私は囲碁暦40年の大の「囲碁好き」でありますが
本業とどう関わるか、経営に役立つか結構真面目に考えていたのですね。
単に趣味だけでやっているのではないのです。
囲碁をやられたことのない方のために、囲碁を少し解説してみましょう。
誰でも知っている戦国武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。
この三人が囲碁好きであったことは有名なお話なのですね。
本能寺の変の前日に織田信長が囲碁をたしなんでいたことも
本当らしいです。
戦国武将が好んで囲碁をやっていたことは、兵法にも
つながるからでしょうか。
このあたり何となく想像つきますね。
明治に入って西郷隆盛も囲碁好きで有名でした。
西南戦争で大敗したあとも、逃げる最中にも囲碁をやっていたそうです。
では、本題に入って「経営に役に立つ」のでしょうか?
まず、囲碁は、序盤、中盤、終盤の局面に分かれます。
会社経営も、設立、発展、など様々な局面がありますね。
私も職業柄、企業経営の終盤=廃業に多く関わってきました。
ということは、囲碁の序盤、中盤、終盤の三局面があるとしたら
企業経営にも、「設立、発展、廃業」など局面があるということなのでしょう。
それぞれの局面において、形勢判断をし、構想をめぐらし最善手を打つ。
やはり経営に通じるものがあると思いませんか・・・。
私もそんな本をいずれ書きたいのですね。
「経営に通じる囲碁」
「経営と大局観」
どうでしょうか。
でも今書くとしたら、やはりこれでしょうねね。
「もしドラッガーが囲碁を打ったら」
その2 もしドラッガーが囲碁を打ったら
これはご存知ですね。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」
の完全パクリですね。
この本は今から1年以上前にこのブログで取り上げたのですね。こちら
そのときはそんなに売れると思わなかったのですが、
なんと大ベストセラーになってしまいました。
AKBが主役で映画化もされましたね。
これは都立程久保高校の野球部のマネージャーであるみなみちゃんが
ドラッカー理論により甲子園に出場するという「涙のスポコン物語」!?
ドラッカー理論と高校野球というミスマッチが良かったのですね。
それなら、ドラッカーと囲碁の方がはるかに自然です。
少し「独創的」に解説してみましょうか。
ドラッカーの理論では、「マーケティング」と「イノベーション」が重要です。
「マーケティング」のためにマネージャーのみなみちゃんが、
程久保高校野球部を一つにしようと、
野球部全員に会って話を聞きましたね。
ドラッカーのいう「マーケティング」とは結構難しい理論では
ないかと思うのですが、日本語でいうと「マーケット」とは「市場」ですから
市場調査ということでしょうか。それから発展的に「顧客創造」なんても
訳されていますね。
では囲碁で言うとどうなるか?
「形勢判断」
なのですね。
もっとカッコイイ言い方では「大局観」でしょうか。
囲碁は常に「勝っているか負けているか」読む力が要求されます。
もっと言えば、「相手の力を見抜く力」も。
マーケティング=大局観と訳せないですかね?
では「イノベーション」はどうか。
ドラッカーの経営学ではこの「イノベーション」も重要ですね。
独創的なやり方で他社を圧倒する。これができたら経営的に有利であることは
誰でも理解できるでしょう。
マネージャーのみなみちゃんは、常識的な野球では絶対ありえない
「ノーボール・ノーバント」作戦という「イノベーション」を行いましたね。
では囲碁では?
囲碁の必勝法は「局面で最善手を打ち続けること」です。
当然相手が気がつかないような最善手ですね。
イノベーション=最善手・独創手ですね。
どうでしょうか。
「もしドラッカーが囲碁を打ったら」
きっとこれも映画化されますかね・・・?
その3 もしビルゲイツが囲碁を打ったら
実は、マイクロソフトの創業者ビルゲイツが囲碁愛好家であることは
囲碁ファンの間では知られているお話です。
今から10年も前のお話ですが、立教大学で講演を受けたときに
ビルゲイツが話した内容が今でもネットで出ています。
韓国からの留学生から教わったそうで、当時在籍していたハーバード大学には
強い相手がいなかったのでMITまで行って打っていたそうです。
しかもその講演で
「碁のソフトウエアはあまりよくないですね。」
といっていたのが衝撃的ですね。
かなり強いような口ぶりですね。
10年前の囲碁ソフトは棋力はせいぜい初段くらいですから
それ以上の棋力だったのでしょう。
その頃ウィンドウズが爆発的に売れていた頃ですよね。
ウィンドウズ2000でもMEでもプログラムに
「アクセサリ」で面白くないゲームがついていましたが
ビルゲイツがもう少し本気だして、すべてのウインドウズPCに「囲碁ソフト」が
プレインストールされていたら飛躍的に囲碁ファンが増えていたでしょうね。
実は、現在でもビルゲイツがかなりの囲碁好きであることを
あるプロ棋士から聞いたことがありますので、
すべて本当のことなのですね。
今はボランティア活動なども熱心にされているようですから
世界中の子供達に囲碁を広めるような施策を彼自身から
積極的にやってもらいたいですね。
ついでにネット検索していたら
あの大リーガーのイチロー選手も囲碁をやることを見つけてしまいました。
本当なのですね。
こちら
プロ棋士が代表を努めるサイトですから、これも本当のお話なのでしょう。
マリナーズのオーナーは任天堂ですから、
囲碁ソフトをどうして作らないのでしょうか。
「イチローとレッツGO(碁)!」
なんて・・・。
その4 囲碁は経営に本当に役に立つか
ドラッカーやビルゲイツ、ついにはイチローまで出てきて
本題とはかなりそれてしまいましたね。
ドラッカーがもし生きていたら、今の日本の現状をどうとらまえて
どんなアドバイスしただろうと本当に思いませんか。
ドラッカーがもし囲碁を打てたら、
まさに、日本経済のどんな「形勢判断」をし、
どんな「次の一手」を打っていたか。
やはり今だからこそ考えますね。
経営に絶対に役立つという信念から、このテーマで解説しているのです。
囲碁というのは、単なるゲームではないのですね。
すべて自分の頭で考え、自分の力で打つ。
そこに偶然性が入り込む余地がまったくない。
そこが実に面白いし、囲碁の良さだと本当に思うのです。
テレビゲームとは違うのです。
よく麻雀と比較されますが、麻雀はまさに「運」という偶然性が
強よすぎますよね。
囲碁はまさに初手から自分の力。
運に頼るなど絶対にありえません。
麻雀ならプロに偶然勝つことはあるかもしれません。
でも私が井山名人に1000回打っても一回も勝てないでしょう。
(絶対に1000回も打ってもらえないでしょうけど・・・)
囲碁は経営に本当に役立つか?
これは今後実証していきます。
しかし
「もしドラッカーが囲碁を打ったら」
これ我ながら面白いこと思いついたと思うのです。
「ヒカルの碁」という人気アニメが昔ありましたね。
主人公のヒカルに最強の天才棋士の霊が乗り移って
ヒカルを強くしたのですね。
こんなストーリーの本はどうでしょうか。
『 新ビジネス版 ヒカルの碁 』
『ヒカルが大人になって、今度はドラッカーの霊が乗り移る・・・。
囲碁を打ちながら、今度は最強の経営を学ぶ。
プロ棋士として囲碁も勝ち続けながら、東北地方に最強の企業を築き上げ、
日本を復興していく。』
どうでしょうか。題名は
「もしヒカルがドラッカーのマネジメントを学んで
東北で囲碁を打ったら」
脚本書きましょうかね・・・。