TKPの売上推移。
これみて驚きますね。
講演会で度肝を抜かれたお話。
たぶんこれを見せられたら、誰でも信じられないのでしょうね。
「こんな成長する企業があるのか・・・・」
創業からわずか8年で100億円突破。
貸会議室という一つのビジネスでこれだけ・・・。
企業コンセプトは
「貸会議室業界NO1から世界へ」
「ITとリアルビジネスの融合」
ITについては、もともと彼はネット銀行出身ですからね。
ITを駆使して貸会議室ビジネスに利用しているのは
十分理解できます。
貸会議室という「リアルビジネス」で
どう相乗効果がているのでしょうか・・・。
なぜこれだけの売上が上がっているかというと
「派生ビジネスを強化」しているから。
会議室や宴会場を持っているから、
そこに派生してくるビジネスに
力をいれているのですね。
会議をやればお弁当が必要ですよね。
そのためのお弁当工場を内製化。
宴会にはパーティーがつきものですからね。
もちろんケータリング事業も。
会議をやれば、プロジェクターやスクリーンが必要ですからね。
もちろん、そのためのレンタル事業。
遠方からの会議の参加者のための宿泊事業。
海外展開する企業のための通訳サービス・・・。
河野社長。なかなか着眼点がするどいと思いませんか。
その4 6年後を見据えて・・・
この本はライターである作者の丹念な取材に基づく本ですね。
ということはある意味「ブランディングの本」ではないでしょうか。
つまり、この会社は監査法人が入っているし、ベンチャーキャピタルも
出資しているので、早晩上場公開するのでしょうね。
ですから、上場公開に向けて、ある程度TKPを「ヨイショ」した内容に
なっているのですね。
ちなみに2015年2月期は売上140億円ほど。昨日のグラフも少し
「下駄をはかせて」います・・・。
これは自称「経営者本評論家」としては気をつけなければいけない点
でしたね。
ただ、TKPの手掛ける「貸会議室」というビジネスは今後どうなるのでしょうか。
ホテル自体が会議室を運営していけば、間違いなく競合となり、
そう簡単にはいかないのではないかとも思いませんか?
その答えとして、巻頭の星野リゾートの星野社長との対談が
実に面白いです。
ホテル再生の先駆者である星野社長が、このTKPのビジネスの将来性を
ズバリ言い当てています。
このビジネスの問題点は、「他社がいとも簡単に真似できるということ。」
つまり、競合他社との差別化をはかり、いかに参入障壁を作るか
ついうことにつきるそうです。
実は、星野リゾートもホテル再生事業として、いち早くブライダル事業を
手掛けたからこそ、それを痛感しているみたいです。
設備投資を繰り返す必要性があり、思ったより収益性がなかったということを
正直に述べています・・。
ただ星野社長があと5年後のことを想定してビジネスを
考えているということが非常に参考になりました。
「2020年のオリンピックのために造られた施設は
稼働率が悪くなる。そのための対策を今から考えないといけない・・・。
TKPが2021年から大活躍するのは間違いない・・・」
なるほど!と思いませんか。
TKPのビジネスとは少し離れますが、星野リゾートグループも
そのオリンピック後の対策をしていることを知りました。
これは驚きましたね。簡単に言えば「オフバランス」戦略です。
「星野リゾートも32施設を全国で展開しているが、これをリート
『不動産投資法人』にほとんど資産を移している・・・。」
2020年の東京オリンピックの後を考えビジネス構築する。
この点だけでもこの本を読む価値は十分あると思います。
(ガンバレ!TKPシリーズ おしまい)



