その1 斎藤孝先生による論語と算盤


論語


NHKの大河ドラマ「青天を衝け」ご覧になっていますか?
NHKをヨイショするつもりないですが、

結構面白いですね。

 

ご存じの通り、渋沢栄一の生涯を描いたドラマです。

2024年から1万円札が、その渋沢栄一に変わることにより

数年前から、ブームになっていますからね。

 

その渋沢栄一が書いた「論語と算盤」もベストセラーに

なっています。

 

私もこのブームに乗り遅れまいと半年以上前ですが、

買ってありました。

ただ、お得意の?「積読」でした。

 

その理由が、あまりにも、つまらなかったからです。

論語そのものを、そのまま読んでも難しいのですね。

内容が読んでも分からなければ、絶対面白くないですよね。

 

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それで数か月前に

「現代語訳でないから分からないのか?」

そう思って買った本がコレです。

 

しかしまた「積読」でした・・・(すみません)

 

NHKの大河ドラマが佳境になってきて

 

「やっぱり論語と算盤を読んでみたい」

 

と思い、再度買った本が、

冒頭の斉藤孝明治大学教授が書かれた

「渋沢栄一と論語と算盤」

でした。

 

これでようやく「論語と算盤」が分かりましたね。

しかもこの本を読みながら、今まで買った本を

読み返すと

 

「そういうことだったのか・・・」

 

ようやく納得です。

 

何といっても読みやすいですし、NHKを見ている方は

 

「そうだ・・・そうだ・・」

 

と前半は、ドラマの展開通りですから、スッと読めてしまいますね。

 

 

これはきっと学生など若い人向けに書かれているから

だからでしょうね。

 

確かに論語を、無理して原書で読む必要はないのですから・・・。

 

 

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NHKで三菱財閥を作った「岩崎弥太郎」が出てきましたね。

 

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先週までは、「三井財閥」の大元となった、

三井呉服店の三井利左衛門も出てきましたね。

 

 

でも、「渋沢財閥」ということを聞いたことが、

ありませんね。

 

渋沢栄一は、明治時代に近代国家を建設する上で大きな働きをして、

 

「日本の資本主義の父」

 

と呼ばれるくらいの方です。

生涯に500もの会社を設立したのですから、

 

「儲けに走って」いたら

 

財閥くらいは簡単にできたでしょう。

でもそれを渋沢栄一はしなかった。

 

 

NHKのドラマでも、岩崎弥太郎から接待を受け

 

「一緒にやればうまくいく。一緒に儲けよう!」

 

という誘いを断りましたからね。

 

理由は分かりますか。

論語の考え方と相反するからです。

 

「個人の富は国の富であるから、

自分だけ儲かればいいという考えでは駄目だ」

 

 

素晴らしい考え方ですね。

まず、経営者はもとより政治家に読んでもらいたいですね!?

 

現代でも通じるものがありそうです・・・。




その2 論語で一生を貫く


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ところで、そもそも「論語」とはどういうものでしょうか。

 

論語は、中国の春秋時代、紀元前500年くらいですから、

今から2500年も前に、孔子の死後にその弟子たちが記録した書物

なのですね。

 

それを渋沢栄一が取り上げたのです。

 

「人の世に処せんとして道を誤らざらんとするには、

 まず論語を熟読せよ。」

 

これは「論語と算盤」のいの一番に出てくるものです。

 

「生きるうえで、道を踏み外さないためには『論語』を熟読しなさい」

 

という意味です。

 

論語を熟読して、精神の柱として日々実践していくことが大事、

大きな成功より道を踏み外さないというこの方が大切。

 

商売もただ儲ければいいというのでないということも

ここから分かりますね。

 

でもここまでで、論語を読み込んだ人がどれくらいいるのか。

私も「無駄に」人生を生きてきて、論語を読んだことが

なかったことを反省しました・・・。

 

 

でも渋沢栄一は、その論語を読み込んだうえで、

 

「論語は商売を否定していない」

 

と気がつき、さらに、

 

「論語で商売ができないか」

「その教えに従って商売をすれば、利殖を図ることができるのではないか」

そう思ったそうです。

 

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これは「論語と算盤」の冒頭にこんな絵が出てきます。

 

 

題名の通り、「論語とソロバン」が描かれていますね。

さらにシルクハット、刀のサヤが描かれています。

 

