その1  今年一番のベストセラー



JASON



大ベストセラーのご紹介ですね。

累計販売部数では58万部を超え、

今年一番ヒットした本だそうです。

なんと年間ランキング「三冠!」

 

これだけインフレが進み、物の価値と金の価値に

対して不安な昨今、普段投資をしない人にとっても

「自衛策」として読まれているのでしょうか。

 

「億り人」を取り上げている以上、

私もこの本に触れないといけないですからね。

 

この本は2021年11月に発売されたものです。

発売当初から話題になっていて、

一応購入はしてありました。

 

厚切りジェイソンとはご存じのように

お笑いタレントなのです。

 

ななめ読みして、

「なんだ・・・やはり・・・」

とタレント本程度の認識でいたのですね。

 

先日、脱サラ起業で「億り人」! のブログで

 

「FIRE」(Financial Independence,Retire Early)

を解説しましたが、

彼自身も、「たった13年で」FIREした方なのです。

 

厚切りジェイソンはお笑いタレントでありながら

IT企業にも勤めていたため、

コロナで芸能活動ができないながらも、

この投資をやっていたおかげで、

運用益で暮らせたんだそうです。

そういう意味でまさに「FIRE」ですね。

  

一応その投資方法をご紹介しましょう。

  

実にシンプルな投資方法です。

 

「長期・分散・積立」

 

 

最初読んで、元証券マンとしては、まったくもって

物足りないと感じたくらいです。

まあ、証券会社のよくある「初心者向けセミナー」で

必ず言われるようはフレーズですね。

 

でもどうやってその「長期・分散・積立」を

やるかなのですが、これもまた

その「初心者向けセミナー」で

薦められるもの。

 

「トータル・マーケット・インデックスファンド」

に投資すること。

 

つまり、個別の銘柄には一切手を出さずに

投資信託しかしていないのです・・・・。

 

ということで投資初心者向けに解説してみましょう。



その2 米国株のインデックスファンド投資


ではそのジェイソン流の投資法。

「米国株のインデックスファンドに定期的にコツコツ

お金を入れていくだけ」

 

実に簡単、シンプルです。



ではその「インデックスファンドって何?」

ということから説明しましょう。

簡単に言うと「株価指数に連動している」ファンドが

「インデックスファンド」ですね。

インデックス=株価指数 ですから。

 

それ以上のパフォーマンスを追求するのもとして

「アクティブファンド」もありますが、まさにプロの

ファンドマネージャーの腕にかかっているのですね。

当然リスクも伴うものです。

 

ジェイソンの勧めるアメリカの「インデックスファンド」の

代表的なものを二つご紹介。

 

「S&P500」

 

20221221-084759

 

上位4社は言わずも分かるGAFAMですね。

グーグルを除く4社が入っていますね。

いまツイッター社を買収して話題のイーロン・マスク氏が

代表のテスラも入っています。

つまり、アメリカの超優良企業トップ500社に投資すると

いうものですね。

 

「VTI」

というのもあります。

 

20221221-084829

 

これは先ほどのS&P500と上位10社は

かぶりますが、なんと中小企業も含む4000社も

投資しているもの。

 

ここでお断りしなければいけないのですが、

ジェイソン氏のお勧めに従って、この米国投資信託を

購入した日本人もかなりいたそうです。

 

でもこのお話はかなり有名なのですが

今年5月の米国株の大暴落の際に大幅に値下がりしたのですね。

よって、ジェイソン氏はかなり批判されたのです。

そのため非難殺到で「ツイートを全消し」してしまったのですね。

 

 

でも投資というのはこういうモノなのです。

 

「絶対儲かるものではない」のです。

 

ここ大事ですね。

 

「個別銘柄への投資は危険ですが、投資信託安全です」

 

そんなことも言ってはいけないのですね。

投資の基本です・・・。

 


その3 ジェイソン流経営学?



ということでこれ以上「投資」の解説はしません。

あとは「自己責任で」この本を読んで実行してください。

 

この本を取り上げたほんとうの理由を書きます。

ジェイソン氏の節約術を学んで経営に役立てて

欲しいからです。

 

20221221-084647

 

 

「ヘドニック・トレッドミルの仕組み」

 

が出ていました。

人間の心理をズバリついたものですね。

 

経営者の方々にこれを問いたいのですね。

起業開業したころには必死に努力されて、

ある程度手に入れてしまうと、あの努力されていた頃を

忘れてしまうのです。

 

例えば、少し利益が出てくると、

交際費をどんどん使っていくのです・・・。

お店も昔は居酒屋だったのが、いつも間にか

高級割烹料理屋か高級フレンチ・・・。

また「節税と称して」(多分言い訳にして)高級車を

購入してしまうのですね。

 

 

「『それは本当に自分が欲しいものか』ということを

僕自身も家族も考えるようにしている」

 

「資産を作りたいのならまず支出を見直す」

 

なかなかジェイソン流は役に立つ考えなのです。

経営者の立場から考えるのなら、

 

 

「『それは会社の売上獲得のために本当に必要なのか』

ということを、社長自身も社員全員が

考えるようにしている」

 

「利益を出したいのならまず支出を見直す」

 

ジェイソン流の経営学にすぐ置き換えられると

思うのです。

 

 

あとジェイソン流の本気の節約術を学んでください。

著作権に触れそうなので!?これ以上は書きません。

 

でも経費見直しプロジェクトは、以前ご紹介した永守流の

経営術が秀逸でしたね。

「経営とお金の原則」こちら

 

