その1 29年連続増収増益
ニトリの会長のお話が、今年の4月に日本経済新聞の「私の履歴書」に
掲載されたのをご存知ですか。
面白すぎると評判になりましたね。
それを受けてのこの本の出版。
「経営者本評論家」!?の私としては、すぐ指摘するお話ですね。
つまり、これはリクルート用の本だと。
まさに採用のための本なのでしょうね。
「全員に海外研修がある」など、ニトリの良いことばかり書いてあります。
30年連続して増収増益の会社ですから、今ならほっておいても
募集はできるとは思うのですね。
でもこの会長の掲げる目標は壮大です。
「2032年3000店3兆円」です・・・。
そのための優れた人材が必要なのは明らかですからね。
しかし、30年前に大卒で家具屋に就職したら家族から大反対を
受けたということが書かれていましたが、まさにニトリの採用のお話は
経営者にとって参考になります。
「良い人材を確保して育ていかに企業を伸ばすか」
これこそがニトリ経営学の要諦ですからね。
良いことが書いてありました。
採用面接のときに
「あなたは今まで運が良かったですか?」
と必ず聞くそうです。
「運が悪い」と常に思って入社した人は、
「この会社はダメだ。自分は運が悪い。」
とすぐ思って辞めていくそうです。
運のせいにして努力しないのからなのですね。
なるほど!と思いませんか・・・・。
その2 運が悪いと思う人はダメ
ニトリの会長のお話が、今年の4月に日本経済新聞の「私の履歴書」に
掲載されたのをご存知ですか。
面白すぎると評判になりましたね。
それを受けてのこの本の出版。
「経営者本評論家」!?の私としては、すぐ指摘するお話ですね。
つまり、これはリクルート用の本だと。
まさに採用のための本なのでしょうね。
「全員に海外研修がある」など、ニトリの良いことばかり書いてあります。
30年連続して増収増益の会社ですから、今ならほっておいても
募集はできるとは思うのですね。
でもこの会長の掲げる目標は壮大です。
「2032年3000店3兆円」です・・・。
そのための優れた人材が必要なのは明らかですからね。
しかし、30年前に大卒で家具屋に就職したら家族から大反対を
受けたということが書かれていましたが、まさにニトリの採用のお話は
経営者にとって参考になります。
「良い人材を確保して育ていかに企業を伸ばすか」
これこそがニトリ経営学の要諦ですからね。
良いことが書いてありました。
採用面接のときに
「あなたは今まで運が良かったですか?」
と必ず聞くそうです。
「運が悪い」と常に思って入社した人は、
「この会社はダメだ。自分は運が悪い。」
とすぐ思って辞めていくそうです。
運のせいにして努力しないのからなのですね。
なるほど!と思いませんか・・・・。
その3 成功の5原則とは
ではこの本の題名の通り、成功の5原則。
@ ロマン
A ビジョン
B 意欲
C 執念
D 好奇心
この5つがあれば30年連続増収増益の会社になるそうです!?
なんとなく、このあたりこそ「リクルート本」だと思うのですね。
きっと誰かの受け売りかと思ったら、「渥美俊一先生」の教えを
似鳥会長の人生と重ねあわせてまとめたそうです。
渥美俊一氏はニトリ経営学の創設者であり、まさに「先生」ですね。
ペガサスクラブを主催して、ダイエーの中内功氏、イトーヨカー堂の伊藤雅俊氏、
ジャスコの岡田卓也氏などを指導し、アメリカの本格的なチェーンストア経営システムを日本に紹介した方なのですね。
以前取り上げたサイゼリアの正垣社長も渥美氏から薫陶を受けたのでしたね。こちら
どうもこの本はペガサスクラブのコンサルタントの方がきっと書いたのでしょうね。
この5原則をかみしめながらニトリ経営学を学んでください。
自分と比較してどう違うのか?
何が足りないのか?
