その1 弁護士さんの本で号泣しました・・・


ひまわり


今年一番感動した本は前に取り上げた

お医者さんの本でしたが、こちら

それに匹敵するほど感動しました。

 

「こんな人生があるのか・・・」

 

だからこそ読書は楽しいし面白いのですね。

読みだしたら止まらなくなって

深夜まで読み続けて一気に読んでしまいました。

 

お医者さんではなく今回は弁護士さんの本。

小説であり、あくまでフィクションであると

最後に書いてありますが、モデルとなった弁護士さんが

いらっしゃいます。

 

20241204-085831

 

菅原崇弁護士。

まずこの先生のHPから引用します。こちら

 

東京都立三田高等学校、国立東京水産大学

(現国立大学法人東京海洋大学)食品生産学科卒。

明治乳業株式会社及び株式会社明治に

技術系総合職として勤務し、明治おいしい牛乳などの

白物飲料、冷凍食品、栄養食品などの商品に携わる。

重度の障害を負い、業務遂行が不可能になったため、

2011年明治を退社する。

その後、司法試験挑戦を決意して、

2012年4月横浜国立大学法科大学院に

純粋未修者

(法学部などの法律系学部で法律を学習したことがない者)

として入学した。

2015年3月横浜国立大学法科大学院を修了。

同年5月、司法試験に音声受験

(音声認識ソフトにより論文を作成して受験する方法)

で挑戦し、初回受験で合格して

日本初の音声受験合格者となる。

 

もうこれだけで驚きませんか?

まず食品生産学科卒ですよね。

いわゆる理科系出身。

大学卒業後は飲料品の商品開発をされました。

 

その後重度の障害を負い、

業務遂行ができなくなり退社。

小説ではトラックにはねられ、脊髄損傷で肩から下が

まったく動かなくなったという設定でした。

 

つらいリハビリの描写を読むだけで

私は泣けてしまいました。

どうして会社を退社しなければならなくなったのか。

そしてどうして弁護士になることを決意したのか。

それが非常にリアルに描かれています。

 

人生の応援歌。

私からのクリスマスプレゼントです・・・。





 その2 34歳で突然障碍者に


20241205-095238

音声認識ソフトウェア「AmiVoice」

 

 

菅原崇弁護士がお怪我されたのが

働き盛りであった34歳の時のようです。

 

写真で分かるように身長185cmのがっちりとした

スポーツマン体型。

趣味のスキューバダイビングなどもされていたようです。

 

それが突然の事故でやむを得ず退職。

このあたりの記述読んで

大企業は「障碍者支援」ということは表向き言いながら

実態はこれほどまで厳しいのか・・・

ちょっと辛くなりました。

 

仕事柄、長期間で休職する従業員に対する問題に

よく直面します。

今や精神的なもので長期間休む人が多いのです。

会社側の理屈も分からないではないですが・・・。

 

しかし、ここから弁護士を目指すというのに

感動しました。

確かに再就職ということを考えたときに

なかなか厳しい現実がありますからね。

 

私が野村証券を退職したのが31歳の時。

菅原先生と違って、五体満足で、ほかに就職先は

いくらでもありましたしね。

だから私のお話はまったく比べ物になりません。

 

2011年に明治を退職されて2012年に

横浜国立大学法科大学院に入学されています。

素晴らしいですね。

ここも感動しましたが、法科大学院は

門戸を開いているのですね。

 

だけど読んでいてこれも驚いたことですが

当時は司法試験で音声受験

(音声認識ソフトにより受験する方法)

がなかった。

それを認めさせたのが菅原先生なのですね。

 

身体に障害等があるため受験上何らかの措置を

必要とする受験者に対する受験特別措置の取扱い

 

これは法務省のHPに掲載されております。

 

調べました。

音声認識ソフトウェア「AmiVoice」

このソフトは素晴らしいですね。

 

 

ところで税理士試験や公認会計士試験は

音声だけで受験できるだろうか?

受験要綱やHPで調べました。

20241205-110429

税理士試験はこれだけ。

 

20241205-110127

 

「公認会計士試験はお問い合わせください」

 

ですね。

 

論文は何とかソフトで書けると思うのですが

計算問題はどうやって解くのでしょうか?

 

受験をさせてくれないことはないかもしれないですが

現実的には厳しいのでしょうね・・・。





 その3 司法試験を音声受験で


20241209-114239

 

あとこの本で非常に勉強になったのが

法科大学院ですね。

 

法科大学院(ロースクルール)という制度が

できたのが平成16年(2004年)

 

質の高い法律家の要請を目的として

修業年限は

既修者コース2年と未修者コース3年

の2コースができたのですね。

 

2004年というと私の脱サラした12年後。

当時は「弁護士になろう!」なんて

思いもしなかったですが、この制度があったら

私税理士ではなくて弁護士になったかもしれないですね。

 

法科大学院の授業の厳しさはこの本を読んで

よくわかりました。

ちなみにこの本の著者は新川帆立さん。

なんとあの東京大学法学部を卒業して

東京大学法科大学院を卒業された方。

 

専門用語が何度も出てくるのはそのためですね。

法科大学院のカリキュラムが非常によく分かりました。

ただ菅原先生の卒業された横浜法科大学院は

2019年以降の募集は停止してしまったのですね。

この制度ができて15年ほどで、入学者の減少などで

ピーク時には74校あった法科大学院が

募集を停止したものを除くと34校しかなくなっているようです。

 

