その1 AIで考えるスキルを得るための本 



AIを使って考える


今話題のAIの本。

売れているらしいので、amazonポチ買い。

自分の苦手な分野をあえて勉強するために

読みます。

こういう書評のよいところは、というより

ブロガーにとってのメリットは、

「本を読みこなす」

ということなのです。

 

無駄に何年も書評を続けていますが、

「このブログを読む方のために」

というより自分のためにも書いているのです。

理解しなければ書けないからですね。

 

実はAIの本をいろいろと探していました。

「AIを理解するにはどうしたらよいのか?」

真剣に考えていたからですね。

でもこの本のコメントに共感しました。

 

「これは、「AIを使うための本」ではありません。

これからの時代で必須となる「考えるスキル」を

得るための本です。」

 

つい「AIを使ってどうする?」

みたいなことを考えがちですが、考えるスキルを

AIによって得る・・・。

「どういうことだろう?」

思いますよね。

 

20251003-114207

 

著者は「石井力重」氏。「りきえ」なんだそうです。

初めて聞くお名前です。

1973年生まれ。

東北大学大学院理学研究科を修了(理学修士)後、

大手電機メーカー系専門商社にて5年間勤務。

さらに、東北大学大学院工学研究科および

経済学研究科の博士後期課程にて創造工学を研究。

 

まあ当たり前ですが、「AIを研究して20年です・・・」

という方は世の中にはいないですからね。

「創造工学」という学問です。

かみ砕いて言えば「アイデア発想」ということ。

これにAIを使おうということなのです。

 

何だかまだわかりませんか・・・??

AIについては日進月歩です。

AIの使い方という観点から書かれた本は

「半年後にはもう古い」

と言われるらしいのですね。

 

「10年は本棚に残るものを目指しました」

 

という著者の言葉です。

その言葉を信じて読み込んでまいりましょう・・・。





その2 AIで対話するときの注意点 


AIによって考えるということは

いったいどういうことだろう?

 

私のようなAIオンチの方はもう迷って

しまいますね。

 

でもやはり「この本の使い方」

結論から申し上げましょう。

 

「この本にある56個の魔法の プロンプト。

プロンプトとは指示文ですが、

これをコピペして質問することを

繰り返せばいい」

 

もうここがポイントなんでしょうね。

つまりAIが教えてくれる質が

全く違ってくるというのです。

 

ChatGPTが普及して数年ですが、

使いこなしている大企業のサラリーマンは

ともかく、中小企業ではそれほど普及は

していないと思うのです。

 

なぜなら

「ChatGPTってまだまだだな・・・」

と素晴らしい答えがでてこないことに

いらだちを覚えるからですね。

 

プロンプトの出し方がまずいのだと・・・。

 

まず冒頭この確認から。

 

「AIと対話するときに5つの注意点」

1.はっきり具体的に聞く

2.全体像を伝えつつ、聞く

3.いっぺんに聞かずに、1づつ聞く

4.AIのハルシネーションに注意する

5.自社の「守秘義務ルール」に注意する

 

どうでしょう。ここだけでも勉強になりますね。

1.〜3.は相手は機会なのですね。

人間同士のコミュニケーション能力。つまり「察してください」は

ないというのですね。

 

5.は上場企業の方が肝に銘じておくことでしょうけど

4.のハルシネーションこれは大事ですね。

「幻覚」という直訳ですがまさに「ウソ」ですね。

最近実はこの問題多いのです。

若い経営者から

 

「先生!ChatGPTがこう言っていますけど?」

 

そういうことを平気で聞いてくるのです。

かなり間違っているのですが

「ChatGPTが正しい」と信じている方に

説明するのも大変です。

結構いかにももっともらしく書いているのです。

 

長文のやりとりを読まさられたうえで

いちいち返答しなければならないのです。

どこかの税理士のブログか何かから

持ってきているのでしょうね。

 

あれを読むたびに税理士ブロガーとして

恥ずかしい思いになります・・・(少し反省)






その3 AIによるアイデア出し 



まず申し上げますが、この本の情報量は膨大です。

これを一個一個取り上げていたらキリがないですね。

ただ読みながら

「アイデア出しにそうやって使うのか・・・」

結構勉強になります。

 

端から全部読むのではなく、その時々で

見返せばいいのでしょうね。

ただ上場企業の企画マン出ない限り、

常に新規事業を考えている方は少ないでしょうね。

読みながら思い出しましたが、40年近く前に

某野村證券で新規事業の企画マンでした。

あの頃はバブル絶頂。

新規案件がいくらでも飛び込んできましたね。

当然あの頃はAIなどあるはずもなく

それこそネットもなかった時代。

本で情報を得るしかなかった。

 

まあ今の企画マンは楽でしょうね。

でもこれだけAIが発達してくると

コンサルタントもいらなくなるかも

しれないですね・・・。

 