2兆円も売上がある永守氏の日本電産は

「Kプロ」(経費削減プロジェクト)があるのでしたね。

 

「1円稟議」を実践して社長自ら経費をチェックするのです。

当然、永守社長は高級割烹や高級フレンチ何て絶対に

行きません。

もちろんベンツなんか乗っていません・・・。

また「ゴミ箱チェック」なんて荒療治もありましたね。

 

日本電酸では社長自ら実践するのです。

 

ジェイソン流の節約術の中で

「家族がお金に対して同じ価値観を持つ」

ということが紹介されていましたが、

やはり経営にとっても同じでしょう。

 

「社員がお金に対して同じ価値観を持つ」

 

ということなのですね。

 

それを社長自ら実践し、社員と共有するのです・・・。




その4 ジェイソン流の節約術は参考になる


企業経営者にとって、「ジェイソン節約術」は参考になるとは

思います。

 

「マネーリテラシー」

 

という言い方をしていました。

ジェイソン流に解説すると、

「お金とうまくつきあうための知識や判断があるか」

ということですね。

 

「ITリテラシー」

 

という言葉はよく聞くけど、確かに経営にとって

 

「マネーリテラシー」

は重要ですね。

これはぜひ身に着けておくべきことなのでしょう。

 

いろいろ考えるべきことはたくさんあると思うのですが、

一点お勧めするとしたら、

 

「支出を見直す第一歩は可視化すること」

 

これはうなずけますね。

世の経営者は、自分の会社の経費の内容を見ることすら

しない方も多いのです。

自分が率先して使っていたら当然でしょうね・・・。

経費を可視化することは、アメーバ経営を実践されていた

稲盛さんも同じ考え方ですから。

 

ジェイソン流は経営にも参考になると言いましたが

ただ一点だけ意見が異なるところがあります。

 

「良い借金と悪い借金」

 

彼の考えは

 

「悪い借金は消費者金融やリボ払いの高い金利の借金」

 

まあそれはそうでしょうね。

問題だと思うのは

 

「住宅ローンはいい借金になり得るんだ」

 

こう言い切っているのですね。

 

「住宅を変える分の現金は投資に回し、住購入費はローンを

組む。すると住宅ローンと投資分の金利は利益になるんだ」

 

これは米国など高金利政策の国では有効でしょうけど

日本ではちょっとありえないでしょうね・・。

ここだけは鵜呑みにしない方がよさそうです。

 

Imgrc0068512017

 

 

「住宅を買うべきかどうか」

 

というお話は、そもそも私が経営術のバイブルとしている

「金持ち父さん 貧乏父さん」に出ている有名な考え方が

あるのですね。

 

この本はもう20年も前に出版された世界的な大ベストセラー

でした。

 

それは

 

「自宅を購入することは浪費の代表格だ」

 

とハッキリ書いてあることです。

分かりますか?

 

「居住のための不動産は将来的にお金を生み出すことのない

負債と考える。」




その5 ジェイソン流はそもそも日本に合っていない!?


「住宅は資産ではなく負債である」

 

この言葉に20年前結構衝撃を受けました。

 

「キャッシュを生み出すのが資産である」

 

著者はアメリカの公認会計士の方だったのですが

当時そういうベストセラーをむさぼり読みましたね。

 

20221227-085748

 

ちょっとご紹介すると、こういう図。

これは当時よくコンサルタントが

「パクって」使っていますしたね。

「金持ち父さん 貧乏父さん」の根本的思想です。

 

左側が従業員と自営業者。

お金持ちになれない層ですね。

右側にならないとお金持ちになれないのです。

 

20221227-090037

 

「ラットレース」という言葉にも衝撃を受けましたね。

当時は私も個人事業主としてはまさに駆け出し。

ラットのように走り回っていましたから。

 

「真の経営者にならなければならない」

 

 

そう思っていました・・・。

いろいろ書きたいことはあるのですが、

もう年末ですからね。

そろそろまとめましょう。

 

ジェイソン流の考え方は、確かに素晴らしいと思うのですが、

やはり「住宅ローンは正しい借金」という考え方には

納得できません。

 

これを鵜呑みにして、今不動産市況が活況なのは

若い「パワーカップルが」ローンを組んで

高額マンションを買っているからでしょう。

そういう方々は間違いなく積立ニーサや

海外投資信託を買っているのでしょう。

 

ただここで申しあげたいのですが、

「ジェイソン流」にしろ、「金持ち父さん 貧乏父さん」にしても

やはりアメリカの考え方なのです。

 

アメリカで資産を構築するなら真似すべきだとは

思いますが、ここ日本では通用しないのではないでしょうか。

あと、「金持ち父さん 貧乏父さん」も時代が違いすぎます。

もはや20年前の考え方ですから。

 

今年最後に私が言いたいこと。

もう分かりましたか?

 

 

「ジェイソン流」と、「金持ち父さん 貧乏父さん」を

合体して、「令和の時代にあった日本流の資産構築術」が

あるはずなのです。

 

「金持ち父さん 貧乏父さん」は

サラリーマンなら収入から税金払ったのちの

手取りから資産を構築せざるを得ないのです。

だから金後になれないのです。

 

経営者は会社を使って節税を考えながら

資産構築できるのでしたね。

だから金持ちになれるのです。

それにジェイソン流の節約術を加味したら

だれでも「億り人」になれるのではないでしょうか。

 

詳しくはこの本にまとめます。

 

「あなたも億り人 脱サラ起業なら誰でも『資産一億円』

 

来年の初夢でした・・・。

 

この1年間ありがとうございました。

またもっと勉強していきます。

 

良い年を!

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