これは渋沢栄一が70歳になったときに、学者の三島毅氏から

言われ、この題名を思いついたそうです。

 

「算盤」とは、商売、経済ということです。

2500年前の中国の古典を経済活動の一つ一つに

当てはめていったのですね。

 

 

もちろん、渋沢栄一流の解釈です。

しかし、こんな経営者はいませんね。

 

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因みに、ビルゲイツも「孫子」を読んで、ビジネスを勝ち抜くヒントを

得たそうです。

またマキャベリの「君主論」も人間関係の指南書として

読み続かれています。

 

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NHKの大河ドラマ「青天を衝け」で、

大蔵官僚を辞めて、民間による銀行設立をします。

 

 

三菱財閥を作った岩崎弥太郎のように金儲けをするためで

ないと申し上げましたね。

 

「論語の精神をもって実業界の地位を上げる」

 

ためだったのです。

「論語で一生を貫いてみせる」

とまで言い放ったのです。

 

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渋沢栄一が考えた「経済によって成り立つ国家」ですね。

 

江戸時代までは「士農工商」と言われ、明治の時代でも

「官尊民卑」の世の中だったのです。

それを民の経済力で国家のバランスを取ろうとしたのですね。

 

 

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大蔵官僚を辞めた理由を、斉藤先生がハッキリ書いてありました。

これまさにNHKの大河ドラマ通りですね。

 

 

「財源を度外視して予算を組みたい」大久保利通や大隈重信に対して、

財政規律を守りたい渋沢栄一らは反対したからなのですね。

 

ここで現代の政治のお話をしたくないですが、

「財源を無視してバラまきたい」政治家は多いですからね。

 

大蔵官僚(今なら財務官僚?)を辞めて政治家になる

令和の渋沢栄一を国民は待っているのでしょうね。

 

「論語で一生を貫いてみせる」というような気概を持った政治家を・・・。




その3 渋沢栄一の教え



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「競争は避けてはならない」

 

渋沢栄一の教えです。

 

太平の世であった江戸時代には競争はなかったのです。

士農工商の身分が確立され、毎年同じことを繰り返していく

「再生産社会」だったからです。

 

それが、明治維新後の新しい経済社会では、より良いものを

生み出していかなければならなかったのです。

そのためには「競争」は必然だったのです。

 

 

この絵の方が分かりやすいですね。

いつの時代でも、当然「令和の現代でも」新しく会社を興すには

闘争心があります。

 

「自分こそ新しいものをつくってやるのだという気概と、

既存の業界にけんかを売るような気力こそが必要であり、

競争を避けるようでは経済は発展しない」

と考えたのです。

 

生涯で500社も会社を興した渋沢栄一の気概を

ぜひ見習ってください。

令和の現代でも同じです。

コロナ後はまず「気合だ!」ですね・・・。

 

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「世の中に逆境は絶対にないと言い切ることは

できないのである。

ただ、逆境を立つる人は、よろしくそのよって来るゆえんを

講究し(調べて解明し)、それが人為的逆境であるか、

ただしは自然的逆境であるかを区別し、

しかる後これに応ずるの策を立てねばならぬ。」

 

今コロナで大変な状況の企業も多いでしょう。

この渋沢栄一の言葉「逆境を乗り越えるには」を

噛みしめていただきたいですね。

 

逆境は必ずあるから、それが

「人為的逆境」か「自然的逆境」どちらかなのかを

区別しようということですね。

 

人為的な逆境の場合は、反省して悪い点を改めるだけのことです。

では「自然的逆境」ならどうしたらよいのか?

 

このコロナ禍などはまさに、「自然的逆境」ですね。

誰が悪いというものではないのです。

 

「人生には浮き沈みがあり、自分の力の及ばない不運もあります。

その時は、これは天災のようなものだからと耐えていく中で、

「逆境力」が鍛えられるのです。」

 

 

NHKの大河ドラマで、いかに渋沢栄一が

「逆境力を鍛えられたか」

良くわかりますね・・・。

 

 

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「私は蟹の甲羅に似せて穴を掘るという主義で、

渋沢の分を守るということを心がけておる。」

 

この言葉も噛みしめてください。

 

「自分の力に合わせて穴を掘れ」

 

ということなのです。

 

つまり、蟹は甲羅の形に合わせて穴を掘ります。

大きい蟹の穴は大きく、小さい蟹の穴は小さくなります。

 

