その1  ショッキングなタイトル


my fault


またまたタイトルにつられて「アマゾン衝動買い」した本の
ご紹介。
こんなショッキングなタイトルをつけたからでしょうか。
何故か売れているみたいですね。


さらに副題も
「コンサル業界の仕事の実態、表から裏まで
全部語ります。」
「前代未聞!
気鋭のコンサルが内幕を暴露した全米騒然の問題作!」


もうこれだけで「なんじゃこれ?」と本を手にするでしょうね。
また出版業界で「タイトルだけで売る本」として
一つのメルクマールになりそうですね・・・。


まあ、「コンサルタントってなんだろう?」
と真面目に考えるには良い本ではないでしょうか。


ところで、コンサルタントいえばDeNA創業者の南場智子さんでしょうね。
「不格好経営」で取り上げましたね。こちら
彼女はマッキンゼーのコンサルタントだったのですね。


「コンサルタント時代は、クライアント企業の弱点やできていない
ところが目についてしまい、大事なところに気が付かなかった」


「マッキンゼー時代のクライアントにばったり会ったりすると、
今もとても恥ずかしく、土下座して謝りたくなる」


これご紹介しましたが、
まさにマッキンゼーなど大手コンサルタントは
こんな感じなのでしょうか。
でも中小企業で経営コンサルタントを雇うところは
少ないのでしょうね。


かつて経営者本でいろいろご紹介しましが、
あの「ニトリ」でも「サイゼリア」でも有名なコンサルタントが
会社を大きくしています。
中川政七商店もそうでした。こちら


会社とコンサルタントの関係は、ある意味私の「ライフワーク」なのですね。
何故なら私だって、「税務」のコンサルタントなんですから・・・。






その2  ビジネスは理論通りにいくのか


この本の著者はカレン・フェラン氏。
米国の30年もキャリアのあるベテラン経営コンサルタントです。
そのベテランが経営コンサルタントを強烈に批判しています。
「暴露本」といってもいいでしょうか。


矛先は特に、マッキンゼーやボストンなど
大手コンサルティングファーム。
米国ではMBAを取得したばかりの若手の精鋭が
こぞって大量採用される人気企業ですね。


その新人コンサルタントは
「見かけ倒しの方法論や、人をけむに巻く専門用語、
鼻持ちならない豊満さで武装する・・・。
そういう連中が数々の経営神話をでっちあげ、
世間に広めた責任は大きい。」
とバッサリ。


「へ〜そ〜なの?」


と思いませんか。
私も経営者本に取り上げようと、ここ数年いろいろなコンサルタントと
称する方の本を無理して読んできました。
正直よく分からないものも多いですね。
まさに「人をけむに巻く専門用語」を押し付けられて・・・。


「マイケル・ポーターの『競争の戦略』では・・・」

「GEのCEOジャック・ウエルチは・・・」


これは1980年代、90年代のお話なのですね。
でも過去の経営神話を押し付けられてもあまり参考にならない。


「今手本とすべき企業を探すならグーグルかアップルだろう・・・」


そういわれても・・・。
経営者本を取り上げて思うのですが、
大企業の成功話を熱心に紹介しても、中小企業の経営者は
ピンとこないのですね。
はっきり言えばまったく参考にならない。


大学のゼミで「ビジネスモデル論」を学んだ新人コンサルタント達が
過去の成功体験を、中小企業に押し付けても何の参考にもならないのですね。


理由は簡単ですね。
ビジネスは理論通りになかなかいかないから・・・。





その3  人間性を奪う人事評価



なかなかこの本は過激な本です。


題名のとおり、「コンサルタントのせいで会社がつぶれた例は
いくらでもある。
たとえばマッキンゼーのコンサルタントがエンロンをつぶした」

と・・・。

ここまで書いて思いましたが、
どうもブログで固有名詞の悪口書くのは気が引けるのですね。
「天につば」をするようなもので・・・。


「コンサルタントは会社にとって悪である」
とまで私は思わないのですね。


著者も、最後に
「経営コンサルタントは雇うべきではないなどと
言っているわけではない」
とエクスキューズ(オチ?)も書いているのですね。


一つの意見かと思いながら検証することですね。
ただこの本で参考になるのは、「人事評価」の箇所ですね。


コンサルタントがここ数十年「スコアリング方式」という
人事評価のコンサル手法で儲けていることに対する強烈な批判です。


「ビジネスというのは、論理的なものであり、
すべて数字に置き換えることができるということは間違いである。」


「人材はビジネスの一部分ではない。人材なくしてビジネスは
なりたたない。」


「これ以上、職場から人間性を奪うのはやめるべきだ。」


このあたり「なるほど」と思いませんか。



話が飛びますが、安倍首相の進める「残業代ゼロ」というのもある意味
人間性を奪うものだと私は思うですが・・・。


(すいません。固有名詞を挙げた批判です・・・)


ただ最後に、


「申し訳ない、御社をつぶしたのは税理士の私です。」


という本を私は絶対に書きません。


(これも『天つば』か・・・)



(過激シリーズ おしまい)

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