「自由な発想で考える」

 

企画の原点のような言葉ですね。

既存の価値観にとらわれないというところ

でしょうか。

 

でも言うは易し。これが難しいのですね。

これをAIに頼るのです。

プロンプトは

 

「・・・この問題から連想できる単語を

30個上げ、次に関連が薄くてもいいので

連想できる単語を100個あげてください」

 

これ自力で考えたら実に大変ですね。

昔このホームページを作るときに

ホームページの作成屋さんに

 

「吉田信康税理士事務所の特徴を

100個あげてください」

 

と言われたことを思いだしましたね。

 

もう20年も前のことになりますか。

これ本当に難しかったですね。

でも上げながら考えたのは非常に

良かったと今でも覚えていますね。

 

そうなると今のホームページ屋さんは

楽ですね。

AIでホームページが簡単に作れそうですね・・・。





その4 AIで収支予想を出す 


「ビジネスアイデアの収支予想を出す」

 

これ重要でしょうね。

プロンプトはこうです。

 

「『・・・・』というアイデアを

「自社や自社のビジネス形態の特徴」の新事業として

事業化した際の月次の売上、コスト、人員、

利益率を、一か月目から18か月目までを

省略せずに毎月詳細に記載してください。」

 

まさにコンサルタントの仕事をしてくれるのですね。

だからこそ今後はコンサルタントはいらなくなる

というのですね。

 

ただまさにここで「AIを使って考える」ことが

重要でしょうね。

AIがその回答まで出すわけではないのでしょう。

その前提となる数字の根拠を考える訳ですからね。

 

 

今までで多くの新規開業のケースを見てきました。

多くはエクセルで計算式入れて、

「売上の10%ずつの伸び」

など適当に作っているのがほとんどでした。

日本政策金融公庫に

「創業支援融資を頼みたいので事業計画を

どうやって作るのですか?」

と何度聞かれたことでしょう。

 

 

ただプロンプトに

「想定してもらいたい業種・業態・目的」

など詳細にいれることにより、既存のデータを

参照して計算してもらえる

というのです。

これは使わない手はないでしょうね。

プロンプトの例文がでていました、

かなり詳細に書いてありました。

これぐらい綿密に検討することこそ

「AIを使って考える」

ということなのでしょう。

 

 

日本政策金融公庫は提出された事業計画書を

AIを使って検証しているのかもしれませんが・・・!?

 

 

事業計画ができたら次のプロンプトはこうです。

 

「この事業を立ち上げる際に、初期の顧客獲得の戦略

としてはどのようなものがありますか? 

優秀な起業家の立場から具体的に提案してください。」

 

いうまでもなく「初期の顧客の獲得」が一番重要ですからね。

本当にコンサルタントの方もう仕事がなくなりそうですね・・・。





その5 AIで見落とし箇所を探す 



見落としていた「切り口」をみつけす

 

これも参考になりますね。

こういうのはまさにAIがお得意のようですからね。

例題は「仙台で販売しているカステラ屋」。

お菓子の東京進出をAIに考えさせます。

 

もちろん、今まで社内でいろいろと検討していた

でしょう。

でもその「出尽くしたアイデア」をさらにAIに

考えさせるというのです。

 

プロンプトは

 

〈これまで仙台でしか販売を行っていなかった人気のカステラ屋

表面がつるり、中がしゅわっと不思議な食感)が、

いきなり東京に出店もしくは販売を開始し、黒字化〉というお題で

アイデアを出してきました。

アイデア群の偏りから、まだ考えられていないアイデアの方向性を

見つけたいです。

以下のアイデア群の偏りとして、どんなものがあるか教えてください。

 

いままでのアイデアを羅列します。

社内の企画部が必死になって考えてきたアイデア・・・

 

さらなるアイデアがAIによって

考え出されます。

 

1.デジタルマーケティングの強化

2.サステナビリテイとエコロジーの強化

3.コラボレーションとの提携

4.テクノロジーの活用

 

詳細まで書きませんが、想像はつくでしょうか。

何となく戦略コンサルタントが打ち出してきそうな

テーマですね。

社内で「バカ高い」コンサルタント費用を払って

コンサルタントに頼むとこういうアイデアを出してきそうですね。

ことによるとそのコンサルタントもAIを

使っているかもしれません。

 

でもそういってきたら

「先生・・・それこの間AIも言っていました・・・」

と言いましょう・・・!!