要するに、

 

「人にはそれぞれの能力のスケールや、得意不得意があります。

だから蟹のように自分のスタイルでやるしかない」

 

ということなのです。




その4 渋沢栄一の生き方


「私は常に精神の向上を、富と共に進めることが必要であると

信じている」

 

渋沢栄一の生き方そのものですね。

渋沢栄一は「富と共に精神を向上させていくことが大事」

と言っているのです。

つまり、ビジネスに成功して利益をあげるだけでなく、

さまざまな困難に出会う中で、自分自身の人格を練っていかなくては

ならないということなのです。

 

ここで税理士としてすぐ「突込み」たくなりますが、

「利益」というと「税金」がつきものですよね。

それに対してどう思っているか気になりました。

 

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NHKの大河ドラマで、幼少期に埼玉県の血洗島で

悪代官に対して法外な年貢を届けるシーンがありましたね。

この悪代官、非常にはまり役の役者さんが演じていましたね。

 

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見るからに憎たらしい悪代官に栄一はにらみつけていましたね。

 

年貢は当時としてはまさに「税」です。

こんな幼少期につらい経験をしていながら、素晴らしい人物ですね。

 

「正しく税を納めて、経済を活性化させ、

国家を支えていかなければならない

という強い意識」

 

があったのです。

まさにこのあたりの「論語」の影響でしょう。

日本の義務教育でもっと「論語」を教えれば世の中変わると

思いますね・・・。

 

 

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冒頭申し上げた「精神の向上」とは「公共心」と置き換えられるのです。

斎藤先生の図解です。

 

 

法人税の負担率を見れば、その公共心の高さが分かる

のだそうです。

 

これは法人会と税務署がタッグを組んで、会員向けに

「論語」の勉強会をやれば、税収がもっとあがる?

のではないでしょうか。

 

ここであえて書いておきますが

「法人税は1円も納めたくない」

という経営者は論外だということです・・・・。

 

 

ではここで税金を多く払うために

「企業として利益をあげること目標」

とすべきなのでしょうか?

となると

「金儲けのうまい人を目標にする」

となりますよね。

岩崎弥太郎の「金儲け」の誘いを断ったくらいの栄一ですからね。

 

 

 

「しかるに、世人はこの種の人物の成功者として尊敬し羨望し、

青年後進の徒もまたこれを目標として、何かにしてその塁を

摩せんとするに腐心する所より、悪風とうとうとして

停止するところを知らざる勢いとなっておる。」

 

ちょっと難しいでしょうか。要するに

「若い人たちが金儲けのうまい人を

成功者として自分の目標とする」

のはちょっとまずいのではと憂慮していたのです。

 

いまから100年以上前の若者でもそうだったのですから

現代ではなおさらですね。

 

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以前

 

「金儲け何が悪いのですか?」

 

といって叩かれた村上ファンド。

 

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またホリエモン。

 

若者が、金儲けがうまい、村上氏やホリエモンを目標に

してはいけないという渋沢栄一の教えなのです・・・。

 

 

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ではどういう経営者を目指すのか?

本多静六氏と渋沢栄一は親交が深かったそうです。

 

 

巨万の富を築きながらほとんどの財産を寄付したそうです・・・。




その5 大谷翔平も論語の影響


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「大なる立志と小さい立志と矛盾するようなことがあってはならぬ。

この両者は常に調和し一致を要するものである。」

 

これは、第2章「立志と学問」の箇所にかかれている一説です。

これも正直書くと、最初原文読んだときに何を言っているのか

分からなかったのですが、この本を読んで納得してから

原文読み直すと、頭に「スッと」入り、

まさに腑に落ちた箇所ですね。

 

ここは、特に起業開業を目指す若い経営者、もしくは

まだ開業して日も浅い若手経営者に、

繰り返し読んでいただきたい箇所ですね。

 

渋沢栄一は「志をたてること」を

非常に大事にしていたのです。

 

ただその志も、「大きなもの」と「小さなもの」をたてて

「それぞれが調和するのがいい」

といっているのです。

 

とここまで読んで、正直何を言ってるのか、

まだ分からないでしょう。

斎藤先生から素晴らしい例示を示していただきました。

 

結構これは話題になったものですが、

エンジェルスで大活躍している大谷選手が、

なんと高校時代に作成した「マンダラチャート」です。

 