せっかく門戸を開いて

菅原先生のように障害をお持ちの方でも受験が可能になったのに

ちょっと残念な気がしました・・・。

 

読んでいてこれは皆思うでしょう。

司法試験の際に菅原先生の試験の手伝いをしている

試験監督の助手の方が、休みの日にこっそり

六法の辞書の引き方をトレーニングしている・・・。

なんとか合格してほしいという気持ちが

伝わってきました。

「法務省の方に悪い方はいないのだ・・・」と。




 その4 元プロ雀士の弁護士さんが書いた本



20241204-090233

この本の著者である新川帆立さん。

この方の経歴見てビックリしました。

 

写真のように実に綺麗な女性ですが、

なんと東京大学法学部卒で東京大学大学院

というのはアップした通りです。

 

しかし司法修習中にプロ雀士として

活動していたのですね。

Wikipediaによると こちら

 

「司法修習中に最高位戦日本プロ麻雀協会

プロテストに首席で合格。

1年間だけプロ雀士として活動」

 

しかし2020年10月、著書「元彼の遺言状」で

作家としてデビューされています。

宝島社主催の賞を獲得。

現在は弁護士を休職してシカゴ在住。

 

なんと!作家業専念されているそうです。

なかなか面白い経歴の方ですね。

 

ここで私しか気が付かない突っ込み。

Wikipediaに

 

「高校時代囲碁部に所属。全国大会への出場経験あり」

 

高校野球の経験のある高校生を

「高校球児」

と呼びますね。

高校囲碁選手権の出場者を

「高校石児」!?

と呼んでほしいとかねがね思っております。

 私は高校選手権第一回と第二回に出場

していますからね。 こちら

(都立竹早高校で全国7位と準優勝。

優勝校は麻布高校と出雲高校)

私が「元祖 高校石児」

だからですね。

ちなみにWikipediaによると 

新川さんは1991年2月21日生。

実は私の息子と同学年。

この頃高校囲碁選手権を熱心に見ていたから

よく覚えております。

 

新川さんの高校は茨城県立土浦第一高校。

ネット情報で検索したらこれは間違いないようです。

 

高校囲碁選手権は今でも日本棋院の公式ページに

すべて出ております。

 

2006年の第30回 こちら

2007年の第31回 こちら

2008年の第32回 こちら

 

のどこかのはずですよね。

 でも土浦第一高校の出場者は

どこにも見つからなかったのです。

 

でも女子団体戦で見つけました。

2007年の第31回 こちら

2008年の第32回 こちら

31_20241209142401

(第31回)

32_20241209142401

(第32回)

うれしくなりましたね。

残念ながら一次予選で枠抜けできず敗退でしたが、

間違いなく、「高校石児」でした。

高校3年生まで囲碁に打ち込み東京大学に現役合格。

しかも前期試験で東京大学理科三類受験!!

後期試験で文科一類合格です。

実に素晴らしく優秀な方です・・・。




 その5 合格発表は泣けます・・・



20241210-100054

(司法試験合格発表 日本経済新聞より)

 

読んでいてやはり一番感動したのは

合格発表でしょう。

この場面実にリアルに描かれていて、

さすが弁護士さんが書いた小説だと

痛感しました。

 

司法試験は今でもネット発表が当たり前でしょうけど

法務省に張り出されるのですね。

日経新聞から拝借した画像ですが、

なんだかうれしさが伝わってきます。

 

この本は、間違いなく映画化されますね。

誰が主役をやるのだろう?

もうそんなことまで考えてしまいます。

 

もう30年近くの前のお話ですが

私の税理士試験の発表のことを

思い出しました。

あの頃はネット発表何てあるわけがなく、

官報に掲載されたのですね。

 

これずいぶん前にブログにアップしましたが

かなりの人気ページです。

その後税理士受験生なら結構読まれていたようです。

こちら

 

12月の合格発表の朝、まったく仕事の手に

つかない私は、会計事務所をこっそり抜け出し、

合格者名簿を手に入れるために

わざわざ官報販売所まで行きました。


合格発表は今ならWeb上で見られますが、

当時は、郵便の合格通知を待つか、

官報で確認するしかなかったのです。


官報を買って、震える手で自分の名前を

探しました・・・。

名簿に自分の名前を見つけた瞬間、

まさに天にも舞い上がるような

気持ちでした。


当時は携帯電話なんか持って

いなかったので、とにかく妻に

合格を伝えようと電話ボックスに

走りました。慌てた私は、試験の直前に

お守りにもらった大事な

「湯島天神のテレフォンカード」で、

電話していました。


Photo_36

そのとき何を話したのか、

何を伝えたのか今もって

まったく思い出せません。

うれしさのあまり、一瞬記憶喪失に

なったかのようです。気がついたら事務所に

戻っていた感じでした・・・。


そのたった一度しか使ったことのないテレフォンカードは

今でも私の大切な宝物、お守りとして、

それからいつも財布の中に入れてあります・・・。

 

あの頃の気持ちを思い出させて

いただきました。

本当にありがとうございました。

 

菅原先生の今後のご活躍をお祈り申し上げます。

 

(ガンバレ! 生きるって素晴らしい シリーズ 
おしまい)







 

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