その6 AIで上司の反応を探る 



企画が固まったらこういうプロントを

作ります。

 

「この企画に、上層部はどのように反応するか、

指摘事項を教えてください。上層部が重視する評価軸は、

一般的な大企業のものを援用してください。」

 

まあこんなプロンプトは大企業の企画部が

考えるか、上場企業に提案しようとする

コンサルタントが使うのでしょうね。

 

非常にサラリーマン的なお話ですね。

これ読んで40年前の企画マンだった頃を

思い出しました。

 

「上層部はどんな反応をするか」

 

何て考えもしなかったですからね。

 

つまりこれは

 

AIに、上司の代わりに指摘してもらう技法

 

だというのです。

上司ならどうダメ出ししてくるか

AIに考えさせるというのですね。

 

「ダメ出しの模擬」

 

 

上層部が

「こんなレベルのことを言わなきゃいけいけないのか」

と思うようなレベルの指摘は受けずに済みます。

 

何だか情けないお話ですが・・・。

因みに中小企業においても的確な答えが

かえってくるそうです。

 

さらに追加するプロンプトは

「上層部が重視する評価軸は〜〜という点です」

などと言語化して、プロンプトに追加すればいいそうです。

 

でも結論的に

「これらの打ち手も盛り込み、

当初の企画をバージョンアップした企画書を

作成してください。」

 

それなら最初に考えろよ・・・。

となりますね。

でも賢い上司なら

 

「来週検討する企画案は・・・

AIに考えさせたらこういうこと。

これを上回る答えを自分で考えてください」

 

どうでしょうか?

つまりAIで考え尽くしてから・・・

そうでないと企画マンはいらなくなりますからね。




その7 AIに販促を任せる 


販促をAIに任せる方法ですね。

プロンプトはこれ。

 

「そのアイデアを効果的に見せる30秒ビデオ

のシナリオを描いてください。

カットごとにビジュアルを差し込む場面について、

画像生成AIへのプロンプトを示してください。」

 

どうでしょうか?

莫大な広告費がかけられる大企業なら

これを電通や博報堂に依頼すれば簡単ですね。

でもそんな経費もかけられない中小企業なら

どうでしょうか?

 

CM制作とまで行かなくても、

新規の商品・サービス企画や新規事業の

提案を行う際、ほとんどの方がスライドによる

プレゼンテーションで説明するのですね。

その際に「動画」を活用する企業が多いと

いうのです。

SNSで宣伝することも当然可能でしょう。

そういう企業も増えているはずです。

 

カット割りも含め詳細の指示が

でてくるそうです。

 

でも一度にこちらの思うような

シーンがでてこないでしょう。

 

プロンプトにさらに追加します。

 

いいですね。ただ、このサービスは・・・・

ということを前提にしています。

 

それを加味してみてください。

そうすると違うシナリオ案を

出してくるのだそうです。

 

さらに付け加える場合は

 

いいですね。このサービスは、・・・・

という点も訴求してほしいです。

 

でもこれを繰り返すことにより

自分の理想に近づけていくというのです。

 

これを石井力重さんの提唱する

「人機共想」(じんききょうそう)

 

人工知能(AI)が協力して思考し、

アイデアを生み出す創造的なプロセスや姿勢。

AIを単純な道具として使うのではなく、

人間がAIを「思考の相棒」と位置づけ、

お互いの強みを生かしながら創造性を

高めていくという考え方なのです。

 

気の利かない部下、頭の固い上司と

やり取りするより、間違いなく生産性が高くなるはずですね・・・。



その8 AIで未来予想 


いろいろ書きたいことは多いのですが

まとめましょう。

やはりプロンプトにつきますね。

どうプロンプトを作って適切な回答を

導出せるかが重要なのでしょう。

 

最後にたぶんAIに一番苦手な分野。

未来予測です。

 

「株価が現在あがっていますが日経平均5万円を超えて

まだまだ上昇するのでしょうか?」

 

ついかつての「証券マンだった性」ですね。

AIに聞いてみました。

 

「株価や日経平均の今後の動きについては、

多くの課題によって影響を受けるため、

確定的な予測は難しいです。」

 

最初から言い訳です。

以下もっともらしい言い訳が羅列されていました。

まあそうでしょうね。

 

でも経営者にとって「これからどうなる?」

というのが一番聞きたいところでしょう。

 

 

「100年後の・・・はどんなものだと思いますか?」

 

これもプロンプト例示にでていました。

これは聞きたいですね。

 

100年後の税理士はどうなると思いますか?

 

これも思わず聞いてしまいました。

 

全部はアップしませんが

 

「税理士は従来の会計・税務の枠を超え、

テクノロジーと人間の創造性を融合させた

高度なビジネスパートナーが

今後進化すると予想されます。」

 

アイデアを考え、企画に整えて実行することは、

未来をつくることです。

では、「どんな未来をつくりたいのか?」。

仕事において何かしらのアイデアを考えるすべての人たち

が常に問われ続けていることでもあるはずです。

 

AIで明るい未来を作りたいですね。

 

ガンバレ! AIに負けるな!シリーズ おしまい)






 

 

 

 



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