真ん中は「ドラ1 8球団」

これこそ渋沢栄一のいう「大志」ですね。

それをかなえるための8つの「小志」

「スピード160Km/h」、「コントロール」、「キレ」、「変化球」、

「体つくり」、「メンタル」、「人間性」、「運」。

 

さらにこの8つの「小志」のために何をやるかを書き込んでいます。

例えば、「体づくり」では「食事夜7杯、朝3倍」・・すごいですね。

「メンタル」なんか読んで感心しますね。

何より「人間性」の箇所んでください。

「礼儀」、「思いやり」、「愛される人間」・・・。

 

メジャーリーガーとして大活躍している理由が

分かりますね。

 

誰にしもいきなりメジャーリーガーにはなれないのです。

小さな志をコツコツ達成していくことで、

やがて大きな志に到達するようになるということです。

 

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斎藤先生いわく、

大きな志につながるように小さな志を積み重ねていくのですね。

 

 

とここまでは「志をたてる上での工夫」ですね。

「論語と算盤」の原文から、「論語」です。

 

 

「吾、十有五にして学に志す」(わたしは15歳で学問に志した)

「三十にして立つ」(30歳で自立した)

「四十にして惑わず」(40歳で迷わなくなった)

「五十にして天命を知る」(50歳で天命を知った)

 

これは有名な孔子の言葉ですね。

栄一に言わせれば

 

「四十にして迷わずとは、世間を渡っていくにあたり、

外からの刺激くらいでは、ひとたび立てた志が決して動じないという

境地に40歳で達し、どこまでも自信ある行動がとれるように

なった」

 

と解釈すべしということのようです。

つまり、

 

「孔子であっても40歳になって初めて志を完全に立てられた」

 

といっているのです。

 

凡人である一般人なら、まだまだ「迷って」いるのは当然でしょうね。

「志」をたてるということがいかに重要か分かりましたか?

 

 

起業開業したい20台の若い方なら

「30歳で独立」、「40歳で急成長」、「50歳で上場」

そんな「大志」を立てて、このマンダラチャートを作ることを

お勧めしますね。

 

 

でも最後に、こういう方もいるでしょう。

 

「私は渋沢栄一のような素晴らしい経営者でもないし、

大谷翔平のように野球で飛びぬけた才能がある訳でもない・・・。

どうしたらよいのですか?」

 

でも渋沢栄一はそんなことお見通しです。

 

「志を立てる要は、よくおのれを知り、

身のほどを考え、それに応じてふさわしい方針を

決定する以外にないのである。」




その6 日本の資本主義の父の教え


「渋沢栄一経営学」まだまだ続きます。

生涯で500社設立、起業したい経営者はぜひこの本をきっかけに、

「論語と算盤」の原書を繰り返し読んでください。

 

第4章仁義と富貴「真正の利殖法」は、まさに事業についての

心構えが書いてあるくだりです。

 

「真正の利殖は仁義道徳に基づかなければ、

決して永続するものでないと私は考える。」

 

しごく当たり前のことを渋沢栄一は言っているとは思います。

 

 

「利益をあげ続けるには仁義道徳が大事」ということですね。

例えば

 

「粉飾決算して利益を上がったように見せる会社もありますが、

これは仁義道徳以前に法律さえおかしているのだから、

話になりません。」

 

テキビシイですね。

これは会計を携わる身としては、心して読んだ箇所ですね。

 

 

よく経営者や政治家が、

「法律には抵触していない」

と強弁することがありますが、渋沢栄一は納得していないのです。

 

「秘書がやったことだから・・・」

 

言い訳する政治家もいますからね。

 

「法律では賄賂にあたらないかもしれない。

でも仁義道徳の観点からすると、それをやるのは正しくない。」

 

 

ここで、現代では「仁義道徳」という言葉自体が、古臭い感じがしますが、

実はそうではないのですね。

インターネットが普及して、いわゆる「SNS」がこれだけ盛んになると、

すぐ「悪い情報」は拡散されてしまいますから・・・。

 

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合法か違法かあいまいな分野、つまり「グレーゾーン」には

絶対行ってはいけないということでしょう。

 

 

ハッキリ書いてありました。

 

「経営者の人格が問われる」

 

世の中であると。

 

 

 

