから長いんだな・・」
ぼやきが聞こえます。
長野マラソン・ビギナーは、実はその意味が分からなかったのです。
橋を渡ってみると35キロ地点。
確かに真正面にゴールの野球場が見えました。
実に美しい風景。
ここで最後のスマホを一枚。
感動的な美しさですね。
「長野マラソンは楽しいな・・・」
心底思えた瞬間でした。
しかし、このあと確かに長かった・・・。
もうゴールまであと少しと見えたのに、
延々と土手沿いを走らされます。
なんとそのあと39キロ地点まで。
ついに39.3キロ地点の第8関門。
実はまだまだ関門まで余裕で走っていると思っていたのですね。
関門前の係の方の声で驚きます。
「あと6分で閉鎖だよ!」
これ聞いた瞬間焦りました・・・。
「マズイっ!」
ここは大事なところですが、
「長野マラソンの最後のトリック」なのですね。
実は39.3キロ地点の第8関門と
41.1キロ地点の最後の第9関門まで2キロ弱しか
ないのですね。
しかもその関門閉鎖の時間が12分しかない差がない。
この時点で第8関門に引っかかるような遅い人は
間違ってもキロ6分なんかで走られる訳ないのですね・・。
ということは
「6分+12分」つまりあと18分しかないのです。
ここからエイドを飛ばしてギアチェンジ。
でもやはりキロ8分がせいぜい。
41.1キロ第9関門が見えました!
急に応援の歓声が上がります。
「あと1分30秒!」
声が聞こえます。
でもなんとかクリアです。
そのあとも「あと1分!」、「あと30秒!」
後ろでカウントダウンが聞こえましたが、
可哀そうで振り返ることはできなかったですね。
フルマラソンをここまで走ってきて
ラスト1キロで「関門アウト」の悔しさは
耐えられないでしょうから・・・。
多分私からあとは20人もいなかったでしょうか・・・。
しかし、関門通過後必死に走りました。
競技場に入る直前最後にまたQちゃんの応援で感激。
ゴールです。
5時間12分31秒。
最後は大変スリリングでしたが
長野マラソンを十分楽しめました。
ありがとう!長野マラソン!
ありがとう!Qちゃん!!