その1 コンパと飲み会は違う


稲盛流




スポーツの秋、食欲の秋ですね。もちろん読書の秋・・・。
いろいろお楽しみもありますね。私がここでラグビーを熱く語っても
誰も読まないでしょう・・・。
書評もだいぶたまってきたのでご紹介しましょう。


最近「稲盛経営学」をあらためて勉強し直しています。

「稲盛に始まり・・・稲盛に終わる・・・」

広くいろいろなジャンルの様々な経営者の方を取り上げてきましたが、
どうしても戻ってきてしまいます。



では今回は「コンパ」の勉強。


「コンパ!あれね・・・」


そういう方はなかなかの「吉田ブログのファン」!?
なかなか「稲盛経営」をご理解されている方です。


どうも「コンパ」というと、私の年代では


新入生歓迎コンパ (新歓コンパ)
追い出しコンパ (追いコン)
合同コンパ (合コン)


どうも学生時代の飲み会を思いだしてしまうのですね。


コンパ=飲み会 という定義はなんとなく合っているのですが、
やはり稲盛経営学において、コンパとは単なる飲み会とは「似て非なるもの」


これをご理解いただきたくて、まじめに「飲み会」のお話をしたいと
思います。



「マネジメントの書籍の中で、飲み会について
これほど深く論じたものはない。」



そう筆者も書いていますから。



「社員と酒なんか飲んでいて売上なんかあがるか!」



そう思う経営者も多いでしょう。
でもなかなか「稲盛流コンパ」奥が深いです。


秋の夜長に熱く語ってみましょう・・・。






その2 本家本元の京セラのコンパ




Kyousera_2

 


ではまずその「本家本元」の京セラのコンパ。
知らなかったのですが、京セラ本社12階になんと100畳もの
「コンパルーム」があるそうです。


ここで夜な夜なコンパが開かれます・・・。
「毎晩飲み会なんて実によい会社だ・・・」
そうは思わないでください。
やはり京セラのコンパは飲み会ではありません。


まず飲み会との差ですが、


「テーマを設ける」


これが違います。
つまり会議とコンパの組み合わせですね。


「会議を飲みながらやるのとどう違うのだ!」


そう突っ込まれそうですね。

 


稲盛さんはまた

「コンパは従業員への愛情表現だ。」

常にそう言われます。
それで稲盛さんは、必ず全テーブルを自分から回って、
みんなにお酒をつぐそうです。


すごいですね。
ここで稲盛流の経営哲学「フイロソフィー」を従業員に
語るのでしょうね・・・。

 

普通の会社なら、会社の飲み会で

「そこの新人!酒を注げ!」

とか威張る先輩社員いませんか・・・。
それではダメなのですね。
それこそ単なる「飲み会」です。


京セラは全く違います。
社長はじめ、役員が新入社員に酒を注ぐ習慣があるのだそうです。

 

なかなか、こんな会社ないですよね・・・。




その3 手酌禁止の理由


では稲盛流のコンパの掟。


「手酌をしてはいけない」


これは大事なルールなのですね。
もうこのブログでも何度も出てきましたからお分かりでしょう。


稲盛さんのお決まりの言葉。「利己」というのでしたね。
自分勝手に自分の器だけに、お酌してはいけないのです。


まず相手からお酌をするのですね。
これこそ「利他の心」だからなのですね。

 


稲盛さんは、仏教界で伝わる「地獄のうどんと天国のうどん」
をよくされます。
私などは書籍で何度も読みました。
稲盛流コンパを知る上にも重要なところなので、
ご紹介しておきましょう

 


天国にも地獄にも、大きな釜でうどんがグツグツ煮えています。
そばに長い1mほどの箸があります。
さてここで地獄と天国の差です。



地獄の人は、長い箸で、まず自分が食べようとします。
でも箸が長すぎてうまくうどんを口に運べないから、
熱いつゆが跳ねてしまい、やけどしてしまうのです。



それに対して天国の人は、うどんを取って、少し冷ましてから、

「はい、あなたどうぞ」


と向こうの人にあげるのです。
すると向こうの人は、


「ああ、おいしくいただきました。次はあなたがどうぞ」


と長い箸で自分に食べさせてくれるのです。


お分かりですね。
天国と地獄の差は、「人の心の差」であるというのです。
自分のことよりも、まず他人を思いやる「利他の心」を
持つことが大事だというお話です。


つまり、自分の器を継ぐような「手酌」などもってのほか、
「あなたからどうぞ」と、他人の器をまず注いで
先に喜んでもらうこと・・・。



なかなか良いお話だと思いませんか・・・。






その4 家族になろうよ ♪




でもそもそも経営者の方には


「従業員に酌なんかしてられるか!」
「オレがやつらを食わせてやっているんだ・・・」


そう思う人もいるでしょう・・・。


従業員は従業員で、


「社長と酒なんか飲むなんて真っ平だ・・・」
「アフターファイブはプライベートタイムだ・・・」


今どきの方はそう思うのでしょうね。


でもここでメゲていたら、経営者は失格なのですね・・・。
どうやったら京セラ流コンパができるか、この本では
教えてくれています。



「そもそも私は酒が飲めないの・・・」


そういう下戸の女性経営者がどうっやたら従業員の心をつかめたか
書いてあります・・・。


やはりコンパ成功の要諦は


「コンパに臨むトップ自身の熱意」
これです。


どうしたら従業員のベクトルを同じ方向に向けられるか。
経営者は必死になって考えなければいけないのですね。
コンパによって経営者が考える経営理念を浸透させるのです。
従業員への愛情表現を語るのです。


つまり、京セラ流の経営哲学、


「従業員の物心両面の幸福の追求」です。


もっと簡単に言えば


「経営者と従業員の関係でなく大家族主義でいこう!」


福山雅治ではないですが


「家族に〜♪ なろうよ〜♪」






その5 従業員に対して真剣に向き合う



いろいろ書いてきましたが、これだけ書いてきても


「酒なんか飲んでいて社員の士気が上がるか!」


まだまだそう思っている経営者の方多いでしょうね。



「従業員と酒はよく飲むよ・・・単なる飲みにケーションさ・・」


そういう社長もまた多いでしょう。


でもそういう社長こそ、この本を読むと堪らなくうらやましく
思うでしょうね。


社長のいうことに感動して号泣てくれる社員。
会社の行く末をコンパで論じて徹夜する社員。


社長の考え方、つまり「経営理念」を浸透させるにはコンパが
一番なのです。
社内を盛り上げ、社長の目指す方向へと皆で一斉に突き進む・・・。
こういう会社は本当に強いと思いませんか。


コンパ中に実施する「固めの杯」で、毎回一人で一升瓶を空ける社長さんが
載っていました。


社長さんもそれくらい必死で大変でしょうけど、
従業員と真剣に向き合えば、必ず社長の思い、
企業理念を共感してくれるはずです。



どうでしょうか。
秋の夜長、じっくり酒でも飲みながら、反省してみてください・・・。


(頑張れ! 最強のコンパシリーズ おしまい)

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