「国家は健全に発達して、個人はおのおのよろしきを得て

富んでいく」

 

 

この章で一番言いたいことでしょう。

要するに、「国が富むから自分も富む」

のだと。

 

 

ここもまた税務署が聞いたら泣いて喜ぶお言葉。

 

「国家安定のもとに個人や企業はお金を設けることが

できるのだから、きちんと国に税金を納めなければならない。」

 

 

このように

渋沢栄一は道徳心を持つことが大事であるかを説きます。

 

次に渋沢栄一の名言。

 

「今日理化学がいかに進歩して、物質的の知識が増進して行くにもせよ、

 仁義とか言うものは、独り東洋人がさように観念しておるばかりではなく、

 西洋でも数千年前からの学者、もしくは聖賢とも称すべき人々の所論が、

 あまり変化しておらぬように見える。」

 

これ繰り返し読んでください。

これ100年前の言葉なのですね。

 

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斎藤教授は分かりやすい絵で表現していました。

論語の誕生した2500年前からみたら、科学技術は渋沢栄一の時代に比べ

まったく想像できなかったほど著しく進化を続けていますね。

 

でも一方では、道徳に関しては対して進歩していないのです。

 

「東洋でも西洋でも、聖賢(聖人と賢人のこと)の言うことは昔から

 変わっていない」

 

ということなのです。

 

渋沢栄一から100年後に、AIがこれだけ進化し、人間の仕事の領域を

奪おうとしていますね。

この時代を渋沢栄一が予言したわけではないと思いますが、

たかだか100年の違いだけですね。

2500年という長いスパーんを見たら、

道徳は何も変わっていないと、渋沢栄一が100年前に言っているのです。

 

 

「どんな時代に変わろうとも、道徳心の柱を持ち、学習する意欲さえあれば、

 変化に対応できるではないか」

 

ということなのです。

 

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この絵の方がもっと分かりやすいですね。

 

 

アクセルは科学、ブレーキは道徳。

なりほど!と思います・・・。



その7 占いを信じない



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「迷信に振り回されるな」

 

渋沢栄一は理知的な人でしたが、少年時代から迷信を

信じなかったそうです。

 

NHKの大河ドラマで、実際にもやっていましたね。

これは「論語と算盤」の第5章理想と迷信に

書いてあるくだりです。

 

栄一が15歳の時、5歳上の姉が脳の病気になってしまいました。

 

「この病気は、この家の祟りのせいかもしれない。祈祷した方がよい。」

 

と言われ3人の修験者に、渋沢家に来てもらったのです。

 

 

その修験者のお告げで

 

「この家には『金神』と『井戸の神』が祟っている。

またこの家には無縁仏があってそれが祟りをするのだ。」

 

そこもともと迷信を信じない栄一のするどい質問。

 

 

「その無縁仏が出たのはおよそ何年前のことでしょうか。」

 

「およそ5,60年前のことである。

 

「5,60年前というと何という年号の頃でありますか。」

 

「天保3年の頃である。」

 

でも天保3年というと23年前のことだったのです。

それにすぐ気が付くのはさすが栄一ですね。

ただの15歳ではありません。

 

「ただ今お聞きの通り、無縁仏がいたことまではっきり見通すような神様が、

年号を知らないというはずがないでしょう。

こういう間違いがあるようでは、まるで信仰も何もできるものでは

ありません。

人の見通せないことが分かる神様であるなら、年号くらいは立派に

お分かりになるはず。

それなのに、こんな分かりやすい年号さえも間違うのでは、

しょせん取るに足らないものなのでしょう。」

 

 

それ以来渋沢家は加持祈祷をぷっつりやめてしまったそうです。

 

このように渋沢栄一は

「占いやまじない」を一切信じなかったそうです。

 

渋沢栄一の経営学ですね。

 

「理性をもってことにあたれ」

 

ということなのです。

江戸時代や明治時代は、いまよりもっと加持祈祷など

占いが盛んだったと思います。

占いやまじないを信じない態度をもって明治という新時代を

切り開いていったんでしょう。

 

 

でも経営者や政治家も占いに頼る人も多いですね。

 

 

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先日10年ほど前に一世を風靡した「占いの大家」であった

細木数子さんが亡くなりましたね。

 

占いだけで巨額な財産を作り上げた方は

空前絶後現れないでしょう。

 

 