それが分かるはずです。
ニトリは現在日本全体で約500店舗。
この5原則を日々唱えることで
2032年(2033年2月期)で3000店舗に
するそうです。
日本中がニトリばかりになり、日本人はニトリからしか
家具を買わなくなるのですかね・・・!?
その4 果たして30年連続なるか?
(EDINETより)
ニトリの経営指標をみてみましょう。
直近2016年2月期までです。
売上高4581億円 当期純利益469億円と
確かに連続増収増益ですね。
公約通り、来年2月に30年連続増収増益となるのでしょうか・・・。
当期に入って、この4月にプランタン銀座に出店したのを
ご存知でしょうか。
「あのニトリがついに銀座に!」
ということで話題になりましたね。
そして12月1日に新宿進出です。
高島屋スクエアの1階から5階に出店です。
本当に攻めていますね。
でも出店コストもかかっていると思うのですね。
店舗を増やしているのですから、増収は確実です。
でも増益となるかどうか・・・。
この表を見ると一番下の欄の従業員数も増えていることが
分かりますね。
当然ですが、ニトリの採用活動は重要なのでしょう・・・。
でもニトリを読みながら、やはりユニクロを思い浮かべてしまうのですね。
以前取り上げたときに、柳井社長は2010年に売上5兆円!利益1兆円と
掲げていましたね。こちら
でもそれは夢物語に終わりました・・・。
あのユニクロも増収するものの減益にあえいでいます・・・。
(2016年8月期で売上1兆7864億、当期利益480億円)
ユニクロの二の舞にはならないと読んでいるのでしょうね。
果して日本国民の大多数がニトリから家具を買うようになるのでしょうか・・・。
「ユニバレ」という言葉がありますが、
「ニトバレ」という言葉ができないことを祈ります・・・。
一方で大塚家具も頑張ってほしいと
大塚久美子社長にもエールも送ってしまうのですね。こちら
大塚家具新宿店がどう迎え撃つか見ものです・・・。
その5 ニトリ対大塚家具
本日ついに「ニトリvs大塚家具戦争」が勃発しましたね。
今日の新聞広告は楽しみだったのです。
新宿タカシマヤタイムズスクエアに本日から出店するニトリは
当然の気合の入った広告チラシ。
でも、巨大な新宿ショールームがあり、迎え撃つ大塚家具も
「クリアランスセール」と称して大幅値下げのチラシ。
これは「漁夫の利の恩恵を被る」消費者としては堪らないでしょうね。
大塚家具の大塚久美子社長としては、何としても勝たなければ
ならない戦いなのでしょう。
昨年4月に大塚家具の本拠地である銀座本店に対抗して
より立地の良いプランタン銀座に出店されたのですからね。
今度はさらに立地の良いタカシマヤタイムズスクエア・・・。
「銀座戦争」から「新宿戦争」。いよいよ「天下分け目の戦い」ですね・・・。
大塚家具は戦略として、お家騒動の後、中価格帯の品ぞろえを豊富にして、
ニトリの低価格とはバッティングしないと思っていたのですが、 こちら
チラシ見る限りかなりの値下げ。
しかも、中古家具などさらに安い家具も扱う戦略に方向転換したのでしょうか・・・。
ところで、ニトリも今回の出店に当たって、オープニングメンバーを
募集しています。
時給1200円のパートを主体としていますね。
人件費をいかにおさえるかの戦略なのです。
もっというと、先日学んだ社会保険コストを抑えるために
時間帯を区切って加入させない方策を考えています。
でもここではっきり書いておきましょう。
申し訳ないですが、「パートの家具の素人」から買わされる消費者としては
たまったものではないのですね。
ただこのあたりがニトリの連続増益の秘策です・・・。
・・・いろいろ書きたいことはまだまだあるのですが、
30年連続を達成したらまた書きましょう。
でもこういう連続増収増益企業が日本にはあるということを
ぜひ学んでください。
(がんばれ! お値段以上シリーズ おしまい)