私自身のことをアップしました、

私も正直、星占いや誕生日占いがあまり好きではありません。

 

「では同じ誕生日の人は同じ運命なのか!」

 

と渋沢栄一のように突っ込みたくなりますからね。

 

「勝手に星座で運命を決められてたまるか!」

 

とも思います。

 

ただ、細木数子さんは大変いいことを言っていました。

 

「お墓参りをしなさい」

 

素晴らしい言葉です。

占いはあまり信じませんが、

この言葉だけは信じております。合掌。



その8 大谷翔平のMBPはやはり「論語と算盤」

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(花巻東高校野球部 佐々木監督)朝日新聞より

 

 

「論語と算盤」は書きたいことはたくさんあります。

もう今も原書を何度も読んでいるといろいろなことが

思い浮かびますね。

ぜひ実際に手に取ってお読みください。

 

最後に素晴らしい「大谷選手ネタ」を披露して終わりましょう。

大谷選手の「マンダラ・チャート」をご紹介しましたが、

自画自賛ですが、読み通りの展開になりましたね。

ご存じの通り、メジャーリーグでMVPを獲得しましたからね。

もうそれを予想してこのブログ書いていたようですね。

 

やはり「マンダラ・チャート」のおかげで大谷選手は

世界ナンバーワン・プレーヤーになったのです。

 

でも不思議に思いますよね。

 

「高校生がこんなこと自然と思いつくはずがない」と。

 

やはり、これを指導した方がいたのです。

MVP獲得により、今急に脚光を浴びている方ですね。

 

花巻東高校硬式野球部の佐々木博監督です。

 

朝日新聞の11月18日付の朝刊

「大谷翔平選手や菊池雄星選手の才能を『常識』で支配せず

意識の変革で開花」

 

読まれましたか。本当に驚きました。

 

記事にハッキリ書いてありました。

 

「私は渋沢栄一の『論語と算盤』が好きなのですが、

野球選手にとって運動能力は算盤です。」

 

これは感動しました。

 

「運動能力こそが算盤」なのかと。

 

渋沢栄一は「算盤」を「経済や商売」と考えましたが、

読み方によっては、「運動能力」にもなるのですね。

 

これどういうことか詳しく書いてありました。

高校野球の指導者として、大谷選手のように、

「運動能力」のある選手と、そうではない選手がいると

いうのです。

 

それは確かにそうでしょう。

誰もが大谷選手のように大リーガーにはなれない訳ですから。

 

「運動の能力」がある選手と、そうではない選手には

必要な練習が違うのです。

指導者は各選手に合わせた練習やアドバイスをしなければ

ならないというのです。

 

「投手は走り込みすべし、という指導はしていません。」

 

「大谷選手や菊池選手は入学から20キロ体重を増やした」

 

指導法が普通のコーチとは違いますね。

さすが、「論語と算盤の愛読者」ですね。

 

 

「私はビジネスの発想を参考にしています。

まずは適性を見極め、本人に合わせたポジションや

役割に合わせて、才能を伸ばしていく。」

 

「私が重視しているのは、考え方のインストールです。

部員たちに目的と目標の違いを伝え、目標達成のための数値を

明確にし、事細かく設定させます。

大谷や菊池はこのときに、すでに目標としてメジャー入りを

あげていました。

何をするにせよ生きていくにはこの考え方が欠かせない。」

 

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(大谷翔平の実際のマンダラ・チャート)

 

 

まさにこの「マンダラ・チャート」です。

 

実物がコレです。

大谷選手の直筆でしょう。

大谷選手自ら考え、どうしたら目標を達成できるか

思いついたのです。

 

「考え方や生き方といった論語の部分が大事です。」

 

「マンダラチャート」に「人間性」が書いてある理由は

これです。

 

さらに、「運」の欄には「あいさつ」や「ゴミ拾い」が

ありますよね。

 

米国で報道されていますが、

「あいさつ」や「ゴミ拾い」など人間性を加味されてこそ

満場一致でMVPに選出されてのだと。

 

大谷選手も間違いなく「論語と算盤」を読んでいるはずです。

 

これは今年一番話題となる本に「論語と算盤」

が選ばれそうですね。

 

日本のベストセラーのMVPになりますよ。

 

(がんばれ! 大谷選手の『論語と算盤』シリーズ 
 おしまい)

 

 

 

 

 

 



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